2008年08月06日 12:00

モバイルデータ収益は2008年に2000億米ドルを上回る見込み

先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル　インフォメーション（神奈川県川崎市、代表取締役社長：小野悟）は、英国調査会社Informa Telecoms & Mediaの発行する最新の英文年間情報サービス「World Cellular Data Metrics」の販売をいたしております。

英国の調査会社Informa Telecoms & Media が提供する年間情報サービス「World Cellular Data Metrics」の最新調査によると、2007年におよそ1570億米ドルだったモバイルデータサービスの総収益は、2008年には2000億米ドルを超える見込みです。

2008年第1四半期の調査では、モバイルデータサービスの収益は前年比42.7％増で、490億米ドルを超えたことが明らかになりました。この結果は、モバイルオペレーターの総収益のおよそ5分の1がデータサービスから創出されていることを意味しており、音声通信の収益の鈍化によって、モバイルオペレーターにおけるデータサービスの重要性が増しています。Informa Telecoms & Mediaでは、2008年第1四半期の非SMSデータによる収益は174億8000万米ドルにのぼると見ており、これは、データサービスの総収益の35.6％を占めます。

世界におけるデータ収益のうち、アジア太平洋地域における収益は40％（2008年第1四半期：200億米ドル以上）を占めており、同市場における対前年比の成長率は、世界の平均である48％増を上回っています。しかしながら、最大の成長を記録した地域は中東でした。2008年第1四半期の世界におけるデータ収益に占める割合はたった2％ではありますが、対前年比の成長率は91.7％増で、金額ベースでは9億2700万米ドルとなりました。この成長を後押ししたのが対前年比321％を記録したHSPAサービス加入者の増加で、2008年末までには、290万に到達する見込みです。