2009年04月23日 18:00

マイクロチップ テクノロジー、世界最小のスリープ電流を実現したnanoWatt XLPTMテクノロジ対応マイクロコントローラを新発売

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マイクロコントローラおよびアナログ半導体製品のトップ プロバイダ、マイクロチップ テクノロジー社(日本支社:神奈川県横浜市港北区新横浜、代表:堀江康二 以下マイクロチップ社)は本日、nanoWatt XLPTM (eXtreme Low Power)テクノロジによって最少20 nAのスリープ電流を実現した次世代の低消費電力PIC(R) マイクロコントローラ(MCU)ファミリを発表しました。

 この結果、マイクロチップ社のnanoWatt XLPテクノロジ対応製品は、先ごろ発表された8ビットMCUファミリに加え、新たに8ビットおよび16ビットの計3種類のMCUファミリがラインナップされ、設計者はUSBやmTouchTMセンサー ソリューションなどの周辺機能をオンチップに統合した幅広い選択肢の中から省電力化への移行に最適な製品が選択できます。低消費電力と多機能性の組み合わせで業界をリードするこれらのPIC MCUは、バッテリ駆動型アプリケーションや低消費電力が求められるアプリケーション全般において理想的な選択肢となります。
 Semico Research社のテクノロジ担当チーフ、Tony Massimini氏は次のように述べています。「nanoWatt XLPテクノロジを採用したマイクロチップ社の新しいPICマイクロコントローラ ファミリは、業界他社を大きく引き離し、業界最小となるスリープ電流の新基準を確立しています。EEPROM、オシレータ、USB、キャパシティブ タッチ センサーなどの周辺機能が統合されていることを考えると、システム レベルでの省電力効果は絶大です」
 nanoWatt XLPテクノロジには、スリープ時の消費電流が20 nA、リアルタイム クロックの消費電流が500 nA、ウォッチドッグ タイマの消費電流が400 nAという3つの大きな強みがあります。省電力アプリケーションの多くは、これら3つのうち少なくとも1つが不可欠です。今回発表されたnanoWatt XLPテクノロジ対応デバイスは、これら3つの要素をすべて備えた製品となります。バッテリ動作時間の延長はもちろん、バッテリ密閉型アプリケーションや環境発電アプリケーションの開発においても、nanoWatt XLPテクノロジに対応したマイクロチップ社の8ビット、および16ビットPIC MCUを使用することによって、少消費電力や少バッテリ交換数で長時間の動作が可能な製品が、より柔軟に設計できるようになります。
 半導体リサーチ会社であるObjective Analysis社の組み込みプロセッサ アナリスト、Tom Starnes氏は次のように述べています。「バッテリ駆動型の機器は、実際には動作時間の大半がスリープ状態となっています。スリープ時の消費電流を最大限に抑え、多彩なウェイクアップ機能を備えたマイクロチップ社の新しいnanoWatt XLPテクノロジ対応マイクロコントローラは、まさに理想的といえるでしょう。民生および産業用アプリケーションにおいて、こうした低消費電力プロセッサに対する市場ニーズは現在非常に高まっています」
 本日発表されたnanoWatt XLPテクノロジ対応MCUファミリは、全部で3種類あります。そのうち、16ビットのPIC24F16KAファミリ4製品は、最小20 nA (標準)のスリープ電流、EEPROMメモリ内蔵、少ピン(20ピンおよび28ピン)の小型パッケージという特長を備えています。このファミリを使用したアプリケーションでは1つのバッテリで20年以上の連続動作も可能です。8ビットのPIC18F46J11ファミリ6製品とPIC18F46J50ファミリ6製品は、いずれもスリープ電流が20 nA未満(標準)に抑えられています。汎用MCUのPIC18F46J11は、最大64 KBのフラッシュ プログラム メモリを内蔵し、通常なら64ピン~80ピンが必要となる周辺機能をわずか28ピンまたは44ピンのパッケージに収めています。一方のPIC18F46J50はFull-Speed USB 2.0も統合しており、リモートでのフィールド アップグレードやデータのダウンロードが必要な組み込みアプリケーションにUSBインターフェースを実装できます。
 「設計手法を改良して新しい機能を盛り込んだ新技術、nanoWatt XLPテクノロジへの大規模な投資により、当社は業界最高水準の省電力技術を確立し、低消費電力マイクロコントローラ製品の分野で新しいリーダーとなることに成功しました」とマイクロチップ社のアドバンスト マイクロコントローラ アーキテクチャ事業部担当副社長、Mitch Obolskyは述べています。
 多くの周辺機能を統合しつつ超低消費電力を実現したnanoWatt XLP対応MCUは、多くのアプリケーションで効果を発揮します。例えば、民生用(バッテリ密閉型の使い捨て電子機器、携帯電子機器、白物家電、ゲーム コントローラ、デジタル フォトフレーム、コーヒー メーカー)、産業用(環境発電、公共事業用計器、防犯システム、サーモスタット、スプリンクラー タイマ、ポータブル温度コントローラ、リモート/ポータブル ガス センサー、リモート センサー ネットワーク、データ ロガーおよび資産追跡、密閉型の過酷環境センサー)、車載用(診断用装置、カー アラーム、キー フォブ)、医療用(家庭用医療機器、酸素流量計、デジタル体温計、患者モニタ、ライフスタイル/フィットネス モニタ、万歩計)など、幅広い分野のポータブル機器やバッテリ駆動型アプリケーションに利用できます。

【nanoWatt XLPテクノロジ対応製品のラインナップ】
今回発表されたMCUファミリを含め、現在のnanoWatt XLPテクノロジ対応製品は次のとおりです。nanoWatt XLPテクノロジの詳細は、http://www.microchip.com/XLPをご参照ください。 
 
  ファミリ名          カテゴリ
 今回発表のファミリ
 ・PIC24F16KA      16ビットMCU、汎用
 ・PIC18F46J50      8ビットMCU、USB
 ・PIC18F46J11      8ビットMCU、汎用
 従来のファミリ
 ・PIC16F72X        8ビットMCU、汎用
 ・PIC18F14K50      8ビットMCU、USB
 ・PIC18F4XK20      8ビットMCU、汎用

【開発ツール】
 今回発表された16ビット ファミリによる機器開発をサポートする、Explorer 16開発ボード用のPIC24F16KAプラグイン モジュール(製品番号MA240017、25ドル)をご用意しています。同様に、PIC18 Explorerボード用の新しいPIC18F46J11汎用8ビットMCU専用プラグイン モジュール(製品番号MA180023、25ドル) もご用意しました。8ビットUSB MCUのPIC18F46J50用には、PIC18F46J50 FS USBデモ ボード(製品番号MA180024、45ドル)も発売されています。このボードは、PIC18 Explorerボードのプラグインとしても使用できます。nanoWatt XLPテクノロジに対応したマイクロコントローラは、全製品とも無償のMPLAB(R) IDE、MPLAB REAL ICETMエミュレーション システム、MPLAB ICD 3インサーキット デバッガ、低コストのPICkitTM 3 デバッガ/プログラマ、マイクロチップ社純正の無償Cコンパイラなど、世界的に定評あるマイクロチップ社の開発ツールでサポートしています。これらのツールは http://www.microchip.com/XLPTools から入手できます。

【入手と価格について】
16ビットMCU
  16ビットのPIC24F16KAファミリ4製品はサンプル出荷と量産を開始しており、単価は10,000個注文時で1.38ドルからです。PIC24F08KA101およびPIC24F16KA101は、20ピンQFN、SSOP、SOIC、PDIPパッケージで提供します。PIC24F08KA102およびPIC24F16KA102は、28ピンQFN、SSOP、SOIC、SPDIPパッケージで提供します。 汎用8ビットMCU
USB 8ビットMCU
  USB 8ビットのPIC18F46J50ファミリ6製品はサンプル出荷と量産を開始しており、単価は10,000個注文時で1.78ドルからです。PIC18F24J50、PIC18F25J50およびPIC18F26J50は、28ピンQFN、SSOP、SOIC、SPDIPパッケージで提供します。PIC18F44J50、PIC18F45J50およびPIC18F46J50は、44ピンQFNおよびTQFPパッケージで提供します。  
  詳細は、マイクロチップ社営業担当または正規販売代理店にお問い合わせいただくか、マイクロチップ社ウェブ サイトhttp://www.microchip.com/XLPをご参照ください。

【マイクロチップ社のカスタマ サポート】
  マイクロチップ社では、設計エンジニアの皆様がより迅速に効率よく製品を開発できるよう、カスタマ サポートに努めております。サービスは4つのエリアで展開しています。詳細は http://www.microchip.comでご確認ください。サポート エリアでは、お客様からのご質問にお答えしています。サンプル エリアでは、マイクロチップ社のデバイスの無償の評価サンプルを提供しています。microchipDIRECTでは、24時間対応の価格設定、注文受付、在庫確認、クレジット カード取引により、マイクロチップ社の全デバイスおよび開発ツールを簡単にお買い求めいただけます。トレーニング エリアでは、ウェブ セミナーの実施、セミナーやワークショップへのお申し込み、世界各地で開催中のMASTERsイベントについての情報を提供しています。

【マイクロチップ テクノロジー社について】
  マイクロチップ テクノロジー社(NASDAQ: MCHP)は、マイクロコントローラおよびアナログ半導体のトップ プロバイダで、世界各地のお客様のさまざまなアプリケーションにおいて、低リスクの製品開発、トータル システム コストの削減、およびスピーディな商品化の実現に貢献しています。本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポートとタイムリーなデリバリ、そして信頼性の高い品質を提供する企業、それがマイクロチップ社です。詳細は、マイクロチップ テクノロジー社のウェブ サイト ( http://www.microchip.com ) をご覧ください。


マイクロチップ社製品ニュースのRSSフィード: http://www.microchip.com/RSS/recent-PRProduct.xml


同リリースに関するお問い合わせ先
共同PR株式会社 
第3業務局 担当:山路・富永
TEL:03-3571-5236
FAX:03-3574-9364
Email: s-yamaji@kyodo-pr.co.jp
または、
Microchip Technology Hong Kong Limited,
Daphne Yuen
daphne.yuen@microchip.com
製品に関する詳細情報 http://www.microchip.com/XLP

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

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会社概要

商号
マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)
代表者
櫟 晴彦(イチイ ハルヒコ)
所在地
〒105-0013
東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階
TEL
03-6880-3770
業種
その他IT関連
上場先
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