2009年11月18日 13:00

PIC32 32ビットMCUファミリに高性能な接続性を実現するEthernet、CAN、USB、128 KB RAM搭載の新製品を発表、製品ラインを拡充

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マイクロコントローラおよびアナログ半導体製品のトップ プロバイダであるマイクロチップ テクノロジー社(以下マイクロチップ社)は、80 MHzの32ビットPIC32マイクロコントローラ(MCU)製品ラインをベースとして、最大128 Kbyte RAMと幅広い接続オプションを提供する、新しい3種類のファミリを発表しました。

  提供するオプションには、10/100 Mbps Ethernet、2つのCAN2.0bコントローラ、USBホスト、デバイス、OTG (On-The-Go)、6つのUART、5つのI2CTM、4つのSPIポートなどがあります。これらの新しいMCUファミリは、ソース コードで提供されるマイクロチップ社の無償ソフトウェア スタックによって補完され、組み込みアプリケーションの設計に接続性を追加する事ができます。
  組み込み接続に対する要望が高まる中、既存の製品でより多数のソフトウェア スタックを同時に動作させる必要性が増しています。今回発表するPIC32MX5/6/7新ファミリは、このようなデータ量の多いアプリケーションに特化して設計されています。そのため設計者は、最大128 KBのRAMにフルアクセスして、EthernetやUSB、CANバッファを同時に使用できます。内蔵Ethernet、CAN、USBモジュールはDMAインターフェイスを内蔵しており、データ スループットの最大化を実現します。
  マイクロチップ社の高性能マイクロコントローラ事業部担当副社長を務めるSumit Mitraは、次のように述べています。「今回の新製品ファミリは、PIC32の業界トップクラスのパフォーマンスに加えて新しい接続機能と複数のソフトウェア スタックを容易に動作させるために必要なRAMを搭載しています。これにより、革新的な接続性やヒューマン インターフェイス アプリケーションをより低価格で実現できるだけでなく、より簡単に設計する事も可能にします。PIC32は、米国の標準化団体EEMBCが先日発表したCoreMarkTMのスコアや、広く認められているDhrystoneのスコアなど、様々なベンチマークにおいて最高クラスのパフォーマンスを証明しています。」
  内蔵100 Mbps Ethernet MACは、業界標準のRMII/MIIIインターフェイスを使用して、低コストのコモディティ物理インターフェイス チップ(PHY)に接続します。さらにMCUはそれぞれ、工場出荷前にあらかじめプログラムされている一意のEthernet MACアドレスを持っているため、製造工程の簡素化が可能です。
  PIC32は、柔軟性と使い勝手に優れたCAN2.0bコントローラを搭載し、システムRAMを使用して、最大1024のメッセージを32のバッファに保存できます。最先端のフィルタ処理機能として、32フィルタおよび4フィルタ マスクを用いてユーザがフィルタからバッファへのマッピングを選択できる機能も備えています。これらの機能により、アプリケーションに簡単にCAN通信スキームを導入できます。
  マイクロチップ社は、ソフトウェア開発の簡素化、開発期間の短縮、総コストの削減などを実現すべく、全ソース コードを含む、TCP/IPおよびUSBソフトウェア スタックを無償で提供しています。使用可能なソフトウェアとしては、2種類のTCP/IPソフトウェア スタックや、USBホストおよびデバイス ライブラリ、AES (Advanced Encryption Standard)、複数のファイル システム、最先端のグラフィック、オーディオ、その他ソフトウェア製品等があります。
  マイクロチップ社が販売する600超の8ビット、16ビット、32ビットのPIC(R)マイクロコントローラ製品は、開発ツールやUSBスタック、TCP/IPスタックが全てのPIC MCUに対応しているため、簡単にソフトウェアを移行できます。さらに、新しいPIC32MX5/6/7ファミリは、既存のPIC32および16ビットPIC24F USB MCUファミリとピン互換性があります。
このPIC32MX5/6/7新ファミリの応用例としては、通信用(POSターミナル、ウェブサーバ、CAN - Ethernet - USBブリッジ)、工業用/医療用(オートメーション、コントローラ、医療用機器、セキュリティ監視)、民生用/電化製品(オーディオ、MP3デコーダ、ディスプレイ、小型家電、フィットネス機器)、車載用(アフターマーケット、カー アラーム、GPS)などが挙げられます。


新しい開発ツール
  新しいPIC32 Ethernetスタータキット(製品番号DM320004、$72)は、Ethernetベースの開発を簡素化します。また、PIC32 USBスタータキットII(製品番号DM320003-2、$55)は、マイクロチップ社の既存のUSBスタータキットを新ファミリ向けにアップグレードしたものです。Explorer 16開発ボード (製品番号DM240001)を購入いただいている場合は、プラグイン モジュール($25)を追加する事で、新しいPIC32MX5/6/7ファミリ(製品番号MA320003)を用いた開発が可能になります。


価格および入手方法について  3種類の新しいPIC32MX5/6/7ファミリは、本日よりサンプル出荷と量産を開始します。単価は10,000個注文時でPIC32MX575F256Hの$4.73からPIC32MX795F512Lの$6.55となります。パッケージは100ピンでTQFPとBGA、64ピンでTQFPとQFNを用意しています。詳細は、マイクロチップ社営業担当または正規販売代理店にお問い合わせいただくか、ウェブ サイトをご覧ください。(http://www.microchip.com/PIC32

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