ダメなプレスリリースの雛形を元に書き方を解説[新商品発表編]

プレスリリースマガジン編集部

【解説シリーズ!】では、各プレスリリースの内容に合わせて、ダメなサンプルリリースをもとに注意すべきポイントを解説しています。

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第一弾はプレスリリースの中でも最も多い「新商品発表のプレスリリース」です。
プレスリリースの題材となる趣旨は以下の通りです。

日本酒の製造を手掛ける株式会社●●●●が、従来の甘味料に改良を加えた、カロリーゼロの微炭酸飲料「爽快ネオスカッシュ」の発売を、20xx年4月2日より全国のコンビニエンスストアで販売する

それではタイトル→本文の順に解説していきます。

まずはプレマガ編集部でも再三解説している超重要なタイトル!

タイトル

適切ではないタイトルの例

【新商品 爽快ネオスカッシュ】20xx年4月2日より販売開始!

タイトルを読んだだけでプレスリリースの内容が分かるように!

早速ダメなタイトルですねー。この場合どこを直すと良いか分かりますか?

そう、「新商品」であることは分かりますが、何を販売するのかがこのタイトルでは全く分かりません!受け取る側の目線に立ってみれば自然と修正すべきポイントが見えてきますよね。

この場合

適切なタイトルの例

【カロリーゼロ微炭酸飲料 爽快ネオスカッシュ】20xx年4月2日より全国のコンビニエンスストアで販売開始!

という風にすると、「カロリーゼロの微炭酸飲料」だという事も分かりますし、「全国のコンビニエンスストアで販売する」というニュース性をアピールすることも出来ます。

タイトルは簡潔に!

タイトルはプレスリリースの内容が一目で分かるように、キャッチーで簡潔なタイトルを付けることも大切です。下記の記事でより詳細に説明しています。

本文

適切ではない本文の書き出し例

株式会社●●●●(本社:東京都港区 代表取締役社長:▲▲ ▲▲)は、【カロリーゼロ微炭酸飲料 爽快ネオスカッシュ】(http://www.example.jp)の販売を20xx年4月2日(月)より開始します。

本文の書き出しはプレスリリースの結論!

一見特に大きな問題は無いように見えますが、上記の場合は2点ほど修正した方が良い点があります。どこだか分かりますか?
本文の書き出しは、プレスリリースの結論を記載するのが一般的です。したがって、書き始めは配信元企業名を主語にし

誰が【Who】
どこで【Where】
何を【What】
いつ【When】
どうする(した)【How】

といった情報を盛り込むことが大切です。

上の例文だと肝心な「どこで【Where】」が入っていません。タイトルでも触れていることなので、しっかり「~20xx年4月2日(月)より、全国のコンビニエンスストアにて販売を開始します。」と記載しましょう。

会社名の前には事業内容を!

また、この書き出しでは「何を行っている会社」なのかが全く分かりませんね。
記者の方がプレスリリースを取り上げ記事として書く時も、「何を行っている会社が何をしたのか」を伝えるため、記事の書き始めは「◯◯をしている株式会社●●●●は~」と記載されることが多いです。
会社名の前に「日本酒の製造を手がける」という一文を入れ、何を行っている会社なのかが分かる様にし、記者の方に余計な手間を掛けさせないようにしましょう。

少し長いですが最後に本文の詳細についてです。

適切ではない本文の例

【本製品が誕生するまで】
本製品は、20代の女性を中心とした計10万人の方にご協力をいただき3年の月日をかけ完成しました。

また本製品は、弊社の研究員たちが諦めること無く数多くのテストを繰り返し続けた事で出来上がり、「最高の微炭酸飲料を作りたい」という強い想いが込められています。

多くの方たちの手に取に渡り、新たな定番商品となることを目指しています。

【カロリーゼロ微炭酸飲料 爽快ネオスカッシュ】
爽快ネオスカッシュは、従来の甘味料に改良を加えたカロリーゼロの甘味料ステビア、ビタミンB、食物繊維といった女性を意識した成分が配合されており、炭酸が苦手な方もすっきり飲みやすい微炭酸飲料です。
パッケージデザインは、ピンクを基調とした手に取りやすいデザインで、サイズも180mlと飲みきりサイズとしました。
是非お買い求め下さい♪

【商品概要】
商品名:カロリーゼロ微炭酸飲料 爽快ネオスカッシュ
種類別名称:微炭酸飲料
価格:オープン価格
発売日:平成xx年4月2日(月)
容量:180ml
販売店:全国のコンビニエンスストア
URL:http://www.example.jp

【商品特徴】
・従来の甘味料を改良したカロリーゼロの新しい甘味料ステビア配合。
・ビタミンB、食物繊維配合。
・炭酸が苦手な方でもすっきり飲みやすい微炭酸。

【会社概要】
会社名:株式会社●●●●
代表者:代表取締役社長 ▲▲▲▲
所在地:東京都港区北青山1-1-1
TEL:03-1111-1111
FAX:03-1111-1111
URL:http://www.example.jp
E-Mail:info@example.jp
事業内容:飲料製品の製造・販売

【本件に関するお問い合わせ】
会社名:株式会社●●●●
担当者:▲▲▲▲
TEL:03-1111-1111
FAX:03-1111-1111
E-Mail:info@example.jp

修正すべきポイントは3つ!

プレスリリースは1番伝えたいことから書く!

まずは書き出し。
プレスリリースは結論、つまり1番伝えたい内容から書いていくのが基本です。
「開発秘話」や「製品誕生の背景」といった項目をプレスリリースに入れていただくことは問題ありませんが、今回のプレスリリースで1番伝えたいことは「爽快ネオスカッシュが新発売する」ということです。
「商品の特徴」を最初に書き、「商品概要」を書いた上で、「開発秘話」や「製品誕生の背景」が必要であれば記載するようにしましょう。
(適切な文章量であるA4用紙1枚~2枚程度に収まるように!)

プレスリリースは企業の公式文書である!

続いて、「是非お買い求め下さい♪」の一文。
プレスリリースはメルマガ(広告)では無く、企業の公式文書としてマスコミ・メディア向けに配信するものです。
広告的な表現は適切ではありませんので気を付けましょう。

表記の統一、価格など重要な情報はきちんと書く

そして最後は【商品概要】の部分にある「価格」と「発売日」!
商品サイトではよく見かけますが、「オープン価格」では一体いくらなのか分かりませんよね?「希望小売価格」を記載するなど、きちんとした価格が分かるようにしましょう!
「発売日」に関しては誤りではないのですが、タイトルや本文の冒頭部分では西暦で表記しているのに対し統一がされていません。
ここもしっかりと統一しましょう!


以上、ダメなサンプルリリースで読み解く【解説シリーズ!VOL.1】「新商品発表のプレスリリースの書き方編」でした!

今回使用したダメサンプルリリースは、もちろんオリジナルのサンプルになりますが、実際に新商品発売のプレスリリースであった事例をもとに作っています。
自社のプレスリリースと照らし合わせ、記者に興味を持ってもらえるようプレスリリースの質を上げていきましょう!

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