2015年10月13日 09:00

【情報処理学会】コンピュータ将棋プロジェクトの終了宣言

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情報処理学会(会長:富田達夫)は創立50周年(2010年)を記念して、トッププロ棋士に勝つコンピュータ将棋の実現を目指したプロジェクトを行ってきました。残念ながら今日までトッププロ棋士とコンピュータ将棋の対戦は実現していませんが、事実上プロジェクトの目的を達成したと判断し、プロジェクトを終了することをここに宣言いたします。

一般社団法人情報処理学会(会長:富田達夫)は創立50周年(2010年)を記念して、トッププロ棋士(注1)に勝つコンピュータ将棋の実現を目指したプロジェクト(正式名称は「コンピュータ将棋『あから』強化推進委員会」)を行ってきました。

将棋連盟のご協力を得て5年前の2010年10月11日には清水市代女流王将(当時)とコンピュータ将棋の「あから2010」の対局を行い、幸いにも「あから2010」が勝利することができました。その後もさまざまなイベントでプロ棋士とコンピュータ将棋が対戦し、コンピュータ将棋が互角以上の結果を残しています。

一方ですでにコンピュータ将棋の実力は2015年の時点でトッププロ棋士に追い付いているという分析結果が出ています(追い付いているのは毎回必ず勝つということは意味しません。たくさん対局をすると統計的に勝ち越す可能性が高いという意味です)。

残念ながら今日までトッププロ棋士とコンピュータ将棋の対戦は実現していません(注2)が、事実上プロジェクトの目的を達成したと判断し、プロジェクトを終了することをここに宣言させていただきます。

これまで多大なご協力をいただいた将棋連盟を始めとする将棋関係者の方々に深く感謝いたします。最近はプロ棋士もコンピュータ将棋を検討の道具として用いていると聞いています。またコンピュータ将棋が初めて指した新手をプロ棋士が採用することも増えています。対決のときが終わって人間とコンピュータが協調するという本来の姿になりつつあることを嬉しく思います。今後は将棋を題材として得た成果を情報処理の技術一般に活かしていく所存です(注3)。

注1:トッププロ棋士の明確な定義はありませんが、名人や竜王などの複数のタイトルを数年間以上に渡って保持している強いプロ棋士を意味するものと見なしています。
注2:まだコンピュータ将棋がここまで強くなっていなかった2007年には渡辺明竜王とボナンザの対戦があって渡辺竜王が勝利しています。ここまで強くなって、プロジェクトが発足してからは実現していないという意味です。
注3:情報処理学会誌2015年11月号(10/15発行)にこの宣言に関する記事が掲載されます。

情報処理学会プレスリリース http://www.ipsj.or.jp/50anv/shogi/20151011.html


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