2019年12月02日 09:00

2019年度のイルミネーションの見どころ、特徴は?(一社)夜景観光コンベンション・ビューローでは、現在開催中の全国500施設のイルミネーションを調査・分析。ウインターイルミネーション最新分析を公表。

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12月に入り、全国各地のイルミネーションも本格化してきた。一見、冬の風物詩となったイルミネーションはブームを過ぎたように思えるが全くそうではない。新施設の登場や2020年の東京オリンピック&パラリンピックに向けて全国各地のイルミネーションの開催数は2019年度も増加し、多数の施設が競合する「イルミネーション戦国時代」はさらに激化している。調査を行う(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー(代表理事・丸々もとお)では、昨年は全国300施設を対象に調査を行ったが、今年は500施設に及んでいる。一方、台風15号、台風19号によりオープンに向けて準備を進めていたイルミネーション施設では甚大な被害を受け、今年のイルミネーションは「復興の光」としての特別な意味も持っている。飛躍と困難な交錯する2019年度だが、昨年に続き、(一社)夜景観光コンベンション・ビューローでは、現在開催中の全国500施設のイルミネーションを調査・分析し、2019年12月1日(日)、その最新事情について以下の通り公表した。
1、イルミは地上から天空へ。「空系イルミ」の登場。
地上を活用したグラウンドイルミネーションは日本的イルミの主流で、敷き詰められた光の絨毯に動物のオブジェを配したり、地上絵を制作したりと、一定のファンを獲得するには魅力的だった。しかし、飛躍を目指し施設にとっては経年のマンネリ化を避けるのも必死だ。そこで新たな演出として2019年の登場したのが「空系イルミ」。例えば、「相模湖イルミリオン」(神奈川県)では史上初、ドローンによる演出を光と音のショーに組み込んだ。空を使うことで天候に左右されるのは難点ではあるが、来場者に夜空を見上げさせ、開放感をもたらす演出としては新しい。一方、地上のイルミと連動する「空系イルミ」としては、レーザー機器によるオーロラ演出のさらなる普及だ。摩天楼のビル群を模したイルミネーションの夜空にオーロラが展開する伊豆ぐらんぱる公園の「グランイルミ」(静岡県)がその最たる例だろう。本施設は今年で5周年を迎え、演出もパワーアップ。大型のビジョンとイルミとレーザーの共演は一見の価値がある。

・「さがみ湖イルミリオン」https://www.sagamiko-resort.jp/illumillion/
・「グランイルミ」https://granillumi.com
2、されど「光のトンネル」、やっぱり「光のトンネル」
山梨県の時之栖イルミネーションが契機に始まった「光のトンネル」演出。日本のオリジナル手法として全国に広まり定番化したが、ここ数年はマンネリ化に陥っていた。しかし、スマートフォンによるインスタ映え&フォトジェニックな写真が簡単に撮影できるとして、2019年になって再び注目を浴びてきた。「小倉イルミネーション」(福岡県)では、昨年は実施しなかった「光のトンネル」が復活。LEDに加え北九州市花であるツツジの造化を装飾した新たなトンネルが人気を呼んでいる。「イルミネーションアワード2019」のプロフェッショナルパフォーマンス部門第一位を獲得した「なばなの里」(三重県)では、「光のトンネル」を抜けた先に「藤棚のトンネル」が新たに登場。美しい日本の四季をテーマにしたメインイルミネーション「さくら」を藤棚から堪能することができる。その他、台風被害から「七色の光のトンネル」を復活させた「東京ドイツ村」(千葉県)、7万個のクリスタルビーズを使用して年々パワーアップする「江の島 湘南の宝石」(神奈川県)の「湘南シャンデリア」、「白藤トンネル」「きばな藤のトンネル」や「奇跡の大藤」など複数の「光のトンネル」が見どころの「足利フラワーパーク 光の花の庭」(栃木県)も、新たな演出として「光のふじのはな物語」が登場。イルミネーションアワード・イルミネーション部門4年連続第一位の実力を見せつけている。

・「小倉イルミネーション」http://kokura-illumination.jp
・「東京ドイツ村」http://t-doitsumura.co.jp/special_event/
・「江の島 湘南の宝石」https://enoshima-seacandle.com/event/shonannohoseki/
・「あしかがフラワーパーク」https://www.ashikaga.co.jp/flowerfantasy_special2019/jp/
3、 単色イルミの登場で業界騒然? & 進化する地方イルミ
2003年頃からLEDが安価に大量購入でき、イルミネーションの大型化が始まり、装飾される色彩も赤・青・黄色の原色からパステルトーンへ移行しながらも、光演出は年々派手な傾向に進んだ。目にも鮮やかな世界感が創出できるとして至極当然の方向性ではあったが、今年大きなニュースがあった。年々派手さを極めてきたハウステンボス「光の王国」(長崎県)の新イルミネーションが「白銀の世界」。なんと白一色という単色イルミでアムステルダム広場全体を染め上げたのだ。さらにその質感は発表直後のパース(イラスト)そのままというクオリティの高さ。色艶やかなナイトドレスにも負けない、白亜のウエディングドレスのような世界感だ。一方、地方イルミの進化も止まらない。ジャポニスムイルミをテーマに展開する「日本庭園 由志園」(島根県)では十二単のイルミネーション制御(演出)を創出。日本夜景遺産の認定を受け、南国ならではの植物を丁寧に造り上げた「東南植物楽園」(沖縄市)も進化する地方イルミの代表格である。どの施設も他社のイルミネーションを十分研究し、ここでしか味わえない魅力にこだわっている。

・「ハウステンボス 」https://www.huistenbosch.co.jp/event/hikari/
・「日本庭園 由志園」https://www.yuushien.com
・「東南植物楽園」http://www.southeast-botanical.jp/illumination2019/
4、新たな切り口で勝負。新イルミネーション登場続々。
大規模ではないものの、独自性溢れる演出で勝負する新イルミネーションも続々と登場し、今年のイルミネーション業界に一石を投じている。横浜港大さん橋国際客船ターミナルの「横浜港フォトジェニックイルミネーション」(神奈川県)は今年初開催で、くじらの背中と称される360度眺望可能な展望デッキに光のオブジェを設置。光るプレゼントBOXや光る額縁に横浜港の夜景を入れ込んで撮影できるという、地の利を生かした演出が特徴だ。軽井沢の東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALAで開催中の「KARUIZAWA Relax Lighting Show」(長野県)では、館内のグリーンフィールド・ファイヤーピットを舞台に来場者にデトックス感を与える光と音のショーを展開。軽井沢の星空に配慮しながら光量を極力抑える一方で、揺らめきや光のリズムを巧みに調整することで心身の高揚感をクールダウン。沈静化というもうひとつの光の本質にフォーカスすることでオリジナリティを発揮している。※本イベントはレストラン及び宿泊者のみ鑑賞可能。

・横浜港大さん橋国際客船ターミナル  https://osanbashi.jp/illumination.php
・東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA https://www.harvestclub.com/sales/karuizawaandviala2/


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(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー
東京都中央区勝どき1ー13ー6
03-6204-0115(代表)

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商号
一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューロー(イッパンシャダンホウジンヤケイカンコウコンベンション・ビューロー)
代表者
丸々 もとお(マルマル モトオ)
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〒104-0054
東京都中央区勝どき1-13-6 プラザタワー勝どき4008
TEL
03-6204-0115
業種
その他
上場先
未上場
従業員数
10名未満
会社HP
http://www.yakei-cvb.or.jp/

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