2018年03月06日 11:00

デジタル制御とインテリジェントアナログの組み合わせにより設計を効率化

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コアから独立した周辺モジュールとインテリジェント アナログを内蔵した新しいPIC(R)およびAVR(R)MCUファミリにより、これまで複雑だった設計がシンプルに

[NASDAQ: MCHP] - 組み込み開発への新規参入用としても、コネクテッド アプリケーションのメイン コントローラとしても、大規模システムの一部タスクを受け持つためのコンパニオン チップとしても、8ビット マイクロコントローラ(MCU)の役割は拡大を続けています。元々使いやすい8ビットMCUの特性に加えて、コアから独立した周辺モジュール(CIP)、インテリジェント アナログ、MPLAB(R) Code Configurator (MCC)等のハードウェアとソフトウェア ツールを使うと、処理性能の向上とコード量および消費電力の削減が実現し、同時に開発期間の短縮が可能です。Microchip Technology Inc.(日本支社: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介 以下Microchip社)は本日、お客様の革新的設計を支援する2つのMCUファミリを発表しました。
PIC16F18446 はセンサノードでの使用に理想的です。柔軟性を重視し、計算機能付きA/Dコンバータ(ADC2)を内蔵したPIC16F18446は1.8~5 Vで動作し、ほとんどのアナログ出力センサおよびデジタルセンサに適合します。12ビットのADC2は自律的にフィルタ処理を実行し、高精度のアナログセンサ読み値を出力するためエンドユーザのデータ品質が向上します。ADC2を使うと必要になった時点でコアを復帰させる事ができ、復帰スケジュールを事前に決めておくよりもシステムの消費電力を抑えられるため、PIC16F18446はバッテリ駆動アプリケーションに理想的です。この省電力機能により、センサノードを小型バッテリで動作させる事ができ、エンドユーザの保守コスト低減と設計全体の小型化が可能です。
ATmega4809は高い応答性が求められるアプリケーション向けに設計された新しいmegaAVR(R)MCUシリーズです。内蔵の高速A/Dコンバータ(ADC)が持つ高い処理性能によりアナログ信号の変換速度が向上したため、確定的なシステム応答を実現できます。megaAVRデバイスとして初めてCIPを内蔵したATmega4809は、各種タスクをソフトウェアを介さずにハードウェアで実行できます。これによりコード量を削減でき、ソフトウェア開発の労力が大幅に軽減されるため開発期間を短縮できます。例えば、構成可能なカスタムロジック(CCL)モジュールを使うと、外部トリガとADCの組み合わせをハードウェアで接続できるため、コアに割り込みを要求した場合に比べ応答時間を短縮でき、消費電力も低減します。また、より複雑なマイクロプロセッサ(MPU)ベースの設計にATmega4809を加えて一部機能を受け持たせ、MPUの負荷を軽減する事もできます。MPUの代わりにATmega4809のCIPを使ってタスクを実行すると応答遅延のリスクが減少し、エンドユーザ体験の向上につながります。
ATmega4809は次世代ArduinoボードのMCUに採用されました。ATmega4809を実装したこの次世代Arduinoボードを使うと、コーディングに費やす時間を短縮して、よりクリエイティブな作業に時間を割く事ができます。ハードウェア ベースのCIPを使う事でより効率的な設計が可能になると同時に、量産開始までの工程を容易に進める事ができます。

「次世代ArduinoボードにATmega4809が採用された事でArduino社とのパートナーシップがさらに強化され、CIPとインテリジェント アナログの利点がArduinoプラットフォームにもたらされました」とMicrochip社8ビットMCU部門副社長のSteve Drehoblは述べています。

開発ツール
PIC16F18446のプログラミングとデバッグには、Microchip社が先ごろ発表した低コストのMPLAB PICkit(TM)4デバッガ/プログラマ(PG164140)が使えます。また、ラピッド プロトタイピング向け機能が充実したCuriosity開発ボード(DM164137)も使う事ができます。どちらの開発ツールもMPLAB X統合開発環境(IDE)とクラウド型MPLAB Xpress IDEで使う事ができます。また、無償ソフトウェア プラグインのMPLAB Code Configurator (MCC)を使うと、GUI上で簡単に周辺モジュールと機能を設定できます。今すぐ開発を始めたい方は、速習用のサンプルコードをダウンロードし、期間限定で無償のMPLAB Xpress PIC16F18446開発ボードをご注文頂けます。

ATmega4809 Xplained Pro評価用キット(ATmega4809-XPRO)を使うと、ATmega4809を使った回路のラピッド プロトタイピングが可能です。USB電源で動作するこのキットは基板上のタッチボタン、LED、拡張ヘッダを使って簡単にセットアップできます。また、プログラマ/デバッガも内蔵しておりAtmel Studio 7統合開発環境(IDE)と、周辺モジュールとソフトウェアを簡単に設定できる無償オンラインツールAtmel STARTを使う事で、迅速な開発が可能です。

Curiosity開発ボードとATmega4809 Xplained Pro評価用キットはmikroBUSTM互換ソケットを備えており、Mikroelektronika社の豊富なclick boards(TM)を接続してセンサ、アクチュエータ、通信インターフェイスを簡単に追加できます。

在庫/供給状況
PIC16F18446とATmega4809は各種メモリ容量、ピン数、パッケージで本日より量産出荷を開始いたします。
・MPLAB PICkit 4プログラマ/デバッガは提供中です。
・Curiosity開発ボードは提供中です。
・ATmega4809 Xplained Pro評価用キットは本日より提供いたします。

詳細はMicrochip社または正規販売代理店にお問い合わせください。本プレスリリースに記載された製品をご購入頂くには、Microchip社のオンラインストアmicrochipDIRECTにアクセスするか、Microchip社の正規販売代理店にお問い合わせください。

リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください(掲載に許可は不要です)。
・PIC16F18446画像: アプリケーション画像、製品画像、ブロック図
・ATmega4809画像: アプリケーション画像、製品画像、ブロック図

Microchip社について
Microchip社(NASDAQ:MCHP)は、マイクロコントローラ、ミックスドシグナル、アナログ、Flash-IPソリューションのトッププロバイダであり、全世界で数千を超える各種アプリケーションで、低リスクの製品開発、総システムコストの削減、迅速な商品化の実現に貢献しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社のウェブサイト(http://www.microchip.com)をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社):daphne.yuen@microchip.com

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会社概要

商号
マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)
代表者
櫟 晴彦(イチイ ハルヒコ)
所在地
〒105-0013
東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階
TEL
03-6880-3770
業種
その他IT関連
上場先
その他

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