2018年02月26日 12:00

産業グレードLinux(R)設計をシンプルにするSAMA5D2 MPUベースのシステムオン モジュール(SoM)

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電源管理、不揮発性ブートメモリ、Ethernet PHY、高速DDRメモリを小型の片面PCBに統合し、より小型で効率的な設計が可能に

[NASDAQ: MCHP] - Linux(R)オペレーティング システムが動作する産業グレードのマイクロプロセッサ(MPU)ベースシステムを開発するには膨大かつ複雑な設計作業が必要です。この分野に習熟した開発者でさえ、DDRメモリやEthernet物理層(PHY)に対する高速インターフェイスのシグナル インテグリティを確保しながら電磁両立性(EMC)規格に適合しようとすると、PCBレイアウトに多くの時間がかかります。この分野でこれまで課題とされていた設計の複雑さを解消するため、Microchip Technology Inc.(日本支社: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介 以下Microchip社)は本日、SAMA5D2 MPUをベースにしたシステムオン モジュール(SoM)を発表しました。このATSAMA5D27-SOM1は、先ごろ発表したATSAMA5D27C-D1G-CUシステム イン パッケージ(SiP)に加え電源管理IC、不揮発性ブートメモリ、Ethernet PHY、高速DDR2メモリを小型の片面PCBに統合しており、設計作業を大幅に簡略化しています。詳細はhttp://www.microchip.com/SAMA5D2SOMを参照してください。
SAMA5D2製品ファミリは非常に柔軟性が高く、あらゆる習熟レベルのお客様に最適な設計体験を提供します。例えば本製品は複数の外付け部品を実装済みであるためEMI、ESD、シグナル インテグリティに関する設計の手間が省け、設計期間を短縮できます。本製品をお客様の基板に実装してそのまま量産を開始する事も、オンラインで無償提供している回路図、設計およびガーバーファイル、部品表(BOM)と併せてリファレンス デザインとして使う事もできます。また、設計ニーズに応じてSoMからSiPまたはMPU単体に移行する事もできます。どのデバイスを選択した場合でも、Microchip社はお客様が必要とされる限り製品の供給を続けます。
このSoMは1 Gb DDR2メモリを統合したArm(R)Cortex(R)-A5ベースのSAMA5D2 SiPを実装済みです。単体でも使えるこのSiPを使うと、PCBから高速メモリ インターフェイスの制約が取り除かれるため、設計がさらにシンプルになります。インピーダンス整合はパッケージ内で完了しているため、開発者が行わなくても通常速度と低速度でのシステム動作が可能です。SAMA5D2 SiPのDDR2メモリ容量はベアメタル(OS非搭載システム)、リアルタイム オペレーティング システム(RTOS)、Linux実装向けに最適化済みの128 Mb、512 Mb、1 Gbの3種類を提供しています。
Linuxベース アプリケーションの開発には、非常に充実した組み込み市場向けデバイスドライバ、ミドルウェア、アプリケーション層を無償で提供しています。Microchip社によるSiPおよびSoM向けのLinux開発コードは全てLinuxコミュニティでメインライン化されています。このため、SoMおよびSiPに外付けデバイスを接続する場合、ドライバがメインライン化されているためソフトウェア開発は最小限で済みます。
SAMA5D2ファミリはPCIへの準拠を含め業界最高水準のセキュリティを備えており、セキュアな設計の開発用プラットフォームとして優れています。Arm TrustZone(R)とタンパー検出機能、セキュアなデータおよびプログラム ストレージ、ハードウェア暗号エンジン、セキュアブート等を使い、Microchip社のセキュリティ専門家と相談しながら具体的なセキュリティ ニーズを評価した上で個々の設計に最適な保護レベルを実装できます。SAMA5D2 SoMにはMicrochip社のQSPI NORフラッシュメモリ、電源管理IC (PMIC)、Ethernet PHY、MACアドレス書き込み済みのシリアルEEPROMメモリも実装しており、設計の幅がさらに広がります。
「SoMを使うとソフトウェア コーディングとデバッグ等にかかる開発期間が大幅に短縮され、設計者はアプリケーション機能に専念できるため、製品の早期市場投入に有利です」とMicrochip社MPU32部門副社長のAlfredo Vadilloは述べています。「Microchip社の最新技術を1つのモジュールに統合したこの新しいSoMを使う事で迅速な商品化が実現します。また、同時にMicrochip社のグローバルなサポートと長期にわたる製品供給体制も手に入れる事になります。」
詳細はMicrochip社または正規販売代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社ウェブサイトをご覧ください。本プレスリリースに記載された製品をご購入頂くには、Microchip社のオンラインストアmicrochipDIRECTにアクセスするか、Microchip社の正規販売代理店にお問い合わせください。

開発ツール
SAMA5D2 SoMおよびSiP向け評価用プラットフォームとしてSOM1-EK1開発ボードを提供します。無償のボードサポート パッケージ(BSP)にはMPU内蔵モジュールおよびSoMに実装済みのIC用Linuxカーネルとドライバが含まれます。SoMの回路図とガーバーファイルも提供します。

在庫/供給状況
・ATSAMA5D2 SiPは196ピンBGAパッケージのATSAMA5D225C-D1M-CUを始め4種類を提供しています。
・ATSAMA5D27-SOM1は本日より提供を開始いたします。
・ATSAMA5D27-SOM1-EK1開発ボードも提供いたします。

リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください。
・製品画像: http://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/39961099252/sizes/l
・ツールの写真: http://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/26120207678/sizes/l

Microchip社について
Microchip社(NASDAQ:MCHP)は、マイクロコントローラ、ミックスドシグナル、アナログ、Flash-IPソリューションのトッププロバイダであり、全世界で数千を超える各種アプリケーションで、低リスクの製品開発、総システムコストの削減、迅速な商品化の実現に貢献しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社のウェブサイト(http://www.microchip.comをご覧ください。


詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip): daphne.yuen@microchip.com

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マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)
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東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階
TEL
03-6880-3770
業種
その他IT関連
上場先
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