2019年06月12日 11:30

Bluetooth SIG、2019年のBluetooth市場動向レポートを公開

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年には54億台のBluetooth(R)デバイスが出荷
位置情報サービスが市場の成長をけん引、オーディオ市場も上昇

Bluetooth Special Interest Group(本部:米国ワシントン州カークランド、以下 Bluetooth SIG)は、6月12日に「2019 Bluetooth Market Update」の日本語版「Bluetooth市場動向2019」を公開しました。同レポートは米国の調査会社であるABIリサーチの調査に基づきBluetooth(R)無線技術の市場トレンドや予測情報、メンバー企業のコミュニティ発展状況、新興市場を含むBluetoothの今後の展開を解説しています。

Bluetoothの出荷台数は、2023年には54億台のBluetoothデバイスが出荷されると予測されています。Bluetoothは既存のオーディオ市場、コネクテッドデバイス市場から、スマートビルディングやスマートインダストリー、スマートシティ、スマートホームといった新興市場にまでBluetooth技術はさまざまな業界で広く活用されています。中でも位置情報サービスは最も急速に成長を遂げるソリューション、データ転送は最も多く出荷されるソリューションになることが予測されています。
2018年末時点で、Bluetoothメンバー企業は世界で35,000社にせまり、その数は5年間で70%増加しています。

【新興市場におけるBluetooth市場の動向と予測】
● スマートビルディング:
大規模なデバイスネットワークや正確な位置情報サービスがビル訪問者の体験充実、スペース利用の最適化など施設におけるBluetoothの利用シーンは拡大しています。とりわけ、道案内・ビルテナントスペース活用など位置情報関連サービスが成長を支えています。大手メーカーは照明の自動化と制御を行う製品計画も発表しており、商業ビルのオートメーションとセキュリティのソリューションは、2023 年までの年間出荷台数の増加は6.5 倍、平均成長率は46% に上り、継続的な成長を予測できます。

● スマートインダストリー:
Bluetooth技術は製造業における効率性、生産性、安全性の段階を引き上げます。資産追跡管理ソリューションは、製造業や流通業における在庫管理の最適化と業務効率化を可能にしており、またスマートフォンはコントロールデバイスとして活用され産業機器の操作や状態管理を行います。スマートインダストリー関連デバイスの34% を占めるスキャナー、ヒアラブル、トラッカーその他のエンタープライズウェアラブルは今後も好調に伸び続け、今後5 年の年平均成長率は28%に上ると見られます。

● スマートホーム:
ホームオートメーション市場は今後5年間で21%の年平均成長率となっており、AlibabaやXiaomiなどの先進企業がホームオートメーション構築の手段としてBluetooth技術を選択しています。そのため、スマート照明で4.5 倍の成長が予想される一方、成長の可能性が最も高いのはスマート家電です。スマート家電の今後5 年の平均成長率は59%で、2023年には年間出荷台数が5,400万台に達すると予想されます。

● スマートシティ:
空港、スタジアム、病院、小売モール、観光案内所、美術館等におけるBluetoothによる位置情報サービスが市場の成長を支えています。2023年にはBluetooth 搭載スマートシティ関連デバイスの年間出荷台数は7 倍になると予測されています。中でも2023年までの空港におけるBluetooth RTLS(リアルタイム位置情報システム) 導入の増加率は5倍、2023年までのスタジアムにおけるBluetooth RTLS導入の増加率は3倍になると予測されており、大規模施設における活用が顕著です。

【既存市場におけるBluetooth市場の動向と予測】
● オーディオ&エンターテインメント
Bluetooth はワイヤレスオーディオの代名詞であり、音楽との関わり方を大きく変えてきました。2023年には、スピーカーの9割近くがBluetooth搭載になると予測されており、ワイヤレススピーカーへの移行が近づいています。また、Bluetoothヘッドセットやヘッドホンへの需要の拡大は継続しており、2023年の年間出荷台数は7億2,000万台に達すると予測されます。

● スマホ、タブレット、PC
Bluetooth は新しいスマートフォン、タブレット、ノートパソコンでは100% 搭載されているため、アプリケーションやソリューションの開発でBluetooth を必ず利用できます。4 億7,400 万台以上の端末がBluetooth 位置情報サービスの稼働を支えており、産業オートメーションでは、重要機材の日々の管理とモニタリングのためのモバイルディスプレイとして、スマートフォンやタブレットを採用しています。

● 自動車
Bluetooth は自動車市場において欠かすことのできない存在です。車とドライバーをつなぐことで安全性を新たな段階へと引き上げ、車内の快適性も向上させています。自動車業界におけるBluetoothの利用は依然としてインフォテインメントシステムが大半を占めますが、キーフォブやセンサー、その他の車載機器への搭載も拡大し、2023 年には自動車関連の出荷の24% に達すると見られています。2023 年に道路を走る車のBluetooth 搭載率は54%になると予測されています。

● コネクテッドデバイス
家電からフィットネストラッカー、ヘルスセンサーや革新的な医療機器までBluetooth は日常生活で使用される数十億のデバイスをつなぐことを可能にします。今後5 年、ヘルスセンサー付きのスマートウォッチやヒアラブル等の多機能デバイスが単一機能デバイスのシェアを獲得するとみられます。Bluetooth LE を利用したアプリケーションやサービスとのデータ接続は広がっており、従来のデバイスのカテゴリーの枠に入りきれない接続されたエンドポイント機器は、2018 年の7% から、2023年には14%へ上昇すると見られています。

「Bluetooth市場動向2019」は以下のURLよりダウンロードいただけます。
https://www.bluetooth.com/ja-jp/bluetooth-resources/2019-bluetooth-market-update/


Bluetooth (R)無線技術について
毎年40億近くの製品が出荷されるBluetooth(R)技術は、シンプルでセキュアな無線接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、BluetoothのコミュニティはBluetoothの機能拡大に取り組み続け、世界中でイノベーションを推し進め、新市場を創り出し、通信の定義を塗り替えてきました。今日Bluetoothは、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワーク等、様々なソリューション分野で開発者に選ばれる無線技術となっています。詳細については、bluetooth.com を参照ください。

Bluetooth SIGについて
1998年に設立されたBluetooth SIGは、Bluetooth (R)技術を管理する非営利の業界団体です。35,000社を超えるメンバー企業のサポートにより、Bluetooth SIGは、技術を普及させる最新の改良された仕様と、世界規模の製品認証プログラムを通じたグローバルな相互運用性を実現します。また、技術に対する認知、理解を促すことでBluetooth技術の採用数の増加とブランド向上を図ります。詳細については、bluetooth.com を参照ください。

Facebook: https://www.facebook.com/Bluetooth.Japan/
Twitter: https://twitter.com/Bluetooth_Japan

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

商号
Bluetooth SIG, Inc.(ブルートゥースエスアイジーインク)
代表者
Mark Powell(マーク パウエル)
所在地
〒108-6028
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA 棟 28階
TEL
03-6717-6038
業種
通信・インターネット
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
https://www.bluetooth.org/ja-jp
公式ブログ
http://blog.bluetooth.com/

運営会社 プライバシーポリシー情報削除ガイドラインサイトのご利用についてサイトマップお問い合わせ

© 2007-2024 GlobalIndex Co.,Ltd. All Rights Reserved.