2017年07月13日 13:00

【フロスト&サリバン】ヘルスケア分野のブロックチェーン活用:2000億ドルのコスト削減効果と新たな市場機会の創出

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独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供するフロスト&サリバンは、ヘルスケア分野でのブロックチェーン活用についての見通しを7月13日に発表しました。

フロスト&サリバンはブロックチェーンのヘルスケア産業における今後の活用の見通しをまとめました。フロスト&サリバンの新たな調査分析「グローバルヘルスケアにおけるブロックチェーンの活用:2017年から2025年の見通し」によると、医療データ交換、スマートアセット管理、医療保険、医療費支払い処理などの医療サービスにおけるブロックチェーンの導入が、今後10年間で拡大していく予測となっています。

ブロックチェーンをヘルスケア産業で活用することで、医療データの相互運用性の向上、医療保険詐欺の未然防止、医薬品サプライチェーン管理などの分野において新たな市場機会を生み出すことが期待されます。また、高い信頼性を持つ分散化型モデルの医療サービスを提供する共通のプラットフォームを構築するほか、価値に基づいた医療ケアや医療費償還モデルの実現においても大きな可能性を持っています。さらに、人工知能(AI)、機械学習、mヘルス、IoMT (Internet of Medical Things)といった新興技術とブロックチェーンの融合は、デジタルヘルスの分野において新たな市場機会を生み出すことも期待されます。

ブロックチェーンを医療サービスにおいて活用することで、着実な治療成果を出せる医療ケアの提供モデルの実現や、IoMTによって生じるセキュリティやプライバシー、安全面での懸念も解決することが出来ます。さらに、ブロックチェーンを活用することでコスト削減も可能になり、製薬業界においては偽薬や基準を満たさない医薬品の流入を未然に防ぐことで、およそ2000億米ドルのコスト削減効果が見込まれています。この様なブロックチェーンを用いることによるメリットは、医療用途でのブロックチェーンの活用を促進して行くことが期待されていいます。

「コネクテッドデバイスの進化に伴うデータ保護のニーズの高まりによって、ブロックチェーンはデジタルヘルスにおけるユビキタスなセキュリティ保護を実現する基盤となるでしょう。同時に、ブロックチェーンはサイバー攻撃のリスクを最小限に抑えるクリプトグラフィー(暗号技術)を用いた分散型ネットワークを通じて、信頼性の高い付加的なレイヤーをつくります。ブロックチェーンはヘルスケア産業におけるあらゆる課題の解決策ではありませんが、既存のワークフローを最適化し、高いコストがかかる工程を中抜きすることで、数十億ドル規模のコスト削減効果が見込めるでしょう」と、フロスト&サリバンのトランスフォーメーショナル・ヘルスケア部門の業界アナリスト、カマリジット・ベヘラは話します。

ヘルスケア用途でのブロックチェーン・ソリューションのキープレイヤーには、正確な患者記録を提供するキーレス署名基盤(KSI)プラットフォームを展開するエストニアのGuardtimeや、支払い請求、診察予約の管理、患者履歴の管理などのプロセスを最適化するAPIエンドポイントを兼ね備えたソフトウェア開発プラットフォームを提供する米国のPokitDok.、ブロックチェーンベースの分散型の電子カルテ・ストレージ・コンピューティングのプラットフォームを展開する米国のPatientoryなどが挙げられます。

「ブロックチェーンのヘルスケア用途での活用拡大に向けて、企業間での連携や規格を策定するためのコンソーシアムの設立が必要とされます。ブロックチェーンベースのシステムは、企業間の連携やイノベーションの促進にくわえて、精密医療や公衆衛生管理といったよりスケールの大きな医療に対応することを可能にするでしょう」と、ベヘラは述べます。


▽本リサーチ「グローバルヘルスケアにおけるブロックチェーンの活用:2017年から2025年の見通し」の詳細はこちら:
「Blockchain Technology in Global Healthcare, 2017-2025」

https://www.frost.com/k1db


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フロスト&サリバンについて:
フロスト&サリバンは、独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供し、ビジネスの新たな成長機会の創出からイノベーションの実現までを支援する、リサーチとコンサルティング機能の両方を兼ね備えた企業のナレッジパートナーです。世界40拠点以上のグローバルネットワークを軸に、世界80カ国ならびに300に及ぶ主要な全てのマーケットを網羅することで、メガトレンドや海外新興市場の台頭、テクノロジーの進化などのグローバルな変化に対応し、企業がグローバルなステージでビジネスを成功させるための360度の視点に基づいた知見を提供しています。 http://www.frostjapan.com

本件に関するお問い合わせ先:
フロスト&サリバン ジャパン株式会社 
広報担当:辻 安奈
〒107-6123 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
電話:03-4550-2215/FAX:03-4550-2205/E-mail: anna.tsuji@frost.com
URL: http://www.frostjapan.com

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  • 医療、福祉

添付資料

  • ヘルスケアでのブロックチェーン活用_インフォグラフィクス

会社概要

商号
フロスト&サリバン ジャパン株式会社(フロストアンドサリバンジャパンカブシキガイシャ)
代表者
ロビン・ジョフィ(ロビン・ジョフィ)
所在地
〒107-6123
東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
TEL
03-4550-2210
業種
コンサルティング・シンクタンク
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
http://www.frostjapan.com

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