2015年12月21日 14:00

KDL、京大、電通大がIoTシステムの共同研究、実証実験に向けた取り組みを開始-三井不動産リアルティ、ポテンシャルユナイテッドらとの連携により駐車場データの活用モデルを目指す-

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株式会社神戸デジタル・ラボ、国立大学法人京都大学、国立大学法人電気通信大学は、三者で研究開発を進めているデータ活用技術「マイクロナレッジ技術」を用いて、三井不動産リアルティ株式会社、株式会社ポテンシャルユナイテッドとともに、駐車場の利用者の行動履歴を活用して個々人に最適な情報を配信する「駐車場データと周辺環境の関係性に基づく情報配信の最適化」の実証実験に向けた取り組みを開始します。

株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:永吉一郎、以下KDL)、国立大学法人京都大学(大学院情報学研究科 新熊亮一准教授、以下京都大学)、国立大学法人電気通信大学(大学院情報システム学研究科 笠井裕之准教授、以下電気通信大学)は、三者で研究開発を進めているデータ活用技術「マイクロナレッジ技術」を用いて、モバイルソーシャライズシステムフォーラム(※1)会員である三井不動産リアルティ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山代裕彦)、株式会社ポテンシャルユナイテッド(本社:大阪府大阪市、代表取締役:平野孝幸)とともに、駐車場の利用者の行動履歴を活用して個々人に最適な情報を配信する「駐車場データと周辺環境の関係性に基づく情報配信の最適化」の実証実験に向けた取り組みを開始します。

マイクロナレッジ技術とは、画像や音声、行動履歴などのコンテンツを場所や時間などの周囲の状況とともに「出来事を表すナレッジ」として数値化し、周辺の状況を介してコンテンツ同士を結び付ける技術です。KDL、京都大学、電気通信大学が開発した「関係性技術(※2)」の応用技術として研究を進めています。

■背景

近年のデータ活用では、センシングデータを利用してひとりひとりの嗜好に応じた情報配信やレコメンドをするなどの「パーソナライズ」への活用が主流になっています。しかし、従来人の行動は時間や場所、一緒にいる人に応じて変化するものであり、必ずしも個人の嗜好のみによって決まるものではありません。一方、スマートデバイスや街中にあるセンサによって、画像や音声、行動履歴などのコンテンツが記録され集約されつつありますが、活用には至っていないのが現状です。
KDL、京都大学、電気通信大学はこの2つの課題に着目し、「マイクロナレッジ技術」を用いてセンサデータを状況に応じたサービスに活用するためのIoT技術の研究を開始しました。本技術を使えば、時間や場所に応じて変化する人の関心度やニーズをより早く細やかな粒度で判断し、サービスを提供できる可能性があります。

■5者の取り組み

取り組みでは、マイクロナレッジ技術を用いて三井不動産リアルティが管理・運営する「三井のリパーク」駐車場の利用者の行動履歴(※3)と周辺情報を組み合わせてナレッジ化し、情報を配信する実証実験を予定しています。例えば、この時間のこの場所ではそのユーザーにどのようなニーズがあるか、を判断して情報配信する等のサービスを想定しており、将来的には、駐車場利用者に対してその目的地となりうる周辺施設等をレコメンドするなど、移動通信を活用したIoTシステムによって、WEBアプリやカーナビなどによる新たな駐車場サービスの創造を目指します。

■今後の展開

本取り組みでは、平成27年度中にマイクロナレッジ技術の手法を確立し、実証実験のデータを収集するなど準備を進めます。平成28年度中に、アプリケーションを用いた実証実験を2回予定しています。

なお、本事業は総務省の「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の平成27年度研究開発課題の公募のうち、重点領域型研究開発の中で採択されたものです。


※1 モバイルソーシャライズシステムフォーラム(MSSF)・・・・
KDLと新熊准教授が主宰する、関係性技術の研究成果の産業応用を目的とした産業化推進フォーラム。2011年9月30日に設立。現在約70の企業/団体がマーケティングや予防保全などの用途で関係性技術のサービス化に取り組んでいる。
モバイルソーシャライズシステム公式Webサイト:http://mssf.jp/

※2 関係性技術・・・
人や場所やものなど様々な関係性を見える化する技術で、場所や時間によって変化する関心度の変化を予測することができる。京都大学 新熊亮一准教授が発案し、KDLなどが開発している。2013年5月には、モノの成長性を予測する実験で80%の的中を実証した。

※3 行動履歴…
ここで記載する「行動履歴」とは、お客様の興味や関心を分析するための情報であり、個人情報の保護に関する法律に定める個人情報には該当しないものです。

【問い合わせ先】

株式会社神戸デジタル・ラボ (http://www.kdl.co.jp/
取締役/先端技術開発事業部長 山口和泰
TEL: 078-335-5569
メール: mssf@kdl.co.jp

国立大学法人京都大学 大学院情報学研究科
新熊亮一 准教授 (http://icn.cce.i.kyoto-u.ac.jp/
TEL: 075-753-3555
メール: shinkuma@i.kyoto-u.ac.jp

国立大学法人電気通信大学 大学院情報システム学研究科
笠井裕之 准教授 (http://www.kasailab.com/
TEL: 042-443-5670
メール: kasai@is.uec.ac.jp

三井不動産リアルティ株式会社(http://www.mf-realty.jp/
企画部秘書広報グループ 薄木・妹尾
TEL: 03-6758-4062

株式会社ポテンシャルユナイテッド(https://www.p-united.com/
代表取締役/ 平野 孝幸
TEL: 06-6943-9225
メール: hirano@p-united.com

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

株式会社神戸デジタル・ラボ
商号
株式会社神戸デジタル・ラボ(カブシキガイシャコウベデジタルラボ)
代表者
玉置 慎一(タマキ シンイチ)
所在地
〒650-0034
兵庫県神戸市中央区京町72番地 新クレセントビル
TEL
078-327-2280
業種
システム開発
上場先
未上場
従業員数
500名未満
会社HP
https://www.kdl.co.jp/
公式ブログ
https://www.kdl.co.jp/blog/
  • 公式twitter
  • 公式facebook

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