2018年11月08日 11:00

Microchip、タイミング部品に必要な基板面積を最大80パーセント縮小する、小型多出力MEMSクロック ジェネレータを発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
[NASDAQ: MCHP] - コンパクトなIoT (Internet of Things)と携帯型電子機器に対する消費者の要求が高まっているため、製品設計においてはバッテリ寿命の延長と応用回路の縮小が必要です。タイミング デバイスはこれらの機器の動作の中核を成しています。しかし従来クロック源はこれら機器の要件を満たすのに複数の部品を必要とし、そのため基板面積と電力を消費していました。これら設計上の課題を解決するため、Microchip Technology Inc.(日本支社: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介 以下Microchip社)は本日小型のMEMSクロック ジェネレータを発表しました。この新しいデバイスは、基板上の最大3つの水晶振動子とオシレータを置き換える事ができ、タイミング部品が占める基板面積を最大80パーセント縮小できます。DSC613クロックファミリは、低消費電力かつ高安定のMEMS (Micro-Electro-Mechanical Systems)振動子を内蔵しているため外付け水晶振動子が不要です。

今日のスマートデバイスに必要な周波数帯域をサポートするには、複数の水晶振動子/オシレータをコントローラ近傍に実装するか、参照入力として外付け水晶振動子付きクロック ジェネレータを使う必要があります。DSC613ファミリは、1つのMEMS振動子と2つの低消費電力PLL (Phase-Locked Loop)をわずか1.6 mm×1.2 mmの6ピンDFNパッケージに統合した真のシングルチップ ソリューションです。DSC613ファミリは、パッケージサイズがコンパクトで、周波数の柔軟性が高いため、低消費電力動作を必要とする小型機器(例: デジタルカメラ、スマートスピーカ、VR(仮想現実)用ヘッドセット、ストリーミング スティック、セットトップ ボックス)に非常に適しています。
DSC613ファミリは、2 kHzから100 MHzまで最大3つのクロック出力をサポートしており、マイクロコントローラ ベースの組み込みシステムに理想的です。例えばあるIoTアプリケーションの場合、このクロック ジェネレータを使うと、マイクロコントローラ(MCU)のためのMHz帯のメイン参照クロックと32.768 kHzのリアルタイム クロック(RTC)の他にコネクティビティとセンサ等に別のMHz帯クロックを提供できます。
DSC613ファミリは、AnyRate(R)クロック シンセサイザを備えた2つの低消費電力フラクショナルPLLを内蔵しているため、2 kHz~100 MHzの任意の周波数を生成できます。本ファミリは、3つの出力を動作させた場合の消費電流が約5 mA)であり、低消費電力水晶振動子オシレータを3つ使ったソリューションと比べて最大45%低消費電力です。出力イネーブルピンを使って一部のクロック出力を無効にすると、消費電力をさらに低減できます。

「Microchip社はkHz帯からGHz帯までの周波数の MEMS、水晶振動子、SAWオシレータだけでなく、ネットワーク同期IC、クロック ジェネレータ、バッファまでを提供する唯一の総合タイミング製品サプライヤです」とMicrochip社タイミングおよびコミュニケーションズ部門副社長のRami Kanamaは述べています。「MEMSタイミング製品群の新製品であるDSC613クロック ジェネレータ ファミリは、MCUベースのシステム向けの真のシングルチップ タイミング ソリューションであり、Microchip社のMCUおよびMPUデバイスのクロック コンパニオンとして理想的です。」
MEMS製品は通常の半導体と同じプロセスで製造されるため、ICと同等の信頼性と安定性を備えています。そのため、本デバイスは最大-40~+125 の動作温度レンジと±20 ppmの安定性を備えています。どのデバイスも、Microchip社はお客様が必要とされる限り製品の供給を続けます。

開発ツール
DSC613ファミリを使った開発は、Microchip社のClockWorks(R) Configuratorオンラインツールがサポートしています。クロック構成を入力するだけでカスタム製品番号とデータシートを受け取る事ができ、無償サンプルを注文できます。これらは全て1ヶ所(clockworks.microchip.com/timing)で行う事ができます。

クロック構成には出力周波数、制御ピン機能、パッケージサイズ、PPM精度、温度レンジが含まれます。基板の負荷条件に応じて最大3段階の出力強度が選べます。EMI抑制のためスペクトル拡散クロックも選べます。基板レイアウトのガイドラインと回路図レビューを含むアプリケーション サポートも提供しています。

在庫/供給状況
DSC613ファミリは、本日よりサンプル出荷と量産出荷を開始いたします。詳細はMicrochip社または正規販売代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社ウェブサイトをご覧ください。本プレスリリースに記載された製品をご購入頂くには、purchasing portalにアクセスするか、Microchip社の正規販売代理店にお問い合わせください。

リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください。
● アプリケーション画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/45475445942/
● 製品画像: https://www.flickr.com/photos/microchiptechnology/45475445662

Microchip社について
Microchip社(NASDAQ: MCHP)は、マイクロコントローラ、ミックスドシグナル、アナログ、Flash-IPソリューションのトッププロバイダであり、全世界で数千を超える各種アプリケーションで、低リスクの製品開発、総システムコストの削減、迅速な商品化の実現に貢献しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社のウェブサイト(https://www.microchip.com)をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com


※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

商号
マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)
代表者
櫟 晴彦(イチイ ハルヒコ)
所在地
〒105-0013
東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階
TEL
03-6880-3770
業種
その他IT関連
上場先
その他

運営会社 プライバシーポリシー情報削除ガイドラインサイトのご利用についてサイトマップお問い合わせ

© 2007-2024 GlobalIndex Co.,Ltd. All Rights Reserved.