2018年06月20日 12:00

AI、ビッグデータがアンチエイジング医療に生み出す新たな市場機会-2022年までにグローバル市場規模は856億米ドルに到達の見込み-

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独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供するフロスト&サリバンは、A4M.com社との共同によるアンチエイジング医療の見通しを6月20日に発表しました。

加齢に伴う様々な発病に対処し、健康な身体の維持を目指す抗加齢(アンチエイジング)医療は、テクノロジーの進化に伴い、現在大きなパラダイムシフトを迎えています。抗加齢医療は、寿命に基づいた観点からの対処から、健康寿命に基づいて予防から症状の管理と治療を行うサイクルへ移行しつつあります。この様なヘルスケアのコンセプトの変化は、抗加齢医療で新たな市場機会を生むことが期待されます。中でも、臨床医療、栄養補助サプリメント、美容療法の領域で、デジタルテクノロジーを統合したヘルスケアソリューションが有望な市場機会となっています。

フロスト&サリバンはA4M.com社と共同で行った新たなリサーチ「抗加齢療法・サービス:2022年に向けた市場トレンドおよび成長機会」を発行し、抗加齢医療の市場動向についてまとめました。本リサーチによると、抗加齢医療のグローバル市場は、2017年から2022年に向けて年平均成長率(CAGR)6.5%で成長し、同市場規模は2022年に856億米ドルに成長する予測です。今回のリサーチにおける抗加齢医療市場には、加齢に伴う発病への対処と病気の予防を目的とする臨床医療・栄養補助サプリメント・美容療法の3つのセグメントを対象としています。

抗加齢医療ではテクノロジーが今後重要な要素を占め、主に以下の技術の活用が見込まれます。

・ AI(人工知能):AI搭載のバーチャルアシスタントは服薬遵守を改善し、不慮の事態を予防します。
・ ビッグデータ・アナリティクス:「ドラッグ・アズ・ア・サービス」のモデルは、患者の医療データへのシームレス なアクセスと分析を必要とし、製薬企業とテクノロジー企業の業務提携が進むことが期待されます。
・ IoT & クラウドコンピューティング:身体装着型のヘルストラッカーや、診断用デバイス等のリアルタイムのテレヘルス・テレメディシンのアプリケーションにより、IoTやクラウドベースのソリューションのニーズ促進が見込まれます。
・ モバイルデバイス:モバイルデバイスの大規模な普及によって、服薬遵守やアクティビティモニタリング、バーチャルアシスタントといった用途におけるアプリケーション開発が促進する見込みです。

「近年、医療の核として定着しつつあるアウトカムベースのアプローチは、このアンチエイジング市場の成長方向を導いています。ダイエットサプリ等の予防医療がこの市場を牽引すると言われる一方、従来のアンチエイジング療法の改善も多くの企業の注目を集めています。これは、再生医療やデジタル療法(IoT、AIを活用した療法)などの最新技術により支えられるようになるでしょう。」とフロスト&サリバンの成長戦略コンサルティングアナリスト、ディオン・ンは話します。

企業が抗加齢医療での新たな市場機会を活用するには、以下の取り組みが求められます。

・ 老化細胞などの加齢現象を標的にした革新的な薬理学的アプローチの採用
・ 細胞治療や遺伝子治療を中心とした再生医療の開発
・ 栄養サプリメント、個人のゲノムに基づいた食事、断食(ファスティング)式ダイエット等の臨床的に確証された成果を出す食生活の推進
・ ビッグデータアナリティクス、AI、クラウドコンピューティング、モバイルテクノロジーを用いた治療アプリ(Digital Therapeutics)やデジタル・ピルの活用推進
・ 不快な症状を最小限に抑えて長期スパンでの効果を保つ美容施術の開発

「欧米に限らずアジア太平洋を含め多くの方々が持つ医療への関心が高まっているため、患者は臨床的有用性を重視するようになり、従来のブランド・マーケティングモデルは効かなくなり、薬・治療の効果が求められるようになりました。そこで、年齢を問わず普及してきたテクノロジーを活用し、患者および介護者にとって最も使いやすく、効果を確実にもたらすようなアンチエイジング療法が世の中の期待を寄せています。」と、ディオン・ンは話します。


▽本リサーチ「抗加齢療法・サービス:2022年に向けた市場トレンドおよび成長機会」の概要は下記にてご覧いただけます:
http://www.frost.com/mdb7

▽ヘルスケア産業とAIをテーマにしたエグゼクティブブリーフィングを開催します。
「メディカル・イメージングにおけるAI活用とヘルスケアメガトレンド~AIが生む新たな成長機会とは~」

【開催日】   2018年7月10日(火)
【開催時間】  14:00 - 16:00(13:30開場)
【会場】    東京コンファレンスセンター、ボードルーム(住所:〒108-0075 東京都港区港南 1-9-36 アレア品川)
【定員】60名(※定員に達し次第、お申し込みを締め切りますので予めご了承下さい)
▼詳細・お申し込みはこちら:http://www.frostjapan.com/event/20180710/


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フロスト&サリバンについて:
フロスト&サリバンは、独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供し、ビジネスの新たな成長機会の創出からイノベーションの実現までを支援する、リサーチとコンサルティング機能の両方を兼ね備えた企業のナレッジパートナーです。世界40拠点以上のグローバルネットワークを軸に、世界80カ国ならびに300に及ぶ主要な全てのマーケットを網羅することで、メガトレンドや海外新興市場の台頭、テクノロジーの進化などのグローバルな変化に対応し、企業がグローバルなステージでビジネスを成功させるための360度の視点に基づいた知見を提供しています。 http://www.frostjapan.com

本件に関するお問い合わせ先:
フロスト&サリバン ジャパン株式会社
広報担当:辻 安奈
〒107-6123 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
電話:03-4550-2215/FAX:03-4550-2205/E-mail: anna.tsuji@frost.com
URL: http://www.frostjapan.com


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会社概要

商号
フロスト&サリバン ジャパン株式会社(フロストアンドサリバンジャパンカブシキガイシャ)
代表者
ロビン・ジョフィ(ロビン・ジョフィ)
所在地
〒107-6123
東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
TEL
03-4550-2210
業種
コンサルティング・シンクタンク
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
http://www.frostjapan.com

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