バストを輪切りにしてみると意外と丸い!?年々厚みを増している日本人女性の体型に合わせてより着易いシルエットに！

ズーム株式会社が展開するサービス「立体グレーディング」が婦人服の「着易さ・着心地」を軸に美しいシルエット創りを可能にしました。（サービス提供開始日：2015年4月1日）

従来のグレーディング（※1）では指示寸通りグレーディングをしても、袖が窮屈・前裾があがる等の問題がありました。
「立体グレーディング」では、バランス計算方式（ミューラー理論）を基にパーツを部分的に回転させ、グレーディング後に元に戻すという手法を使い、美しいシルエットを保ちながらも体型に合ったグレーディングを行うことが出来ます。


（※1グレーディング：基本サイズの型紙をもとに大小のサイズの型紙を作ること）

【同サービスまでの経緯】
ズーム株式会社は、2009年にAGMS社の「立体グレーディングシステム」ソフトを導入し独自のサイズノウハウを活かし、より着やすく・美しく見えるバランスを研究してきました。

既製服の中でも今までとは違う着心地感・美しいシルエット・全サイズパターンメイクしたようなグレーディングを実現。
その結果、同サービスで作成したお取引先様の商品売上が昨対比を大きく上回る結果となりました。

【今までの商品と立体グレーディングを採用した商品との違い】
写真左側は、従来の手法で作成した服
写真右側は、立体グレーディングで作成した服


両方ともバスト寸法は同じですが見た目の美しさは明らかです。
立体的な面構成で作成されたパターンは、服本来の形を取り戻し着る人へと寄り添うことが出来ます。

【バランス計算式とは・・・】

バランス計算式の考え方は、ドイツのミューラー理論からきています。
ミューラーの発想の最大の特徴は“人体の体型は複雑な曲面で構成される『立体』である”と云う点です。

・身長・バストの体格の組み合わせ
・前/後/脇の3面で構成
・体型の側面の軸を重心線とする

少女期・成熟期・中年期・高齢期、等の体型の変移に応じてその数値を算出し総合するとその変化に『法則性』を得られると考え、その計算式が「バランスの計算式」と呼ばれています。

同社では、これらの考え方を取り入れたAGMS社の「立体グレーディングシステム」を採用し、これまでのサービスで培った経験とノウハウで、このシステムをより効果的に活用し、独自の高品質なグレーディングを行っています。

今までのグレーディングでは困難だった1つの基本サイズでの型紙から、体型違いの展開（例：9AR～23ABR）も、立体グレーディングでは、前後配分・ダーツ量の変化で各サイズシルエットの崩れを少なくグレーディングができるほか、横から見た際の前後シルエットの維持によりデザインイメージを崩さずグレーディングすることが可能となります。

【体型変換例】

サイズ変化に伴う体型変化を可能とした立体グレーディングは、Lサイズでの行われている、マスターサイズの組み直し（例：9号と15号の2マスターを作成）の省力化につなげました。
これにより他サイズ展開時の場合に起きやすい、工場投入の時期ずれを無くし全体の効率化も図れます。


【　会社概要　】
社名　　　：ズーム株式会社
所在地　　：〒500-8465　岐阜県岐阜市加納寿町2-5
TEL　　　：058-271-4144
設立　　　：昭和63年4月（1988年）
代表者　　：取締役社長　井上真典
業務内容　：婦人/子供服のパターンメイキング/グレーディング/マーキング/サンプル作成業務
従業員数　：16名（男性2名、女性14名）（2015年2月末現在）
URL　　　：http://www.zoom-inc.com/index.html