2017年07月05日 09:00

8月7日「森ミドリ個展」黒川紀章や安野光雅の詩による合唱曲を上演。 室内合唱団 日唱 第17回定期演奏会として渋谷で開催。

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コンサート、CD制作を手がけるスリーシェルズの代表 西耕一が企画プロデュースした室内合唱団 日唱 第17回定期演奏会が8月7日に行われる。その詳細を7月5日に発表する。

室内合唱団 日唱 第17回定期演奏会が8月7日に「森ミドリ個展」として渋谷で行われる(企画構成:西耕一)。

森ミドリは、東京藝大で池内友次郎、矢代秋雄、佐藤眞に師事した作曲家である。幼くして音楽の才能を開花させ、藝大在学中から将来を期待された。 その才能には当時のテレビ、ラジオからも声がかかり、即興演奏や劇音楽など様々な仕事の依頼が舞い込んだ。 慌ただしいままに、テレビやラジオなどの仕事で落ち着いて創作に時間を書けることがなかなかできなかった。
しかし、2000年頃から、音楽家としての仕事に重きを置いて活動するようになった。
新しく出会った楽器「チェレスタ」による即興演奏や、画家で詩人の安野光雅の絵や詩による合唱曲など、持ち前の音楽センスと即興演奏で培ったバランス感覚が絶妙に対応する音楽を次々と発表していった。
幼なじみの建築家・黒川紀章の遺作となった詩集「アドニスから手紙が来た」も特筆されよう。
ある種、超現実的であり、独自の世界観が読み取れる黒川の詩に対する森の音楽は、詩の芯の部分にあった純粋にして透徹たる黒川の眼差しを読み取って、透明な音楽で貫く。
安野光雅による古今東西の文学に精通しながらにして、子供の心を忘れない、そのポエジーも素晴らしいが、それに附された森の音楽も同じく卓越たる個性である。 メロディーの伸びやかさ、歌謡曲に通じる聴きやすさ、そしてそれだけで終わらない繊細にして精緻な作曲技術も味わって欲しい。
今回初演となるヴァイオリンと混声合唱による作品は、委嘱新曲とのことで、その全貌はまだわからないが、稀代のヴァイオリニスト佐藤久成をゲストに迎えて日唱とのコラボレーションが期待される。(企画:西耕一)

森ミドリよりのメッセージ
    ―  不易流行  -                 
 歌は、まず、詩がきちんと聴く人の心に届くことが大切です。詩を超えて曲を作ると、メロディーばかりが浮き彫りになり、ましてアクセントに配慮がないと、違和感につながり、結局、なにも心に残らないまま通り過ぎてしまうことになります。
画家の安野光雅先生が、こう言われました。
「最近はむずかしいばかりで、何を言っているかわからない歌が多くて困るんだよ」
メロディーをつけてこそ活きる詩は結構多いようです。だからこそ、歌曲や合唱曲を創る時は、詩も「音楽」として届けたい、と願うばかりの私。
シンプルな基本の中にも、どこかに時代の新しさを。
そう、不易流行…好きな言葉です。   

室内合唱団 日唱 第17回定期演奏会
森 ミドリ 個展


日 時:2017年8月7日(月)19:00開演(18:30開場)
場 所:渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
(渋谷駅西口より徒歩5分 : 渋谷区文化総合センター)
予定演目

■黒川紀章の詩集「アドニスから手紙が来た」(2007-2008)より
1上昇気流
2.君は愛に相遇したか
3.水平線
■安野光雅の詩による混声合唱組曲「空」(2008)より
虹が待っている
むかしの空
山羊とホセ
銀河の伝説
休憩
■ヴァイオリンと混声合唱のための「花無心」委嘱初演 ゲスト:佐藤久成
■安野光雅の詩による混声合唱組曲「津和野」(2007)
1.山の向こうは
2.忘れ旅
3.津和野の風
4.天神山の子守唄
5.つえ子の歌
6.つわのの子守唄
7.つわのいろは

指揮:山﨑滋
ピアノ:横山歩
ヴァイオリン:佐藤久成

室内合唱団 日唱
S 大橋響子、片山沙緒里、加藤茜、黒田裕子、高麗文江、品川更紗
A 久保田遥子、佐藤智子、宍倉淑子、菅沼安佐代、柳田文子、湯田佳寿美
T 伊東譲、小津準策、坂口義行、根岸一郎
B 石井義典、白井智朗、須山智文、松尾正彦

料金/一般 ¥3500
ペア¥6000
65歳以上 ¥3000
学割有 ¥1000

チケット販売/日本合唱協会
070-5584-5476
Website http://www.nissho-chorus.com/

イープラス http://eplus.jp/
合唱団直販 http://www.nissho-chorus.com/archives/16th%5Eticket.html
森ミドリ 作曲

名古屋市に生まれる。幼いころからヴァイオリンとピアノに親しみ、即興演奏や作曲を始める。
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、及び同大学院修士課程修了。
在学中に安宅賞を受賞。
作曲を池内友次郎、矢代秋雄、佐藤眞、各氏に師事。
ピアノを小津恒子、伊達純に師事。
在学中からテレビ、ラジオなどで作曲・演奏・司会で幅広く活動。
NHK「N響アワー」や「趣味の園芸」の司会・音楽でも知られる。

現在は、ピアノ、チェレスタによる即興演奏を交えたトークコンサートを全国で行っている。
2003年には5枚組のCD「チェレスタはゆりかご」を発売。
2004年にはCD付エッセイ集「花のエチュード」(北星堂書店)を発売。
2005年には、『雲の歌 風の曲』(岩崎書店)で作曲を担当。
2006年、CD、「BABY CLASSIC」をリリース
2007年 混声合唱組曲「津和野」を作曲。
      DVDとCD「ベビー・クリスマス」をリリース。
2008年、「津和野」の楽譜がカワイ出版より出版される。
     また、チェレスタのCD、「星めぐり」「思ひいづる」を、リリース。
黒川紀章氏の詩による歌曲集「アドニスから手紙が来た」(全12曲)を作曲。
2009年、混声合唱組曲「空」を作曲。
CDは「BABY CLASSIC II 鳥の歌」「BABY CLASSIC III 雨だれ」を制作。
2010年1月1日付で、(前出の)歌曲集「アドニスから手紙が来た」がカワイ出版から発売された。
http://www.morimidori.com/

山﨑滋 指揮

東京生まれ。東京藝術大学指揮科に学ぶ。指揮を金子登、佐藤功太郎に。ピアノを竹尾聆子、ヴァイオリンを山岡耕筰、スコアリ-ディングをH.ピュイグ=ロジェ、チェンバロをD.ヘルマンに師事。在学中より二期会オペラの合唱指揮者、副指揮者として活動を始め、小澤征爾、若杉弘等のアシスタントを多く務める。日本合唱協会第104回定期演奏会でプロデビュー。バロック音楽にも造詣が深く、マタイ研究会管弦楽団・同合唱団を指揮した「バッハ・マタイ受難曲」のCDが1992年に発売され好評を博した。新国立劇場(オペラハウス)の開場に伴い、バイロイト音楽祭に派遣されN.バラッチェのもと研鑚を積む。新国立劇場の開場記念公演「ローエングリーン」では同氏のアシスタントを務める。2000年より同劇場の専属を務める。2009年より日本合唱協会の指揮者に就任する。2015年に室内合唱団日唱代表および一般社団法人日本合唱協会の理事長に就任。日本指揮者協会会員。

一般社団法人 日本合唱協会

2014年 一般社団法人日本合唱協会(通称 室内合唱団日唱)を設立。室内合唱団日唱は、1963年に設立され1966年から25年間山田一雄のもとで音楽的基盤を作り上げ
た日本合唱協会の意思を継承し、その演奏は透明なハーモニー、緻密なアンサンブル、美しい音色、豊かな音楽性を有し、他の追随を許さない評価を得ている。
年間5回の定期演奏会、日唱コーラスサロン、特別演奏会、地方公演の他TVラジオ出演、CM、CD録音、また全国の小中高校および施設での音楽鑑賞教室への出演等、音楽普及に努めている。

佐藤 久成 (ヴァイオリン)

5歳よりピアノ、9歳よりヴァイオリンを始める。
東京藝術大学附属音楽高校を経て、東京藝術大学卒業後渡欧。
ロームミュージックファンデーション奨学生や特別奨学生として、ザールラント音楽大学、ブリュッセル王立音楽院、
スタウファー音楽院、ベルリン芸術大学で研鑽を積む。
日本演奏連盟賞受賞。リッチ、ルガーノ、ルイス・シガル、ベオグラード、ヴィオッティ等の国際コンクールで優勝、入賞。
1994年、ベルリン交響楽団定期公演のソリストとしてヨーロッパデビュー。
ターゲスシュピーゲル紙、ベルリナーモルゲンポスト紙をはじめとする主要各紙に称賛される。
ベルリン響、ベオグラードフィル、ルーマニア国立響、ベルリン室内管、サンティアゴ響などと共演。
ドイツ公共放送、ラジオフランス、イタリア放送、NHKにソリストとして出演。
また、ピアノトリオを組みドイツ各地で公演を行う傍ら、アジア、中近東、オセアニア、アメリカに演奏旅行するなど、
その演奏活動はソロに留まることなく幅広い。
ライフワークとして、数万曲に及ぶ数々の未知の絶版楽譜を世界中で収集、
それらの知られざる作曲家や忘れられた作品の発掘に力を注ぎ、紹介・初演・レコーディングを積極的に行う。
2001年、知られざるドイツ・ロマン派の作曲家であるハンス・ケスラーのソナタをはじめ、
数々の埋もれたロマン派作品を本邦初演し注目される。
2002年、カザルスホールにてデビューリサイタルを開催。以降、毎年、東京でリサイタルを開催。
音楽の友誌にて「年間コンサートベストテン」に選出されている。
その画期的なプログラミングには、今まで日の目を見ることのなかった往年の知られざるヴィルトゥオーゾ作品や
ソナタの本邦初演が多数含まれる。
ワインガルトナーのソナタ集や伊福部昭の協奏曲集をはじめとするCDを発表、
各メディアや書籍への執筆活動も精力的に行い、
2010年、YEARS & YEARS CLASSICSよりソロ・アルバム「哀傷のラメント」「トリスタンとイゾルデ」、
2012年「ニーベルングの指輪」「オードエロティーク」をリリース。
2013年「HISAYA 魔界のヴァイオリン」、2014年「エヴォカシオン」、
2015年「HISAYA 魔界のヴァイオリンII」をリリース。
レコード芸術誌「特選盤」、CDジャーナル誌「推薦盤」、音楽の友誌「注目盤」、音楽現代誌「推薦盤」「注目盤」、
モーストリー・クラシック誌「究極の1枚」、STEREO誌「特選盤」「話題盤」、オーディオアクセサリー誌「今季の特選」読売新聞夕刊サウンズBOX「話題盤」などに選出。各メディア、各新聞紙上で高い評価を得る。
また、音楽評論家・宇野功芳氏に「鬼才」 「驚くべき才能」 「この世のものとは思えない雰囲気と色」
「往年の巨匠のような濃厚な音色と節回し」等、各メディアで絶賛される。
日本経済新聞朝刊文化欄に「よみがえれ埋もれた名曲」の見出しで独自の活動が取り上げられ大きな反響を呼び、
産経新聞モーストリー・クラシック誌「最新格付け!世界の名ヴァイオリニスト」総合ランキングと現役ランキングの両方に選出された。
2015年、大阪フィル(指揮:小林研一郎)、仙台フィル(指揮:宇野功芳)と共演し、
キングインターナショナル/SAKURAよりチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のライブCDをリリース。
また、2016年には群馬交響楽団と第518回定期演奏会(指揮:井上道義)にて共演。
http://www.hisayasato.com/

横山歩(ピアノ、チェレスタ)
東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校、同大学を経て同大学院修了。
フランス留学中、フランス国立マルセイユ音楽院にて学ぶ。
国立ローマンヴィル音楽院室内楽科を審査員特別賞付き主席で卒業。
パリ・エコール・ノルマル音楽院室内楽科を満場一致で卒業。
第4回やちよ音楽コンクール第1位最優秀賞受賞。
第1回かずさアカデミアコンクール第2位及び特別賞受賞。
第1回アルベール・ルーセル国際ピアノコンクール第5位(ブルガリア)
第46回ビオッティ国際コンクールファイナリスト第4席入選(イタリア)
東京文化会館新進音楽家デビューコンサート、NHK-FM「FMリサイタル」出演。
東京藝術大学弦楽科、言語芸術家伴奏助手を務めた後、文化庁在外研修員としてフランスに再び留学。
J.ルヴィエ氏のもとでソロ、室内楽の研鑽を積む。
ピアノソロ、ピアノデュオによるリサイタルをはじめ室内楽、伴奏、合唱伴奏などと幅広い演奏活動を続けている。
これまでにピアノを伊達純、勝谷久子、桑野緑、J.ルヴィエの各氏に、室内楽をE.ニュネス、P.ル・コール、C.ドビュッシー、P.アモイヤル、B.カニーノの各氏に師事。
洗足学園音楽大学講師。日唱ピアニストもつとめる。

西耕一 (企画構成)
日本の現代音楽評論と企画を専門とする。2004年より、日本作曲家専門レーベル・スリーシェルズにて、伊福部昭や3人の会(黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志)を中心に演奏・CD化を行う。 これまでにNHK 、東京藝術大学、日本作曲家協議会、日本現代音楽協会等、放送局や研究機関の依頼による企画協力や、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京バレエ団、新国立劇場等のプログラム冊子執筆で評価される。 執筆雑誌は『音楽現代』、『音楽の友』、『邦楽ジャーナル』、『バンドジャーナル』、『New Composer』等。 近年の主な仕事として、セントラル愛知交響楽団による日本の管弦楽曲100周年企画選曲や東京フィルハーモニー交響楽団黛敏郎個展における論文のほか、『松村禎三 作曲家の言葉』(春秋社)や『黛敏郎の世界』(ヤマト文庫)の企画・編集、CD『松村禎三作品集』(Naxos Japan)解説などがある。 2014年伊福部昭の生誕100年を祝う「伊福部昭百年紀」シリーズをプロデュース、第3回、第4回「伊福部昭音楽祭」に関わる。2015年、「芥川也寸志生誕90年」「渡辺宙明卒寿記念」コンサートを行う。2016年には、「伊福部昭百年紀4」「黛敏郎個展」や日本合唱協会による「伊福部昭個展」(和田薫指揮)をプロデュース。オーケストラ・トリプティークと展開する「日本の作曲家シリーズ」では、日本の前衛音楽、近現代音楽、映像音楽をテーマにコンサートを行っている。

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株式会社スリーシェルズ
商号
株式会社スリーシェルズ(カブシキガイシャスリーシェルズ)
代表者
西 耕一(ニシ コウイチ)
所在地
〒110-0015
東京都台東区東上野1-14-5 ユーエムビル8階
TEL
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エンターテイメント
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