2022年10月20日 09:00

KudanとADLINK、ロボットOEM向けにKudan SLAMとROSCubeを組み合わせたAMR Visual SLAMソリューションの提供を開始

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様々な機器に人工知覚/SLAM技術を提供するKudan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:項 大雨、以下Kudan)は、10月19日、エッジ・コンピューティングのグローバルリーダーであるADLINK Technology Inc.(以下ADLINK)と共同で、ロボットOEMのより広範な用途における信頼性とロバスト性の高い自律移動ロボット(AMR)の開発加速に貢献するべく、AMR及び自動搬送ロボット(AGV)向けにAMR Visual SLAMソリューションの提供を開始しましたのでお知らせいたします。初期バージョンは、ADLINKのRQP-T37と、ロボット開発に広く利用されているオペレーティングシステムであるROS2プラットフォーム向けのIntel XPUに最適化されたKudan Visual SLAMソフトウェアで構成されています。また、今後はNVIDIA JetsonプラットフォームベースのROSCube-Xに対応したバージョンもリリースする予定です。


AMR Visual SLAMソリューションは、統合の容易さと性能に定評のあるADLINKのRQP-T37コントローラと、ROS1および ROS2と互換性のある商用グレードのKudan Visual SLAM(KdVisual)を使用した「ソリューション・レディ・プラットフォーム(SRP)※1」です。本ソリューションを通じて、特に動的な物体や風景の変化、屋内外でのオペレーション等が混在する適用事例など、AMRの用途における厳しい環境においても、顧客のアーキテクチャ全体にKdVisualを迅速に統合し、性能を圧倒的に向上させることが可能になります。これは、自律移動ロボット(AMR)や自律移動型産業ロボット(AMIR)などの産業用ロボットの開発に最適なプラットフォームと言えます。

このソリューションの最大の特徴は、AMRシステムにVisual SLAMを簡単に統合でき、高性能なAMR向けナビゲーションが実現可能であることです。ADLINKは、ROSCubeと共にNeuron SDK(ROS2開発キット)を提供しており、AMR開発に必要な様々なソフトウェアモジュールを備えています。KudanのVisual SLAMパッケージも複数のサポートソフトウェアを提供しており、特にローカライゼーション(自己位置推定)のアプローチにおいて現状2D-Lidar SLAMを使用している場合、シームレスな統合の実現を可能にします。

3次元のVisual SLAMは、2D-Lidar SLAMとは仕組みも特性も大きく異なるため、企業はその性能を見極めることができず、使用を断念していることが多いのが現状です。Kudanは、多くのプロジェクトを通じて、Visual SLAMを適切に展開する方法について非常に豊富な知見や経験を有しており、KudanのVisual SLAMパッケージを用いて、AMRの初期プロトタイプを2週間で開発した事例もあります。加えて、今回のソリューション・レディ・プラットフォーム(SRP)は、KudanのVisual SLAMソフトウェアのほかに、技術統合やプロトタイピングを加速させるためのドキュメンテーションサポートやモジュールも含まれています。

ロボットOEMがVisual SLAMを採用する際に直面するもう一つの課題としては、ゼロからの構築やオープンソースソフトウェアをベースにすると、信頼性の高いパフォーマンスを実現することが非常に困難である点です。以下のポイントは、KudanのVisual SLAMの主なメリットで、これによりロボットの生産性向上と適用領域の拡大に貢献します。

● 5倍から10倍の処理速度を実現
● 25% - 50%のメモリ使用量に軽減
● 平均的に1cm以内の繰り返し精度を実現
● 2D-Lidar SLAMよりも高い絶対精度
● 95%の風景変化に対しても高いロバスト性を発揮

詳細については、ホームページの「AMR Visual SLAM Solution」特設ページ(英語)をご覧ください。
https://www.adlinktech.com/en/kudan-amr-visual-slam

この度のADLINKとの連携によるAMR Visual SLAMソリューションの提供を通じて、AMRやAGVの開発の加速化と適用領域の拡大をサポートし、様々な産業でのAMRやAGVの活用拡大に貢献してまいります。

※1:ソリューション・レディ・プラットフォーム(SRP)とは、ADLINKが提供するADLINK社製産業用ハードウェアと特定用途を対象にしたソフトウェアを組み合わせたソリューションパッケージの総称です。

※RQP-T37:https://www.adlinktech.com/Products/ROS2_Solution/ROS2_Controller/ROScube_Pico_TGL?lang=ja

※ROSCube-X:https://www.adlinktech.com/Products/Deep_Learning_Accelerator_Platform_and_Server/Inference_Platform/ROScube-X?lang=ja

※Neuron SDK:https://www.adlinktech.com/jp/nsdk

(参考記事)
KudanとADLINK、自律走行型ロボット(AMR)試作機を開発~新たなパートナーとして共同でAMR市場での拡大を目指す~
https://www.kudan.io/jp/archives/762

【ADLINK Technology Inc.について】
ADLINK Technology Inc.(TAIEX:6166)は、人工知能で動く世界の触媒となるエッジコンピューティングをリードしています。ADLINKは、集中治療室の医療用PCへの電力供給から世界初の高速自律型レースカーの製造まで、組込み、分散、インテリジェントコンピューティング用のエッジハードウェアを製造し、またエッジソフトウェアを開発しており、ミッションクリティカルな成功のために、世界中の1600以上の顧客から信頼を得ています。ADLINKは、Intel、NVIDIA、AWS、SASとトップレベルのエッジパートナーシップを結んでおり、また、IntelのBoard of Advisors、ROS 2 Technical Steering Committee、Autoware Foundation Boardにも参加しています。ADLINKは、24以上のコンソーシアムにわたるオープンソース、ロボット、自律走行、IoT、および5G標準化活動に貢献し、製造、電気通信、ヘルスケア、エネルギー、防衛、輸送、およびインフォテインメントの分野で革新を推進しています。ADLINKは25年以上にわたり、1800人以上のADLINK社員と200以上のパートナーと共に、今日と明日のテクノロジーを実現し、世界中のテクノロジーと社会を進歩させています。ぜひLinkedIn、Twitter、FacebookでADLINK Technologyをフォローしていただき、adlinktech.com/jp/にもアクセスしてください。

【Kudan株式会社について】
Kudanは、機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当する人工知覚(AP)のアルゴリズムを専門とするDeep Tech(ディープテック)の研究開発企業です。人工知覚(AP)は、機械の「脳」に相当する人工知能(AI)と対をなして相互補完するDeep Techとして、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。現在、Kudanは高度な技術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与えるDeep Techに特化した独自のマイルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しています。
詳細な情報は、Kudanのウェブサイト(https://www.kudan.io/jp/)をご参照ください。

■会社概要
会 社 名: Kudan株式会社
証券コード: 4425(東証グロース)
代 表 者: 代表取締役CEO 項 大雨

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

Kudan株式会社
商号
Kudan株式会社(クダンカブシキガイシャ)
代表者
項 大雨(コウ ダイウ)
所在地
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-10-15 
TEL
03-4405-1325
業種
ソフトウエア
上場先
東証グロース
会社HP
https://www.kudan.io/jp/
IR情報
https://kudanir.com/
  • 公式twitter

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