プレスリリースの究め

『101回目のプレスリリース』は、「プレスリリースの配信」を題材に「恋愛」を掛け合わせ、物語としてプレスリリースや広報の基本を学んでいただけるストーリーコンテンツです。
飲食メーカーに広報担当として勤めるタカシマは、広報交流会で出会った麗子へ想いを馳せるも、あまりにもしつこいアプローチの数々で相手にされない日々。そんなタカシマを見兼ねてか、恋愛指南役として突如謎のクマ…いや『リリー』という名のぬいぐるみが現れた!タカシマにも分かりやすいようプレスリリースに例えて、タカシマの何がいけないかを説明をするリリー。今回はうまくデートに誘えるのか!?
―6月某日 早朝4:00―
チュンチュン・・・


ふぁ~よく寝た!今日も1日頑張るぞ!

都内の飲食メーカーに勤める28歳の会社員。広報担当。
プレスリリースの基本は分かっているが、恋愛に関しては全くダメ。広報担当者の交流会で出会った麗子とデートの約束を取り付けるために日夜奮闘中。趣味は将棋の棋譜を眺めること。


よし!仕事の前に公園でも行くか!


いっちにーさんしー 早起きは気持ちいいな~


ふむふむ・・・八6歩 六4歩 五5歩・・・


あっそうだ!麗子さんにオハヨウしなくちゃ!
「おはよう!今日も晴れて気持ちいいね!朝からマラソン頑張るぞーもう起きてるかな?」っと


ぐへっ!!

あれ?麗子さんから返信がきてる?


おい!送るのはストップベア!

なんだよ!リリーか・・・びっくりさせやがって。

恋愛のアプローチ方法をプレスリリース配信で紐解くという独自の理論を持つ謎のぬいぐるみ。
タカシマを指南するために現世にやってきた。
白くまでは無いと言い張るが語尾に「~ベア」が付く。


今何時ベア?


え?4:30だけど?何か問題でも?


そう4:30!まったく何も分かってないベア・・・

広報マンのタカシマにも分かりやすいように、どれだけ非常識なことをしようとしてたのかを、プレスリリースに例えて説明してあげるベア!


ところでタカシマ!ユーはプレスリリースをメディアに送る時、朝の4:30に送るベアか?


そんなことするわけないじゃないか!朝4:30にプレスリリースを送ってもメディアが見るわけないでしょ?プレスリリースは企業の公式文書だよ!!常識的に考えても朝の4:30に送るなんて・・・

その通りベア!

まだ会社にも行ってないよ。PCからスマホにメールを転送してる人もいるから、迷惑でしょ?

うんうんベア!

そんな時間にプレスリリースを送ったら、企業の信用を失ってしまうよ!時間をわきまえた配信をしたいよね!

そうベア!


はっ・・・そうかそうだったのか・・・

わかったベア?

俺はなんていうことをしようとしていたんだ・・・

(なんでわからないんだベア・・・)昨日の夜のことも思い出してみるベア!
―昨日深夜 0:00―

はぁ飲んだなぁ。あっ麗子さん何してるかな?これから飲みに誘っちゃおう!
「これから飲みにいきませんかーーー?」っと


ぐへっ!
―1時間後―

仕事遅くなっちゃった。あれ?タカシマくんから連絡きてる。ちょっと遅すぎよね・・・でもまあ仕事も落ち着いたし1杯だけ付き合ってあげようかな?


1杯だけ付き合うよ!
その頃タカシマは・・・
「むにゃむにゃ麗子さーんもう飲めませーん。」
「ピコーン!(メッセージを受信した音)」
・
・
・
―そして現在―


くそー飲みに行けるチャンスだったのにー

あとの祭りベア・・・


どれだけ非常識なことをしていたか分かったベア?

はい・・・

ユーは深夜や早朝にプレスリリースを送るベアか?

いえ・・・送りません

ユーはプレスリリースを配信した日は何してるベア?

社内でメディアからの問い合わせに対応できる体制を取っています・・・

そうベア!
「リリー分かったよ。早朝や深夜の連絡はしないようにする!こっちから連絡したらきちんと連絡が取れるようにしておくよ!」

分かったならいいベア!

ありがとうリリー!

相手のことを考えたら誰でも分かることベア!さあ仕事ベア!

はい!!!
こうして麗子への身勝手なアタックは終了した。
がんばれタカシマ!
広報マンとして恋愛マスターとして成長するのだ!
プレスリリース配信における学ぶべき今回のポイント
- 早朝や深夜にプレスリリースを送るのはNGベア!
- プレスリリースを配信した日は、メディアからの問合せに備え、担当者は社内で連絡が取れる状態にしておくベア!