2023年09月20日 11:00

【矢野経済研究所プレスリリース】車載用ディスプレイ世界市場に関する調査を実施(2023年)~2023年の世界市場は前年比103.8%の93.2億ドルと予測、12インチ以上やAMOLEDなどが普及見込~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、車載用ディスプレイ世界市場を調査し、タイプ別や部位別、インチ別、純正・市販品別の市場動向(数量、金額)、メーカー動向、価格動向、採用動向、将来展望を明らかにした。ここでは、車載用ディスプレイ世界市場規模予測を公表する。

1. 市場概況

2023年の車載用ディスプレイ世界市場(事業者売上高ベース)は前年比103.8%の93.2億ドルと予測する。
車載用ディスプレイは、コックピットの全幅に広がるPillar to Pillar Display等の大型ディスプレイや、複数情報がデジタル表示されるDigital Cockpit向けに従来のLCDに比べて高輝度なMini LED Display[Direct LED(BLU)]、高コントラストで映り込みを抑制するAG/LR反射フィルム、インセル(内蔵)型タッチパネル等を採用した高い付加価値を持つ車載用ディスプレイの搭載が増加している。さらに、12インチ以上の大型やAMOLEDパネル等高単価な車載用ディスプレイの採用拡大により、車載用ディスプレイ世界市場は順調に拡大していくと予測する。
2.注目トピック~AMOLEDは車載用ディスプレイ市場にとっての新たな成長の原動力へ

OEM(自動車メーカー)やTier1(一次部品サプライヤ)が、車載用ディスプレイとしてのAMOLEDパネルに求めるニーズは、従来のLCDパネルより高級感を出せるディスプレイに変化した。それにより、AMOLEDパネルは曲面などのフレキシブル性を実現するPlastic基板ベースから、リジッド基板をベースとするガラスタイプの採用が本格化している。
ガラスタイプの採用拡大により、AMOLEDパネルは課題であった「高単価」を克服し、単価ダウンが期待できる。今後、AMOLEDパネルの採用でコックピットの差別化を図るOEMが増加し、車載用AMOLEDパネルは車載用ディスプレイ市場にとっての新たな成長の原動力になると予測する。

3.将来展望

2031年の車載用ディスプレイ世界市場は153.0億ドルになると予測する。
欧州でもEV生産が本格化した2023年には、Digital Cockpitのデザイン過渡期を迎えている。ディスプレイ関連メーカーはPillar to Pillar Display向けの高付加価値な車載用ディスプレイに注目しており、15インチ前後と20~30インチ台のLong Displayを組み合わせた新たなコックピットデザインの開発が進展している。
また、高級感を出せるAMOLEDパネルのほかにも、欧州を中心に視野角を制御したプライバシーモード機能付き車載用ディスプレイのニーズも拡大しており、付加価値をつけた車載用ディスプレイの展開が注目されている。
車載用ディスプレイ世界市場は「数量」から「質」を追う時代に突入しており、ディスプレイ関連メーカーが追うべきは、一枚当たりの単価が民生用ディスプレイを超える車載用ディスプレイ開発のための技術革新である。

※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3344

調査要綱
1.調査期間: 2023年6月~8月
2.調査対象: 車載用ディスプレイメーカー
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
4.発刊日: 2023年8月31日

お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press

株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • 科学、技術研究、環境

会社概要

商号
株式会社矢野経済研究所(カブシキガイシャヤノケイザイケンキュウジョ)
代表者
水越 孝(ミズコシ タカシ)
所在地
〒164-8620
東京都中野区本町2-46-2 中野坂上セントラルビル
TEL
03-5371-6900
業種
コンサルティング・シンクタンク
上場先
未上場
会社HP
https://www.yano.co.jp/

株式会社矢野経済研究所の最新プレスリリース

2025年12月23日 11:00
【矢野経済研究所プレスリリース】AGV/AMR世界市場に関する調査を実施(2025年)~2030年のAGV/AMR世界出荷台数を約138万台に拡大予測、産業現場における生産・物流スマート化が加速~
2025年12月19日 14:00
【矢野経済研究所プレスリリース】国内生成AI/AIエージェントの利用実態に関する法人アンケート調査を実施(2026年)~生成AI活用している企業は4割を超える一方、AIエージェントはわずか3%~
2025年12月17日 11:00
【矢野経済研究所プレスリリース】 SDV時代における車載関連アプリケーション市場に関する調査を実施(2025年)~2025年の国内車載関連アプリケーション市場規模は1,068億円は見込む~
2025年12月02日 10:30
【矢野経済研究所 研修】 インドネシア政府公認研修 「内部ハラール監査研修 2025年12月~ISO 19011:2018およびインドネシアのハラール法規制に基づく~」 12/9~10 オンライン開催
2025年11月26日 11:00
【矢野経済研究所プレスリリース】 BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査を実施(2025年)~BPO市場はDX推進、業務デジタルシフト、生成AI活用サービスに取り組む動きが本格化~

この企業のプレスリリースをもっと見る

運営会社 プライバシーポリシー情報削除ガイドラインサイトのご利用についてサイトマップお問い合わせ

© 2007-2025 GlobalIndex Co.,Ltd. All Rights Reserved.