2016年06月06日 12:00

【A.T. カーニー調査】 2016年新興国小売市場の参入魅力度ランキング、首位は中国、2位はインド。膨大な人口と小売市場の成長が牽引しアジアが上位を席巻

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経営コンサルティング会社A.T. カーニー(本部:米国イリノイ州シカゴ、東京オフィス:港区)は、本日、世界の新興国小売市場に関する最新調査「2016年グローバル・リテール・デベロップメント指数」の結果を発表し、参入魅力度の高い国上位30カ国をランキングした。 世界で最もダイナミックな小売市場の一つである中国が1位、そして法整備等によりビジネス機会が向上し、急成長中のインドが2位へと躍り出た。

経営コンサルティング会社A.T. カーニー(本部:米国イリノイ州シカゴ、東京オフィス:港区)は、本日、世界の新興国小売市場に関する最新調査「2016年グローバル・リテール・デベロップメント指数」の結果を発表し、参入魅力度の高い国上位30カ国をランキングした。 世界で最もダイナミックな小売市場の一つである中国が1位、そして法整備等によりビジネス機会が向上し、急成長中のインドが2位へと躍り出た。

今年で15回目となる「グローバル・リテール・デベロップメント指数(以下GRDI: Global Retail Development Index)」調査は2001年より毎年実施。 過去15年間を通じて、新興市場は大きな成長を見せてきた。例えば、人口は21%増加し62億人に達した。小売業の売上高は、発展途上国において350パーセント増加し、現在世界の半分以上を占めるに至っている。
小売企業がグローバル市場での成長戦略を定め、参入市場の選定や優先順位付けを行う際の材料となるべく、新興市場の参入魅力度を測るもの。マクロ経済および小売業独自の変数をもとに、「カントリーおよびビジネス・リスク」「市場魅力度」「市場飽和度」「参入緊急度」という4つの観点から評価、数値化し、上位30か国をランキングしている。

2016年 新興国小売市場への参入魅力度ランキング
順位 国名
1 中国
2 インド
3 マレーシア
4 カザフスタン
5 インドネシア
6 トルコ
7 UAE アラブ首長国連邦
8 サウジアラビア
9 ペルー
10 アゼルバイジャン
11 ベトナム
12 スリランカ
13 ヨルダン
14 モロッコ
15 コロンビア
16 フィリピン
17 ドミニカ共和国
18 アルジェリア
19 ナイジェリア
20 ブラジル
21 コートジボワール
22 ロシア
23 ザンビア
24 ルーマニア
25 パラグアイ
26 チュニジア
27 南アフリカ
28 ガーナ
29 ケニア
30 エジプト

本調査を担当した、A.T. カーニーのパートナーである、ハナ・ベン=シャバットは、こう述べている。
「中国は、経済成長が減速しているにも関わらず、依然世界で最も魅力的な小売市場の一つで、徐々に投資志向型から消費者志向型へと移行しています。内陸部や中小都市での中産階級の増加や一人っ子政策の緩和により、中国は今後10年以上成長し続けるでしょう。」

同じく本調査を担当し、A.T. カーニーのパートナー、マイク・モリアーティは、こう述べている。
「インドが2位にランキングされたのは、GDPの成長や事業のしやすさが改善されたこと、外国直接投資(FDI)規制が明確化されたことによります。インドは現在、中国に追随する世界で最も急成長を遂げている国です。都市化や中産階級の増加、そしてより多くの女性が労働市場へと参入してきたことが小売市場の成長に拍車をかけています。」


地域別の概要
◆アジア地域:
首位の中国を筆頭に、インド(2位)、マレーシア(3位)、インドネシア(5位)、とランキングの上位5カ国中4カ国をアジアが占める結果となった。これは膨大な人口と急激な成長によるものである。
6億2200万人以上の人口を擁し、2.6兆ドルの市場を作り出したアセアン経済共同体(AEC)の正式な発足は、その実施が長い道のりになるとしても重要なマイルストーンである。今後、環太平洋経済協定(TPP)がもし批准されることになれば、ベトナム(11位)やマレーシア(3位)を含む複数のアジア諸国のGDPを急増させるだろう。
また、アジアにおける電子商取引は成長を続けており、2015年以降35.7パーセント上昇し、8,780億ドルに達している。さらにオンライン販売市場でも全世界の過半数(52.5パーセント)を占めている。

◆中央アジアならびに東欧:
経済成長は横ばいで通貨の価値は下落している。そのため、大衆消費市場における小売業者や小規模な事業形態に重点をおいた食料雑貨品小売業者は苦戦がしいられている。
トルコは堅実な成長と都市の若年層の人口により6位にランク入りしたが、失業者数は上昇しており、可処分所得は頭打ちである。また近年の安全保障問題が小売市場の成長を脅かしている。
10位のアゼルバイジャンは、原油価格の急落にもかかわらず急速な観光分野での成長の下、ホット・スポットとなっている。 22位のロシアは依然混乱が続いているが、低迷していたルーブルは、贅沢品の分野において急騰している。

◆中東地域:
7位のUAEは観光が沈滞気味で市場はすでに成熟、8位のサウジアラビアは原油価格の下落にかかわらず小売業の売上が過去数年にわたり上昇を見せている。30位のエジプトは、2011年に発生した「アラブの春」以来初のランク入りで、再び長中期の小売業界への投資の門戸が開かれたと言えよう。ただし現地小売企業の出店拡大計画に比べると、外国のプレイヤーはやや控えめである。

◆中南米地域:
メキシコとチリは既にマーケットが飽和状態であることから、本調査の対象外となった。本年、ランキング上位に入った中南米諸国の数はわずかであったものの、未だスリリングでエキサイティングな小売業への投資の機会を有している。9位のペルーは自由貿易による刺激と安定した成長を背景に、小売業者は新興の隣国や第二都市へと拡大している。20位のブラジルは不安定な政治及び経済状況の影響を受け、(一昨年5位、昨年8位だったが)近年はランキングが下落を続けている。
小売業者は、大都市における店舗の形態を見直したり、販売促進に投資したりと、25位のパラグアイや17位のドミニカ共和国などGDPの安定した成長を見せている比較的未開拓な市場を模索することにより生き残りを続けている。

◆サブ・サハラ(サハラ以南のアフリカ)諸国:
この地域からは6カ国が30位までにランク入りしている。世帯所得の増加や都市化、そして新興の中産階級が小売業を組織化させ、よりよいサービスへの需要が高まっていることにより、投資機会は継続して存在する。しかしながら独自の商習慣のため強大なローカルプレイヤーが市場を蝕んでおり、本地域への進出は容易というには程遠い。


2016年グローバル・リテール・デベロップメント指数(Global Retail Development Index)の最新版のレポート全文、ならびにバックナンバーはこちらから 【英語】
https://www.atkearney.com/consumer-products-retail/global-retail-development-index



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