2022年05月23日 14:00

SABIC、海洋投棄プラスチックをアップサイクルした新しいLNP(tm) ELCRIN(tm) iQ樹脂を発表、汚染の削減と循環型社会の実現に寄与

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日本・東京、2022年5月23日 - 化学業界のグローバルリーダーであるSABIC(日本法人:SHPPジャパン合同会社、東京都千代田区)は本日、オーシャンバウンドのポリエチレンテレフタレート(PET)ボトルを材料として、化学的にアップサイクルしたポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「LNP(tm) ELCRIN(tm) WF0061BiQ」を発表した。オーシャンバウンドプラスチックは、海岸から30マイル(50km)以内に不法投棄され、最終的に海洋へ流出する可能性の高い廃棄プラスチックを指す。この新しい樹脂は、化学的にアップサイクルされたSABICのLNP ELCRIN iQ製品の幅広いポートフォリオに加わるものであり、バージンPBT樹脂を直接置き換え可能な代替材料として循環型社会の実現に寄与する。
LNP ELCRIN WF0061BiQ樹脂は、コンピューターのファンハウジングなどの家電製品や自動車シート、電気コネクタや筐体といった用途での利用が見込まれている。

SABICのスペシャリティー事業部でテクノロジー&フットプリント部門のゼネラル・マネージャーを務めるSanjay Mishraは、「私たちは、LNP ELCRIN iQ製品ポートフォリオを継続的に拡大し、これら素材の製造に使用されるPET廃棄物の流れを改善することで、海洋へ流れるプラスチックを削減するとともに、お客様が製品にリサイクル素材を取り入れることで、カーボンニュートラルの目標を達成し、持続可能性に対する消費者ニーズに対応できるよう支援しています。」としており、加えて「私たちは今後10年以内に100億本のペットボトルをより高性能で耐久性の高い素材にアップサイクルし、お客様に高い価値を提供できると考えています。SABICはプラスチックのサプライチェーンに関わる企業と協力し、オーシャンバウンドプラスチック廃棄物の削減やCO2排出量ネットゼロの達成など、喫緊の環境問題に対応する新たなソリューションの開発に取り組んでまいります。」とコメントしている。

◆性能を損なうことなく循環性を確保
ガラス繊維強化PBTである新しいLNP ELCRIN WF0061BiQは、臭素系/塩素系の難燃剤を用いずに高い難燃性を発揮し、0.8mm厚でUL94 V0規格に適合する。また優れた耐熱性、靭性、剛性に加え、薄肉成形に適した高流動性を備えているため、屋外環境で利用される電気機器の筐体といった用途に適している。

すべてのLNP ELCRIN iQ製品は従来のPBT樹脂を直接置き換え可能な代替材料であり、メーカーは最終製品の持続可能性を高めることができる。SABIC独自のアップサイクル技術を用いてオーシャンバウンドのPETをPBTに再重合することで、バージン素材と同様の性能がもたらされる。このプロセスは品質の高さと一貫性において、メカニカルリサイクルを上回るものである。

SABICのスペシャリティー事業部で南北アメリカ地区カスタマーフルフィルメントリーダーを務めるDarpan Parikhは、「ISO 14040/14044プロトコルに従って社内で実施されたライフサイクル分析によると、LNP ELCRIN WF0061BiQコンパウンドは、ガラス繊維で強化されたバージンPBTコンパウンドと比較して、CO2排出量を最大14%、累積エネルギー需要量を最大25%削減できることが示されました。お客様はバージン素材をSABICの樹脂に置き換えることで、プラスチック廃棄物の再利用やハロゲン系添加剤の排除を通じて環境負荷の低減が可能となります。」と話している。

オーシャンバウンドPETボトルを用いたLNP ELCRIN WF0061BiQ樹脂に加えて、SABICのLNP ELCRIN iQ製品ポートフォリオには、ガラスやミネラルを充填した強化グレード、難燃性グレードなど数多くの革新的なグレードがラインアップしている。一例として、SABICのLNP ELCRIN WF006XXPiQおよびLNP ELCRIN WF0061XPiQコンパウンドには、産業廃棄物から回収されたプレコンシューマー材のリサイクルガラス短繊維が使用されている。リサイクルガラス繊維を使用することで、アップサイクルされたPBT素材の循環性は一層向上している。こうした多様な配合によって、LNP ELCRIN iQ樹脂は自動車の外装部品、ヘルスケア製品、パーソナルケア製品といった電気電子用途以外での適用も検討が進んでいる。

SABICは持続可能な素材を生み出すだけでなく、非臭素系/非塩素系難燃剤などの環境に配慮したより安全な化学物質を使用して、新しい樹脂やコンパウンドの開発を進めている。NPO団体のClean Production Action(CPA)が作成したGreenScreen for Safe Chemicals(化学物質安全性認証)ベンチマーク評価によると、これらSABICの素材および現在開発中の素材は、最高評価4に対して3以上のスコアを獲得しているか、または獲得が見込まれている。ベンチマーク3は平均的な製品と比べて高い評価であり、ごくわかずかに懸念点が認められるスコアである。


SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)は、サウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーです。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っています。
SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要アプリケーションに携わる顧客をサポートしています。
SABICの2021年の純利益は230億サウジ・リヤル(61.5億米ドル)。2021年の総売上高は1,740億サウジ・リヤル(466億米ドル)。2021年末の総資産は3,180億サウジ・リヤル(849億米ドル)。2021年の生産量は5,800万トン。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万1,000人を上回る従業員を全世界で雇用しています。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで10,090件の特許取得および特許出願を行っているほか、5つの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有しています。
https://www.sabic.com/

SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。

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会社概要

商号
SHPPジャパン合同会社 (エスエイチピーピージャパンゴウドウカイシャ)
代表者
松林卓弘(マツバヤシ タカヒロ)
所在地
〒100-0013
東京都千代田区霞ヶ関3-2-6 東京倶楽部ビル
TEL
03-3593-4700
業種
製造・メーカー(化学)
上場先
その他
会社HP
http://www.sabic.com/

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