2025年12月09日 15:00

アクロニス、2026年のサイバーセキュリティに関する予測を発表

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サイバーセキュリティとデータ保護のグローバルリーダーであるAcronisの日本法人アクロニス・ジャパン株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長:川崎 哲郎、以下アクロニス)は、本日、2026年のサイバーセキュリティ動向に関する最新予測を発表しました。
1年間の脅威動向を分析することは、サイバー犯罪者の攻撃戦略を明らかにするだけでなく、翌年に待ち受ける新たな課題を予測する上でも極めて重要です。

2026年のサイバー脅威予測:攻撃・防御ともにAI活用が加速する「AI時代の攻防」
本予測は、アクロニスのサイバー脅威調査機関Threat Research Unit(アクロニス脅威リサーチユニット:TRU)リサーチャー兼チームリーダーのサンティアゴ・ポンティロリ(Santiago Pontiroli)、シニアサイバーセキュリティリサーチャーのエリアド・キミー(Eliad Kimhy)および、アクロニス最高情報セキュリティ責任者(CISO)のジェラード・ブショルト(Gerald Beuchelt)によるものです。2025年に引き続き、2026年はAI駆動の高速侵害、マルウェアレス侵入、仮想化レイヤーへの攻撃が拡大し、攻撃・防御の両面でAI活用が加速する「AI時代の攻防」の本格到来が予測されます。

2026年の主要トレンド予測
1. AI駆動のランタイム変異が検知手法を再定義:
AI搭載マルウェアは、環境テレメトリに応じて実行経路・回避ロジック・C2チャネルを即時に切り替えます。これにより低スキル攻撃者でも大規模な自動化攻撃が可能になります。

2. マルウェアレス侵入が攻撃の主流モデルへ:

ID侵害、API悪用、クラウド管理権限操作など、正規ツールとワークフローを悪用したLiving off the land(LoTL)手法が拡大するでしょう。また、従来のマルウェア中心検知を回避するリスクが高まります。

3. プロンプトインジェクションの大規模攻撃:

AIブラウザや拡張機能の普及により、プロンプトインジェクションがスケーラブルな侵入ベクトルに。広告・コメント・HTML属性・JavaScript生成文に隠れた指示を埋め込み、データ窃盗、自動アカウント操作、企業システムとの不正な相互作用を誘発します。

4. 攻撃グループの集団化:

サイバー攻撃グループ間での合併やコラボレーションが進み、犯罪組織の企業化が加速しています。

5. 「人間搾取」が初期侵入でさらに支配的に:

ディープフェイクによる採用詐欺、なりすましによるデータ漏えいなど、ClickFix型攻撃が増加しています。ヒューマンファクターを狙った攻撃は拡大し続けるでしょう。

6. セキュリティ担当者に依存しない防御体制の構築:

セキュリティ人材に依存しない使いやすいセキュリティツールの導入が不可欠です。人間の意思決定からAIモデルへの迅速なフィードバックループを構築し、AIシステムの機敏性と適応性を確保することが重要です。

詳細は、以下ブログでご確認いただけます。
https://www.acronis.com/ja/blog/posts/2026-acronis-tru-cyber-prediction-jp/


AIサイバー脅威と防御戦略:攻撃のAI化、業種別リスクと防御
アクロニス・ジャパンの脅威リサーチユニット(TRU)ソリューションアーキテクト、杉山吉寿によると、サイバー攻撃は従来の手作業による標的型攻撃から、AIを活用した自動化や高度なフィッシングを伴う「AI支援型攻撃」へと移り変わってきました。さらに、2026年以降は、AIの悪用による自律的判断や自己進化を備えた「自律型AI攻撃」へと進化する可能性があると考えています。こうした変化により、サイバー攻撃に対する防御の前提は大きく変わり、組織の運用スピードと一貫性がこれまで以上に重要になります。アクロニスは、2026年に向けた業種別傾向を以下の通り予測します。

2026年 業種別の脅威予測と防御戦略:
【医療】
●脅威:
・AI診断や予約の改ざんおよびなりすまし、患者情報の漏えい
・医療機器や手術ロボの不正操作

●推奨対策:
・RAG文書の3層検証(追加前・インデックス・参照時)
・出力のダブルチェック(AI補助+人の最終確認)
・エージェント最小権限、署名検証、許可リストAPI
・不可視命令や機密情報のスキャン、監査ログ常時化
・インシデント演習と医療安全委員会での定期レビュー

【金融】
●脅威:
・AIオートメーション悪用による不正送金・口座乗っ取り
・API・セッションハイジャックによるマルウェアレス侵入

●推奨対策:
・ゼロトラスト(最小権限、継続認証、マイクロ分割)
・モデル/データ監査(学習・FT・推論ログの可視化と検証)
・RAG文書の検証・信頼スコア付与+出力の事後検証
・実行系の許可リスト運用と外部API制御

【製造業】
●脅威:
・産業ロボット・OT環境の不正操作
・品質管理AIの改ざん、予知保全データの汚染
・RAGナレッジ汚染(作業標準の偽情報混入)

アクロニスについて:
アクロニスは、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、中小企業(SMB)、およびエンタープライズ企業のIT部門向けに、ネイティブに統合されたサイバーセキュリティ 、データ保護、およびエンドポイント管理を提供するグローバルなサイバープロテクション企業です。アクロニスの効率性に優れたソリューションは、最小限のダウンタイムで最新のサイバー脅威を特定、防止、検出、対応、修復、復元し、データの完全性とビジネスの継続性を確保するように設計されています。 アクロニスは、多様で分散したIT環境のニーズを満たす独自の機能により、MSP向けに市場で最も包括的なセキュリティソリューションを提供しています。

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。詳細は https://www.acronis.com/ja-jp/ をご参照ください。

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  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

商号
アクロニス・ジャパン株式会社(アクロニス・ジャパンカブシキガイシャ)
代表者
川崎 哲郎(カワサキ テツロウ)
所在地
〒106-6108
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー37階
TEL
03-4572-2525
業種
ソフトウエア
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
https://www.acronis.com/ja-jp/
公式ブログ
https://www.acronis.com/ja-jp/blog/
  • 公式twitter
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