<プレマガ広報インタビュー>株式会社ナレッジソサエティ 渡部 貴浩さん

プレスリリースマガジン編集部

起業家向け会員制シェアオフィス・コワーキングスペース「KSフロア」を運営する株式会社ナレッジソサエティの渡部 貴浩さんに、広報担当者になったきっかけや広報のやりがい、成功事例などについてお伺いしました。

まずはWikipediaで「広報」という単語を調べるところからスタート

―渡部さんのこれまでの略歴を教えてください。

文系の大学を卒業後、メンズ&レディースファッションを取り扱うセレクトショップへ入社し、その後別のアパレルメーカーへ転職しました。

セレクトショップでは販売とバイヤーを兼任、アパレルメーカーでは営業職を担当し、現在は主に広報と弊社で主催しているセミナーの企画・運営、会員様の契約管理、そしてアルバイトスタッフの教育など、「KSフロア」の運営に関わる全般を担当しています。

―アパレル業界からなぜ今の会社に入社され、広報を担当するようになったのですか?

ファッションが好きだったのでアパレル業界へ就職をしたのですが、アパレルメーカー時代の、「来月の売上が未確定なフロー型」が性に合わなかったんです。
今日の売上を追いかけるよりも、数年後も売上が続く仕組みを作りたいという思いが強くなり、頑張った分だけ蓄積されていく「売上が安定しているストック型」のビジネスを求め、転職サイトで色々な会社を調べていたところ、弊社の求人を見つけ、入社に至りました。

広報担当者になったきっかけは凄くシンプルで、社長と話をしている時に、「渡部くんやってみる?」と声を掛けていただいたからです(笑)
元々弊社の課題として広報への取り組みがあり、2014年の3月にKSフロアが移転&リニューアルオープンをするタイミングで私が担当者になりました。

―縁ですね(笑)いきなりの抜擢、かなり苦労されたんじゃないでしょうか?

広報担当としてやっていくことを決意したものの、前任がおらず全て手探りな状態から始めました。それに恥ずかしい話ですが、そもそも「広報」の意味がきちんと理解できていなかったので、まずはWikipediaで「広報」という単語を調べるところからスタートしました(笑)

そこで広報活動の中に、「プレスリリースの配信」というものがあることを知り、同業他社やストック型ビジネスを展開している企業がどの様に情報発信をしているのか調査しましたね。

今はプレスリリースの配信をメインに、メルマガや自社ブログの更新などを広報活動として行っています。

書き方を学び、他社のリリースに触れ、自分でも書いてみるを繰り返す

―同じように広報未経験の方がこれから広報への取り組みなど始めるとしたら、どんなメッセージをお伝えしますか?

先ほど申し上げた通り、広報の仕事を担当したのは現在の会社が初めてで、約1年が経過します。担当者は私と社長ですが、実質実務は私が担当しています。

まだまだルーキーながら何十通もプレスリリースを書いていく中で、反響を得た手ごたえなどから、多少は上達したと感じています。

ですが、駆け出しの頃のプレスリリースを読むとあまりの拙さに赤面してしまいます。全然伝えたい情報が伝わってきませんからね(笑)

「書き方を学び」
「他社のリリースに触れ」
「自分でも書いてみる」

これらを繰り返し続けることで、世の中から反響が得られるなど、各社の目的達成に近づくのではないでしょうか。

プレスリリースの学びの場は、インタビューにお越し頂いたグローバルインデックス株式会社様が主催する「プレスリリースの書き方セミナー」です。何回も通いプレスリリースのノウハウを学ばせていただきました。記者や世の中が求めている書き方を学べたことは広報活動にとって大きな前進でした。

またプレスリリースを作成する上で、毎日他社のリリース内容をチェックして参考にしています。
子どもが自転車に乗り始める時みたいに、誰でも初めは失敗ばかりだと思います。そんな中、めげずに書き続けることが地道ながらも確実な上達への道だと思います。

―ではプレスリリースを書く上で心がけていることなどを教えてください。

相手の知識レベルに合わせることが大切だと思います。プレスリリースを書く上で意識しているのは、入社前の無知だった自分に伝えるように書くことです。

弊社はソニーやトヨタのような誰もが知っている会社ではありません。その為、「専門用語の羅列」「サービス名だけを書く」「ナレッジソサエティは~」といった書き方では読み手は理解できません。
初見の人、もっと言えば中学生でもわかるように、「⚫⚫サービスを提供している株式会社~」のような形式で書くことを心がけています。
当てはめると、「起業家を支援するシェアオフィスを提供している株式会社ナレッジソサエティは~」といった感じです。

今、お話ししたのは対面のコミュニケーションでも言える事ですが、WEB上のコミュニケーションなら尚更大事なことだと思います。
対面ならすぐに質問をすることができますが、メールやWEB上に掲載されているプレスリリースの場合、必要な情報がしっかり入っていないと、記者はわざわざ配信元の会社を調べて電話をかけたり、メールで問い合わせはしないとセミナーでも学びました。

私が思うプレスリリースの目的は、「自社の活動を伝えて読み手にアクションを起こさせること」ですので、読み手に負担が無いように、疑問が出ないような書き方が必要だと思います。

普段のプレスリリースの6倍以上のアクセス数を獲得した成功体験

―広報担当者としてのやりがいを教えてください。

やはり目的を達成した時ですね。
弊社のリリースのジャンルは主に

・新サービス
・イベントやセミナー情報
・業務提携

の3つで、弊社のプレスリリース配信のゴールは、発信した情報を見て弊社を知っていただきご利用(会員獲得)や提携に繋げることです。

一例として、以前2014年10月に配信した、クラウドソーシング業界大手「株式会社クラウドワークス」と共催したセミナーのプレスリリースでは、業界大手企業にご協力いただいたこともあり、普段のプレスリリースのPVが400前後に対し、6倍以上の2500PVにもなりました。(ドリームニュース内のみの結果)

結果、セミナーは150名を超える参加申込を頂き、弊社の目的である認知度UP、そして少なくとも3名のご利用に繋がりました。

このように目的を達成した時はもちろんやりがいを感じますね。
他にも、「プレスリリースを見て問い合わせしました」というようなダイレクトに反響を得られた時にやりがいを感じます。

―まだ約1年しか経験されていないのに凄いですね!最後に、今後の目標があれば教えてください。

今後も継続して情報発信を行い、広報担当者を私以外にも増やしていくことに努めます。
やはり1人では発信できる量に限界がありますし、私が不在の時に広報に関する問い合わせが来て、お答えができなかったら大変な機会損失になってしまいますから。
セミナーで学んだこと、他社から学んだこと、自分で書いて得た気付きを社内で共有して行きたいと思います。

あとは、ビジネス系のTV番組へ露出、またメディアの方との繋がりも強化していきたいですね。
それが結果として弊社サービスの認知拡大に繋がりますし、弊社のミッションでもある「起業へのハードルを下げる」ということにも貢献出来ると思うので。

―お忙しいところ、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

インタビューを終えて

株式会社ナレッジソサエティの渡部さんに、広報未経験の状態からどの様に取り組んでいったかなど、様々なお話を聞かせていただきました。

まだ20代半ばと若い渡部さんですが、セミナーで交流された方とその後も情報交換をされたり、一緒にセミナーを共催するなど、広報担当者に必要な資質である「コミュニケーション能力」が高く、広報担当者として今後どの様に成長されていくのかが非常に楽しみです。

これからも株式会社ナレッジソサエティ、そして渡部さんのご活躍を期待しています!

インタビュー企業

会社名:株式会社ナレッジソサエティ
事業内容:起業家向けシェアオフィス・コワーキングスペースの運営
設立:2010年4月
URL:http://www.k-society.com/

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プレスリリースマガジン編集部 by ドリームニュース
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