2020年05月11日 11:30

SolarWindsが年次調査レポートを発表 - 日本ではハイブリッドIT環境がもたらす役割の集約と予算の縮小により、経験豊富なITプロフェッショナルへの需要が高い結果に

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● 『SolarWinds ITトレンド レポート2020:ITの世界共通言語』では、ビジネスにおいてテクノロジーの果たす役割と、従来のITサイロの崩壊について分析
● クラウドとハイブリッドITが優先事項、一方で新興技術に対する予算は25%未満
● ITプロフェッショナルが改善すべきスキルは、セキュリティ、APMや非技術的・対人スキルが上位に


東京、日本 - パワフルかつ手ごろな価格のIT管理ソフトウェアの主要プロバイダーであるSolarWinds(NYSE:SWI)は本日、最新の年次調査レポート『SolarWinds ITトレンド レポート2020: ITの世界共通言語』を発表しました。本レポートでは、従来のITサイロの解体が、オンプレミス、クラウド、およびハイブリッド環境に携わるITプロフェッショナルにどのような影響を与えているかを調査しています。本調査は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によりITプロフェッショナルの重要性が再認識される前に収集された結果に基づいていますが、リモートワークやIT環境への負荷の増大に伴い、グローバルな組織はフル稼働の状態であることを示しています。調査結果によると、ITプロフェッショナルは新たな現実に直面し、役割が集約するなかで、予算は依然として新興技術よりもインフラストラクチャやハイブリッドITに集中しており、チャーターは運用から最適化へと拡大していることも明らかになりました。

「ITの世界共通言語」は、あらゆるビジネスにおいて、テクノロジーの果たす役割が進化していることを意味しています。ITプロフェッショナルは全体的な稼働時間、可用性、パフォーマンス管理など、ビジネスの成功を促進するため、経営層との連携がますます求められるようになっています。クラウドコンピューティングが成長を続けるにつれ、ITプロフェッショナルはハイブリッド インフラストラクチャ管理、アプリケーション パフォーマンス管理(APM)やセキュリティ管理などの重要性が高まっていると感じています。現代のIT環境の特性に応じてITの役割が集約されている状況に加えて、新たに増大しているリモートワークの労働人口へのサポートの需要に応じて、ITプロフェッショナルは、非技術的な対人スキルにも力を入れ、世界共通言語であるITを駆使してビジネスリーダーとのチームワークやコミュニケーションを高めています。今日の環境で成功し続けるには、技術面でも非技術面でもスキルの向上が必要です。

SolarWindsのエグゼクティブ バイス プレジデント兼グローバル チーフ テクノロジー オフィサーであるジョー・キム(Joe Kim)は次のように述べています。「SolarWindsでは長年にわたり、ハイブリッドITと、それがITプロフェッショナルにとってどのような意味を持つかについて話し合ってきました。7年目となるITトレンドレポートでは、ハイブリッドITが従来のサイロを解体し、オンプレミスとクラウド環境にコアなコンピテンシーをもたらすという効果を分析しています。世界中で数多くの組織が未曾有の課題と不確実性に直面している今日、セキュリティ、クラウドインフラストラクチャ、アプリケーション監視などの分野におけるスキル育成と迅速性に重点を置くべきであるという現実を重く受け止めなければなりません。ITが引き続きビジネス上の重要な要素である以上、ITプロフェッショナルはビジネスの回復を支援できる立場にあり、今後も継続してそのパフォーマンスを効果的に伝えることに重点を置く必要があります。」

キムは次のように続けます。「ITプロフェッショナルは、企業の目標を達成するためにこれまで以上にビジネスリーダーと協力する必要があります。そのためにビジネスの成功に必要なスキルを身に付ける時間と労力を注ぐべきでしょう。SolarWindsは、ITプロフェッショナルにとっては、使いやすく手頃な製品だけでなく、パートナーシップも重要な役割を果たしていることを理解しています。それを踏まえて、SolarWindsでは、ITプロフェッショナルに対する幅広いトレーニングリソースの提供に投資をしており、既にその多くをオンライン上で提供してきました。また、同じ分野で活躍する人たちがつながるためのオンライン ユーザー コミュニティを提供することにも注力しています。これを行うために、Customer Success Center、MSP Institute、SolarWinds Academy、15万人以上の登録メンバーからなるTHWACK (R) コミュニティ、年次オンライン学習イベントであるTHWACKcampTM、隔年のお客様向けイベント、SolarWinds Empower MSP、SolarWinds LabTMやTechPodTMなど、幅広いデジタル教育プログラムを用意しています。これらは、ITプロフェッショナルの業務を楽にし、ビジネスのさらなる成功促進に役立っています。」

2020年、日本の主な調査結果
『SolarWinds ITトレンド レポート2020:ITの世界共通言語』では、役割が集約するなかでITプロフェッショナルが優先する分野や、求められるITや非技術的スキルにどのような変化があったかを調査しています。

ITプロフェッショナルは、エッジなどの新興技術ではなく、クラウド コンピューティングやハイブリッドITに注力しています。
● 組織の人材ニーズに影響を与える上位3つのテクノロジー(加重ランク)
- クラウド コンピューティング(SaaS、IaaS、PaaSなど)(51%)
- AIと機械学習(33%)
- ハイブリッドIT(32%)

● エッジ、マイクロサービス、コンテナなどの最新のテクノロジーを人材ニーズに最も大きな影響を与えるものとして挙げている回答者は全体の14%にすぎません。

● 特に今年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済危機により予算の見直しが行われており、組織が新興技術に予算を割り当てていないと考えると、辻褄が合います。約半分(47%)の組織は、IT予算全体のうち新興技術に割り当てられたのは、25%未満であったと回答しています。

現在のハイブリッドITは、ITの世界共通言語を生み出しています。ITプロフェッショナルの役割とサイロが集約された一方、横ばいもしくは縮小する予算と人材不足により、状況は複雑化しています。
● テクノロジーと役割の集約により、過去3~5年の間にITプロフェッショナルの役割に変化があった主な3つの分野は、次のとおりです。
- 役割は変わっていない(44%)
- オンプレミスに関した業務の増加(21%)
- 既存スタッフの再トレーニング(19%)

● 同時に、ITプロフェッショナルは、次のような課題に直面しています。
- 人材育成(29%)
- 予算/リソースの不足(26%)
- IT管理ツール・ソリューションの不足(13%)

● さらに、回答者の三分の一以上(37%)が、現在ITプロフェッショナルとして入社する従業員には、現代の分散型IT環境を管理するのに必要なスキルを持っていないと感じています。

APM、セキュリティ、コンプライアンスなどの分野における人材・スキルの課題も多くあります。
● ITプロフェッショナル/IT部門の55%は、インフラストラクチャやハードウェアではなく、アプリやサービスの管理に多くの時間を費やしています。これは、現代のビジネスにおいてアプリケーションが戦略的重要性を担っていることを反映しています。
- このトレンドは継続すると予想されます。Gartner (R) によると、2022年までに60%もの組織が外部のサービスプロバイダーが提供するクラウド管理サービスを利用するようになり、これは2018年の2倍の規模になる見込みです。Gartnerは、スキルに対する継続的な影響も予測しています。2020年までに、企業の75%がインフラストラクチャと運用(I&O)に関するスキルの不足から業務が中断すると予想しており、2016年の20%未満から増加しています。

● 組織がクラウド テクノロジーやSaaSテクノロジーを採用している場合、45%がネットワーク トラフィック/ネットワークアプリケーション分析、39%がログ分析、31%がユーザーエクスペリエンス監視を上位3つのアプローチとして使用しています。APMツールに関しては、35%がクラウド サービス プロバイダーが提供するネイティブ ツールとサードパーティツールを混用しています。
- 複雑さが増すほど、APMの採用も増加します。ビジネス規模が大きくなるにつれて、ログ分析を使用するITプロフェッショナルの割合が低くなります。その一方で中小規模企業に比べて、大企業ではネットワーク トラフィック/ネットワークアプリケーション分析の採用率が高まります。

● 64%のITプロフェッショナルにとって、ITセキュリティ管理が日常業務の10%以上を占めています。同時に、セキュリティスキル管理において組織が優先する上位3つの分野は次の通りです(加重ランク)。
- ネットワーク セキュリティ(54%)
- セキュリティとイベント管理(SIEM)(27%)
- バックアップとリカバリー(21%)

● ITの世界共通言語がIT部門に影響を及ぼしているのと同様に、コンプライアンスポリシーにより、組織の46%がIT部門を増員しています。

● IT部門に最大の効果をもたらすコンプライアンス ポリシーには次のものがあります。
- GDPR(49%)
- 特になし(38%)
- PCI DSS (12%)
> ビジネス規模の違い:大企業と中規模企業の方が、小規模企業に比べてGDPRの影響を受けていると回答しています。

ITの世界共通言語を運用するために、ITプロフェッショナルは非技術的スキルを磨き職域を超えてビジネスレベルのコミュニケーションを図る必要があります。
● 現代のIT環境を適切に管理するために、ITプロフェッショナルが最も重要だと感じている非技術的スキルは以下のとおりです。
- 人材管理(32%)
- 対人コミュニケーション(31%)
- リスク分析(29%)
> これらの結果は、CIOを対象とした年次調査にも反映されています。このなかで、デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なスキルは、戦略構築(40%)、プロジェクト管理(32%)、およびビジネス関係管理(25%)であることが明らかになっています。これらの対人スキルは、ITプロフェッショナルがこれまでのサイロ化していた部門間のコミュニケーションやコラボレーションを行う際に重要になります。
> LinkedIn(R)の2020年度の雇用レポートによると、コミュニケーション、コラボレーション、クリエイティビティなどのソフトスキルの需要はSaaS業界全体で増加し続けると予測されています。

● 調査対象となったITプロフェッショナルの90%は、予算とスキルの課題があるにもかかわらず、テクノロジーの購入を依頼したり、チームトレーニングに時間と予算を確保したりする際に、ビジネスリーダーとコミュニケーションを取るのは苦痛でないと回答しています。

2020年の調査結果の詳細は、SolarWinds ITトレンド インデックスにアクセスください。ダイナミックなWebエクスペリエンスを通じて、地域別の調査結果、データに対する追加的な分析情報、チャート、グラフなどをご参照いただけます。今年は、Webの訪問者自身が調査結果とどのように比較するかを理解できる要素が特徴となっています。
今年の日本の結果は、78名のITプロフェッショナルを対象に2019年12月に実施された調査に基づいています。調査全体は、北米、オーストラリア、ドイツ、香港、日本、シンガポール、イギリスが対象で、合計983名が回答しています。

その他のリソース
● SolarWindsのITトレンド レポート2020:ITの世界共通言語
● SolarWinds ITトレンド インデックス
https://it-trends.solarwinds.com/

過去のSolarWinds ITトレンド レポート
● SolarWindsのITトレンド レポート2019:これからの技術専門家に役立つスキル
https://it-trends.solarwinds.com/study_downloads/solarwinds-it-trends-report-2019-skills-for-tech-pros-of-tomorrow.pdf

SolarWindsとつながる
● THWACK (R) https://thwack.solarwinds.com/welcome

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SolarWindsについて
SolarWinds(NYSE:SWI)はパワフルかつ手ごろな価格のIT管理ツールの主要プロバイダーです。当社製品により、世界中の組織はその業種や規模、複雑性に関係なく、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド、いずれのモデルからでもITサービスやインフラストラクチャ、アプリケーションの監視と管理ができるようになります。当社は、高パフォーマンス、高可用性のITインフラストラクチャとアプリケーションの維持に直面する課題を把握するため、ITサービスおよびオペレーション プロフェッショナル、DevOpsプロフェッショナル、マネージド サービス プロバイダー(MSP)など、テクノロジー プロフェッショナルと継続的に関与しています。THWACKと呼ばれるオンラインコミュニティなどの場で得たインサイトから、当社はIT管理の課題を十分に把握し、テクノロジー プロフェッショナルが望む方法で解決できるよう支援しています。このようなユーザーへの関与と卓越したエンドツーエンドのハイブリッドIT管理へのコミットメントにより、SolarWindsはネットワークとITサービス管理、アプリケーション パフォーマンス、マネージド サービスのソリューションにおける世界的リーダーに成長しました。詳細については、www.solarwinds.comをご覧ください。

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