2026年04月10日 17:00

世界のスリミ市場、トップ10社で約39.0%のシェア(2025年) – グローバル加工素材として拡大

スリミとは、白身魚などの魚肉をすり潰して水晒しし、脂質・血液成分・臭気成分を除去したうえで、糖類などの安定化剤を加え凍結保管できるようにした魚肉たんぱく素材である。最大の価値は、魚種や漁獲時期によるばらつきを工程で均質化し、加熱ゲル化という機能を工業的に再現できる点にある。これにより、かに風味かまぼこ、ちくわ、揚げ物、練り製品、冷凍惣菜、さらには代替シーフードやたんぱく質強化食品まで、食感設計を中核とする幅広い用途へ展開できる。原料調達、冷凍保管、配合、成形、加熱、包装までの連鎖が品質を規定し、スリミ産業は単なる水産加工ではなく、たんぱく質工学とコールドチェーン運用の複合産業として成立している。

緩やかな成熟から再加速へ
LP Information調査チームの最新レポートである「世界スリミ市場の成長予測2026~2032」(https://www.lpinformation.jp/reports/583108/surimi)によると、2026年から2032年の予測期間中のCAGRが5.3%で、2032年までにグローバルスリミ市場規模は89.08億米ドルに達すると予測されている。ここで読み取れるのは、前半が安定成長の局面であるのに対し、後半は伸び率が一段上がる構造である点である。市場の主戦場は、単一の練り製品カテゴリーの増減ではなく、スリミを基材とした商品設計の多様化と、流通形態の拡張が同時に進む領域へ移っている。価格だけでなく品質規格、歩留まり、食感再現性、配合自由度といった評価軸が強まり、原料であるにもかかわらず価値が説明できる素材へ近づくほど、市場の上振れ余地が大きくなる局面に入っている。

図. スリミ世界総市場規模
図. 世界のスリミ市場におけるトップ20のランキングと市場シェア(2025年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)

主要プレーヤーの並びが語る地域展開
LP Informationのトップ企業研究センターによると、スリミの世界的な主要製造業者には、Anjoyfood、Viciunai Group、Kibun Foods、Trident Seafoods、Angulas Aguinaga、Ichimasa Kamaboko、Fleury Michon、Luck Union Foods、Coraya、Sugiyoなどが含まれている。2025年、世界のトップ10企業は売上の観点から約39.0%の市場シェアを持っていた。上位群が示す特徴は、スリミが特定地域の伝統食品に閉じないグローバル加工素材として、アジア、欧州、北米の企業が同一の競争地図に並んでいる点にある。企業の強みは大きく二極化しやすい。第一は、原料アクセスと大規模加工の統合によって供給の安定性とコスト競争力を築くタイプであり、第二は、練り製品・惣菜・冷凍食品など下流の商品開発力で付加価値を積み上げるタイプである。結果として、同じスリミでも、B2B原料としての規格供給と、B2Cの完成品ブランド展開が併走し、企業ごとに最適な収益モデルが分岐する。地域別には、食文化と流通の差がそのまま商品形態の差となって現れ、同一素材が異なる売れ方で市場を押し上げる構図が形成される。

素材からソリューションへ
今後の競争は、魚肉をスリミにする工程そのものより、どの品質保証で、どの用途へ、どのスピードで最適化して届けるかに重心が移る。具体的には、用途別の粒度管理、ゲル強度・弾力・保水性の再現、臭気制御、アレルゲン・添加物設計、冷凍耐性と解凍後品質の維持といった設計項目が、製品差別化の中核になる。加えて、調達面では持続可能性とトレーサビリティが取引要件として組み込まれやすく、加工面では省人化・自動化とエネルギー効率が収益構造を左右する。市場が2032年に向けて成長率を高める局面では、スリミは原料でありながら、健康価値、簡便性、食感体験という消費価値を背負う素材として再定義される。素材企業とブランド企業の境界が薄れ、提案型の供給ができる企業ほど、需要変動を吸収しながら成長の果実を取り込みやすい産業局面となる。

直近の重要動向
2025年3月24日、マルハニチロが新長期ビジョンおよび中期経営計画を公表し、北米でのスリミかに風味製品プラント拡張やアラスカスケトウダラ資源へのアクセス強化を成長投資テーマとして提示した。
2025年7月7日、米国NOAA Fisheries(Alaska Regional Office)が2025-2026年のアラスカ地先グラウンドフィッシュの漁獲仕様に関する情報を更新し、漁獲枠・配分等の枠組みの下でインシーズン管理を行う旨を整理した。
2025年11月13日、紀文食品が2025年9月期上期の連結決算を開示し、スリミを中核とする魚肉練り製品の技術とチルド物流基盤を背景に、海外展開を進める方針を示した。

【 スリミ 報告書の章の要約:全14章】
第1章では、スリミレポートの範囲を紹介するために、製品の定義、統計年、調査目的と方法、調査プロセスとデータソース、経済指標、政策要因の影響を含まれています
第2章では、スリミの世界市場規模を詳細に調査し、製品の分類と用途の規模、販売量、収益、価格、市場シェア、その他の主要指標を含まれています
第3章では、スリミの世界市場における主要な競争動向に焦点を当て、主要企業の売上高、収益、市場シェア、価格戦略、製品タイプと地域分布、産業の集中度、新規参入、M&A、生産能力拡大などを紹介します
第4章では、スリミの世界市場規模を、主要地域における数量、収益、成長率の観点から分析します
第5章では、アメリカ地域におけるスリミ業界規模と各用途分野について、販売量と収益に関する詳細情報を探します
第6章では、アジア太平洋地域におけるスリミ市場規模と各種用途を、販売量と収益を中心に分析します
第7章では、ヨーロッパ地域におけるスリミの産業規模と特定の用途について、販売量と収益について詳しく分析します
第8章では、中東・アフリカ地域におけるスリミ産業の規模と様々な用途、販売量と収益について詳しく考察します
第9章では、スリミの業界動向、ドライバー、課題、リスクを分析します
第10章では、スリミに使用される原材料、サプライヤー、生産コスト、製造プロセス、関連サプライチェーンを調査します
第11章では、スリミ産業の販売チャネル、流通業者、川下顧客を研究します
第12章では、スリミの世界市場規模を地域と製品タイプ別の売上高、収益、その他の関連指標で予測します
第13章では、スリミ市場の主要メーカーについて、基本情報、製品仕様と用途、販売量、収益、価格設定、粗利益率、主力事業、最近の動向などの詳細情報を紹介します
第14章では、調査結果と結論

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未上場
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