株式会社ティートックレコーズ(本社:東京都渋谷区/代表取締役:金野貴明)は、2026年6月17日㈬、ヴァイパーヴァイオリン奏者大城敦博による琉球提琴曲プロジェクト『琉球提琴曲Ⅲ』を全国リリースいたします。
既成概念にとらわれない琉球人の自由な発想と探求心から生まれた民族バイオリン音楽。
世界各地の楽器と饗宴し、広がりと深みが増した作品に仕上がりました。
是非お楽しみください。
琉球提琴曲 Project (りゅうきゅう ていきんきょく・ぷろじぇくと)
「琉球提琴曲 III」
発売日 2026年6月17日
品番 TTOC-0095
価格 3,500円税込
制作・販売元 ティートックレコーズ
発売元 ディスクユニオン
海を越えてやってきた楽器は島の音楽にもよく馴染んだ。
既成概念にとらわれない琉球人の自由な発想と探究心から生まれた民族バイオリン音楽。
それに寄り添いさらなる広がりと深みを加える世界各地の楽器の響宴。
01. だんじゅかりゆし / 爬龍
02. 仲順流り / 久高万寿主 / 唐船どーい
03. 暁ぬ空とぅ赤プシットゥ
04. 汗水節
05. 鉄ぬ台風ぬ通てぃ
06. とんとんみー / 浜風ぬ木ぬ下をぅてぃ / ニライカナイぬ踊い
07. 何とぅん代えららん
08. 砂持節 / ましゅんく節
09. 渡りざう / 瀧落菅撹
10. 舞香花
11. 涼風に連りてぃ
12. ちんちなー / くーぶきー
【ボーナストラック】
13. 月ぬ美しゃ
大城敦博(ヴァイパーヴァイオリン / ヴァイオリン)
金子舞音(バンドネオン) / 中野潔子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
池原克弥(パーカッション) / 石川武(パーカッション)
琉球提琴曲 (琉球バイオリン)。
イタリア発祥のバイオリンは、アイリッシュ・フィドルやインド・バイオリン等々、民族楽器としても世界中で使われている。
琉球提琴曲もそのひとつ。
チャンプルー文化と言われるように、新しいものを取り入れ工夫することの得意なうちなーんちゅがバイオリンに出会い、長年奏法に工夫を重ねた「沖縄発祥の民族バイオリン音楽」。
ちょうど日本の箏が沖縄に渡り、楽器構造は変えることなく、琉球箏曲と呼ばれる奏法が工夫されたことと同じ発想である。
唄三線のようにメロディと伴奏を同時演奏するバイオリン独奏に始まり、現在は様々なデュオ、トリオと人数も増えバンド形態でも演奏されるようになった。
楽器だけで表現する沖縄音楽「琉球器楽」の一翼を担っている。
【メッセージ】
●大城敦博(ヴァイパーヴァイオリン / バイオリン)
4枚目となる本アルバム。素敵なメンバーと共に、T-Toc Records の素晴らしい録音でリリースいただけることになり、喜ばしい限りです。
編曲を進め、ライヴを重ねて、臨んだレコーディングでまた新たな気づきがあったりと、変化し進化していく毎日は大変充実したものになりました。
幼い日の平和通りの祖母の店で思い描いた音楽が、イメージを超えて実体化していく様子は感動的でした。前例の無いものに挑戦し続ける力をくれた皆さまに感謝します。
●金子舞音(バンドネオン)
高校生の頃、アルゼンチンタンゴへの興味からバンドネオンを始めました。今でもタンゴは大好きですが、ふと思うことがあります。
日本人の僕が、異国の楽器で地球の反対側の音楽をやる意味ってなんだろう。今の世の中の音楽は、その大半が西洋で生まれた楽器や理論の上に成り立っています。
日本でも、箏や笙ではなくヴァイオリンやピアノを習い、陰・陽旋法ではなくドレミを学ぶのが一般的です。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。文化は本来、混ざり合いながら発展していくもの。
さまざまな歴史を経て、世界各地に多様な音楽が存在しているのは、とても豊かで魅力的なことです。
ですが時折、見失いそうになる時があります。日本人として、東京に生きる若者として、バンドネオンをやっている意味って何だろうと。
「好きだから」以外の理由を問われると、どこか言葉に詰まってしまう。
今の僕は、「これが自分の音楽だ」と言い切れるものを、まだ掴めていないのだと思います。
その意味では、独自の文化とそれへの誇りを自然に持っているように見える沖縄には、昔からどこか羨ましさを感じていました。
そんな中、2024年の初め、大城さんに出会いました。「琉球ヴァイオリン(琉球提琴曲)」という、初めて聴く音楽。どんな音楽なのか尋ねると大城さんはこう教えてくれました。
「イタリアで生まれたヴァイオリンは世界に広がり、各地で多様な民族楽器として根づいている。
インドに行けばインドヴァイオリンに、アメリカに渡ればフィドルとしてカントリーやブルーグラスに。
そして、ある時うちなーんちゅ(沖縄の人)がヴァイオリンを手に取り、沖縄で生まれた民族ヴァイオリン音楽が『琉球ヴァイオリン』音楽なんだよ。」そうか、文化が混ざるというのは、そういうことか!!目から鱗の瞬間でした。
もともとあった沖縄の文化の延長線上に、「ヴァイオリンを使ってこんな表現がしたい」という大城さんの強い想いが重なることで、新しい音楽が生まれる。
文化が混ざるとは、単に新旧・内外の要素が交わることではなく、その土地の文脈の中で新たに意味を持ち直すことなのだと気づきました。つまり、楽器の出自は、本質ではなかった。
となるとバンドネオンでも、「琉球ヴァイオリン」ならぬ、「〇〇バンドネオン」という形で新しい音楽を生み出せるかもしれない!そんなふうに勇気が湧いてきました。
〇〇の中に入るのが何になるのか(日本?東京?町田!?)。その答えは、これからの音の中で見つけていけたらと思います。ところで、バンドネオンと琉球器楽は、遠いようで音色の相性がとても良いです。
ペルーで生まれたカホンは形を変え、今ではスペインでフラメンコの象徴的な楽器となっています。
フラメンコをやるためにカホンを始める人がいるように、近い将来、琉球器楽をやるためにバンドネオンを始めたと言う人が現れるのかもしれない!そんな未来に想いを馳せて、メンバーと一緒に、沖縄の素晴らしい文化に根ざした音を探し続けていきます。
●中野潔子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
世の中は西洋音楽で溢れている。日本中でヒットした沖縄音楽のほとんどが『沖縄ポップス』で、その造りは西洋音楽だったのだと、琉球提琴曲は教えてくれた。
それは私がまだクラシックやロックしか知らなかった音大生の頃に、雅楽や能に触れた時とおなじ衝撃だった。琉球の頃から沖縄の人々の中に力強く受け継がれてきた音楽。
そこに西洋音楽の常識は当てはまらず、演奏するにはこれまで培ったものとは異なる新たな感覚が必要となる。そこから感じる地球の、そして世界の広さと美しさ。
聴いてくださる皆様にもそれが伝わりますように。琉球提琴曲が100年後にも受け継がれて行きますように。
●池原克弥(Percussion)
沖縄音楽は特別に勉強したというより、小さい頃から普通に耳にしてきた音で、気がついたら生活の中にいつもある、本当に自然な存在でした。
沖縄を離れて暮らすようになってから、それが自分の中に残っているのだと思うようになりました。記憶というより身体のどこかにある感じです。
遠くから思い出す故郷の音色は、前よりもはっきりと心に響いてきます。懐かしくてちょっと切ないような、うまく言葉にできないけど、やわらかく、どこかあたたかい感覚。
琉球提琴曲プロジェクトに関わるようになり、その音を自分で鳴らしてみると、これまでやってきたことと、子どもの頃から染み込んでいたものが、自然と重なっていくのを感じます。
このプロジェクトは、沖縄音楽を大事にしながら、少しずつ形を広げていく挑戦だと思っています。
守って、壊して、そこから離れていく、守破離の流れの中に自分もいる感覚です。そして、何の楽器で弾くかということよりも、どう鳴らすか、どう届けるかを大切にしているこのプロジェクトの姿勢にも強く共感しています。音の向こうに広がる景色や感情が伝わっているかどうか。
そこに意識を向けながら、これからも取り組んでいきたいと思っています。
●石川武(パーカッション)
沖縄という場所は、私にとってとても印象深いところでした。初めて某ツアーで訪れた時には、何とも複雑な感情を持ったものです。迎えてくれる人の温かさと、屈託のない明るさ。
ただ、訪れる場所は何とも悲しい歴史を持った場所でした。音楽に至っては至極楽しいものばかり。ただ、その音楽の中にも何とも云い知れぬ力強さと、底力みたいなものを感じたものです。その時から沖縄という場所に深い興味と魅力を感じ始めました。ただ反面、沖縄の歴史を経験していない自分にできる音楽ではないと思ったことも事実です。
それからしばらく、沖縄の音楽はすべて聴くためのものでした。それから数十年たち、大城さんと出会います。最初は何度も僕の太鼓でいいのですかと質問したように思います。
本当に自信がなかったのです。戦後本州でのほほんと育った私が触れるべき音楽ではないとも思っていたので。
ところが大城さんはさらに大きな懐で僕の太鼓を受け入れてくれたように思います。
あんなに悲惨な経験も歴史も、それ以上に明るい音楽に昇華してしまう度量にしてやられました。大城さんの音楽には口上が必要です。
ライブでの口上にはいつも聞き入ってしまいます。そこを理解して初めて大城さんの音楽が心に入ってきます。
心の中に入ってきた音楽は、詩を超えた表現力をもちます。情景が写真のように浮かんできます。
押しつぶされそうな心境が直に伝わってきます。それを不屈の明るさで跳ね除ける力が体に伝わってきます。
悲惨な歴史と言いましたが、大城さんの音楽は決して暗い重々しいものではありません。
きっと聴く人の心を明るくパワーに満ちたものにするでしょう。沖縄の持つ、いかなる困難も乗り越える明るい音楽の力を、是非とも皆さんにも味わっていただきたいと思います。
これから僕自身はまだまだ勉強すべきことがたくさんあると思います。僕の中では沖縄音楽第1章です。これからも何とかしてこの沖縄音楽の世界にしがみつきたい!そう思える今回のレコーディングでした。
この底知れぬ明るさと、並々ならぬ力強さと、何人をも包み込む優しい音色を、どうぞ存分に味わってください!
そしてできることなら一度はライブに足をお運びください!心の中の澱んだものがサラッとなくなるはずです!そして最後にお伝えしたいこと、大城さんのバイオリン初め、沖縄音楽の伝統的な楽器はほとんど使われていません。
にもかかわらず、他では味わえない沖縄の本当の音の心を感じていただけると思っております。沖縄の心へようこそ!
お問い合わせ:ティートックレコーズ
担当:齋藤
TEL:03-5789-5354
URL:https://www.t-tocrecords.net/
email:info@t-tocrecords.net
既成概念にとらわれない琉球人の自由な発想と探求心から生まれた民族バイオリン音楽。
世界各地の楽器と饗宴し、広がりと深みが増した作品に仕上がりました。
是非お楽しみください。
琉球提琴曲 Project (りゅうきゅう ていきんきょく・ぷろじぇくと)
「琉球提琴曲 III」
発売日 2026年6月17日
品番 TTOC-0095
価格 3,500円税込
制作・販売元 ティートックレコーズ
発売元 ディスクユニオン
海を越えてやってきた楽器は島の音楽にもよく馴染んだ。
既成概念にとらわれない琉球人の自由な発想と探究心から生まれた民族バイオリン音楽。
それに寄り添いさらなる広がりと深みを加える世界各地の楽器の響宴。
01. だんじゅかりゆし / 爬龍
02. 仲順流り / 久高万寿主 / 唐船どーい
03. 暁ぬ空とぅ赤プシットゥ
04. 汗水節
05. 鉄ぬ台風ぬ通てぃ
06. とんとんみー / 浜風ぬ木ぬ下をぅてぃ / ニライカナイぬ踊い
07. 何とぅん代えららん
08. 砂持節 / ましゅんく節
09. 渡りざう / 瀧落菅撹
10. 舞香花
11. 涼風に連りてぃ
12. ちんちなー / くーぶきー
【ボーナストラック】
13. 月ぬ美しゃ
大城敦博(ヴァイパーヴァイオリン / ヴァイオリン)
金子舞音(バンドネオン) / 中野潔子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
池原克弥(パーカッション) / 石川武(パーカッション)
琉球提琴曲 (琉球バイオリン)。
イタリア発祥のバイオリンは、アイリッシュ・フィドルやインド・バイオリン等々、民族楽器としても世界中で使われている。
琉球提琴曲もそのひとつ。
チャンプルー文化と言われるように、新しいものを取り入れ工夫することの得意なうちなーんちゅがバイオリンに出会い、長年奏法に工夫を重ねた「沖縄発祥の民族バイオリン音楽」。
ちょうど日本の箏が沖縄に渡り、楽器構造は変えることなく、琉球箏曲と呼ばれる奏法が工夫されたことと同じ発想である。
唄三線のようにメロディと伴奏を同時演奏するバイオリン独奏に始まり、現在は様々なデュオ、トリオと人数も増えバンド形態でも演奏されるようになった。
楽器だけで表現する沖縄音楽「琉球器楽」の一翼を担っている。
【メッセージ】
●大城敦博(ヴァイパーヴァイオリン / バイオリン)
4枚目となる本アルバム。素敵なメンバーと共に、T-Toc Records の素晴らしい録音でリリースいただけることになり、喜ばしい限りです。
編曲を進め、ライヴを重ねて、臨んだレコーディングでまた新たな気づきがあったりと、変化し進化していく毎日は大変充実したものになりました。
幼い日の平和通りの祖母の店で思い描いた音楽が、イメージを超えて実体化していく様子は感動的でした。前例の無いものに挑戦し続ける力をくれた皆さまに感謝します。
●金子舞音(バンドネオン)
高校生の頃、アルゼンチンタンゴへの興味からバンドネオンを始めました。今でもタンゴは大好きですが、ふと思うことがあります。
日本人の僕が、異国の楽器で地球の反対側の音楽をやる意味ってなんだろう。今の世の中の音楽は、その大半が西洋で生まれた楽器や理論の上に成り立っています。
日本でも、箏や笙ではなくヴァイオリンやピアノを習い、陰・陽旋法ではなくドレミを学ぶのが一般的です。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。文化は本来、混ざり合いながら発展していくもの。
さまざまな歴史を経て、世界各地に多様な音楽が存在しているのは、とても豊かで魅力的なことです。
ですが時折、見失いそうになる時があります。日本人として、東京に生きる若者として、バンドネオンをやっている意味って何だろうと。
「好きだから」以外の理由を問われると、どこか言葉に詰まってしまう。
今の僕は、「これが自分の音楽だ」と言い切れるものを、まだ掴めていないのだと思います。
その意味では、独自の文化とそれへの誇りを自然に持っているように見える沖縄には、昔からどこか羨ましさを感じていました。
そんな中、2024年の初め、大城さんに出会いました。「琉球ヴァイオリン(琉球提琴曲)」という、初めて聴く音楽。どんな音楽なのか尋ねると大城さんはこう教えてくれました。
「イタリアで生まれたヴァイオリンは世界に広がり、各地で多様な民族楽器として根づいている。
インドに行けばインドヴァイオリンに、アメリカに渡ればフィドルとしてカントリーやブルーグラスに。
そして、ある時うちなーんちゅ(沖縄の人)がヴァイオリンを手に取り、沖縄で生まれた民族ヴァイオリン音楽が『琉球ヴァイオリン』音楽なんだよ。」そうか、文化が混ざるというのは、そういうことか!!目から鱗の瞬間でした。
もともとあった沖縄の文化の延長線上に、「ヴァイオリンを使ってこんな表現がしたい」という大城さんの強い想いが重なることで、新しい音楽が生まれる。
文化が混ざるとは、単に新旧・内外の要素が交わることではなく、その土地の文脈の中で新たに意味を持ち直すことなのだと気づきました。つまり、楽器の出自は、本質ではなかった。
となるとバンドネオンでも、「琉球ヴァイオリン」ならぬ、「〇〇バンドネオン」という形で新しい音楽を生み出せるかもしれない!そんなふうに勇気が湧いてきました。
〇〇の中に入るのが何になるのか(日本?東京?町田!?)。その答えは、これからの音の中で見つけていけたらと思います。ところで、バンドネオンと琉球器楽は、遠いようで音色の相性がとても良いです。
ペルーで生まれたカホンは形を変え、今ではスペインでフラメンコの象徴的な楽器となっています。
フラメンコをやるためにカホンを始める人がいるように、近い将来、琉球器楽をやるためにバンドネオンを始めたと言う人が現れるのかもしれない!そんな未来に想いを馳せて、メンバーと一緒に、沖縄の素晴らしい文化に根ざした音を探し続けていきます。
●中野潔子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
世の中は西洋音楽で溢れている。日本中でヒットした沖縄音楽のほとんどが『沖縄ポップス』で、その造りは西洋音楽だったのだと、琉球提琴曲は教えてくれた。
それは私がまだクラシックやロックしか知らなかった音大生の頃に、雅楽や能に触れた時とおなじ衝撃だった。琉球の頃から沖縄の人々の中に力強く受け継がれてきた音楽。
そこに西洋音楽の常識は当てはまらず、演奏するにはこれまで培ったものとは異なる新たな感覚が必要となる。そこから感じる地球の、そして世界の広さと美しさ。
聴いてくださる皆様にもそれが伝わりますように。琉球提琴曲が100年後にも受け継がれて行きますように。
●池原克弥(Percussion)
沖縄音楽は特別に勉強したというより、小さい頃から普通に耳にしてきた音で、気がついたら生活の中にいつもある、本当に自然な存在でした。
沖縄を離れて暮らすようになってから、それが自分の中に残っているのだと思うようになりました。記憶というより身体のどこかにある感じです。
遠くから思い出す故郷の音色は、前よりもはっきりと心に響いてきます。懐かしくてちょっと切ないような、うまく言葉にできないけど、やわらかく、どこかあたたかい感覚。
琉球提琴曲プロジェクトに関わるようになり、その音を自分で鳴らしてみると、これまでやってきたことと、子どもの頃から染み込んでいたものが、自然と重なっていくのを感じます。
このプロジェクトは、沖縄音楽を大事にしながら、少しずつ形を広げていく挑戦だと思っています。
守って、壊して、そこから離れていく、守破離の流れの中に自分もいる感覚です。そして、何の楽器で弾くかということよりも、どう鳴らすか、どう届けるかを大切にしているこのプロジェクトの姿勢にも強く共感しています。音の向こうに広がる景色や感情が伝わっているかどうか。
そこに意識を向けながら、これからも取り組んでいきたいと思っています。
●石川武(パーカッション)
沖縄という場所は、私にとってとても印象深いところでした。初めて某ツアーで訪れた時には、何とも複雑な感情を持ったものです。迎えてくれる人の温かさと、屈託のない明るさ。
ただ、訪れる場所は何とも悲しい歴史を持った場所でした。音楽に至っては至極楽しいものばかり。ただ、その音楽の中にも何とも云い知れぬ力強さと、底力みたいなものを感じたものです。その時から沖縄という場所に深い興味と魅力を感じ始めました。ただ反面、沖縄の歴史を経験していない自分にできる音楽ではないと思ったことも事実です。
それからしばらく、沖縄の音楽はすべて聴くためのものでした。それから数十年たち、大城さんと出会います。最初は何度も僕の太鼓でいいのですかと質問したように思います。
本当に自信がなかったのです。戦後本州でのほほんと育った私が触れるべき音楽ではないとも思っていたので。
ところが大城さんはさらに大きな懐で僕の太鼓を受け入れてくれたように思います。
あんなに悲惨な経験も歴史も、それ以上に明るい音楽に昇華してしまう度量にしてやられました。大城さんの音楽には口上が必要です。
ライブでの口上にはいつも聞き入ってしまいます。そこを理解して初めて大城さんの音楽が心に入ってきます。
心の中に入ってきた音楽は、詩を超えた表現力をもちます。情景が写真のように浮かんできます。
押しつぶされそうな心境が直に伝わってきます。それを不屈の明るさで跳ね除ける力が体に伝わってきます。
悲惨な歴史と言いましたが、大城さんの音楽は決して暗い重々しいものではありません。
きっと聴く人の心を明るくパワーに満ちたものにするでしょう。沖縄の持つ、いかなる困難も乗り越える明るい音楽の力を、是非とも皆さんにも味わっていただきたいと思います。
これから僕自身はまだまだ勉強すべきことがたくさんあると思います。僕の中では沖縄音楽第1章です。これからも何とかしてこの沖縄音楽の世界にしがみつきたい!そう思える今回のレコーディングでした。
この底知れぬ明るさと、並々ならぬ力強さと、何人をも包み込む優しい音色を、どうぞ存分に味わってください!
そしてできることなら一度はライブに足をお運びください!心の中の澱んだものがサラッとなくなるはずです!そして最後にお伝えしたいこと、大城さんのバイオリン初め、沖縄音楽の伝統的な楽器はほとんど使われていません。
にもかかわらず、他では味わえない沖縄の本当の音の心を感じていただけると思っております。沖縄の心へようこそ!
お問い合わせ:ティートックレコーズ
担当:齋藤
TEL:03-5789-5354
URL:https://www.t-tocrecords.net/
email:info@t-tocrecords.net



