2015年11月26日 11:00

amsのboostedNFCテクノロジーを搭載した最新のSTM32 Nucleo拡張ボード、超小型NFCデザイン向けのハードウェアとソフトウェアの設計手法を提供

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マイクロコントローラSTM32ファミリ上で動作するソフトウェアを実装するSTとamsの統合NFCソリューション、IoTノードやウェアラブルの非接触型カード・エミュレーションに最適

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、実装面積に制約のあるデバイスでの確実なNFCカップリングで実績のあるboostedNFCテクノロジーが、STマイクロエレクトロニクス社(以下、ST社)のマイクロコントローラ、STM32ファミリと互換性のある完全なシステム開発ボードに実装されたことを発表しました。



本日ST社から発売となるNFC Nucleo拡張ボードは、Nucleo STM32のメインボードに接続して、IoTノードといったアプリケーションにNFCを実装するための完璧な設計手法を提供します。また、NFCは、設定やネットワークの割り当てに利用され、ウェアラブルデバイスにおいて、
非接触型ペイメントやチケット発行、アクセス制御のための確実なデータ送信を可能にします。

この拡張ボードは、ST社がSTM32マイクロコントローラをベースにしたARM(R) Cortex(R)-Mのボードファミリ向けに提供する、NFCファームウェアに搭載されます。NFCボードは、指紋認証、Bluetooth(R) 接続、M2Mコミュニケーション、ディスプレイを実装する他の拡張ボードと合わせて活用され、完全にNFCに対応した最終製品の迅速な試作を可能にします。

ST社のNFC拡張ボードは、amsのAS39230 boostedNFCアナログフロントエンドおよびST社のST54Eシステム・イン・パッケージ(ST21NFCC NFCコントローラとST33G1M2セキュア・マイコンを統合)をベースとしています。このボードは、アプリケーション要件にあわせてNFCリーダー・ライター機能をサポートする400mm⊃2;のアンテナからカード・エミュレーション限定の機能に対応する極小のSMDアンテナまで、さまざまなサイズのアンテナに接続することができます。

この新しいボードに実装した回路は、金属表面の近くまたは内部での駆動の際、あるいは極小のアンテナで送信を行う場合など、RF信号に対して厳しい条件下でも卓越した性能を発揮します。IoTノードやウェアラブルデバイスの設計者は、デバイスを金属製ハウジング内に収納したり、アンテナを極端に小さな筐体内に収納したりしなければならないことがよくあります。設計者は、この新しいNucleoボードによって、スマートフォン、非接触型ペイメント端末、公共交通機関の自動改札システム、アクセス制御カードリーダーなど、どんな標準規格のNFCリーダーとも確実で迅速な接続を実現する実装済みのNFC機能を手にすることができます。

拡張ボードに実装されたデザインは、Common Criteria、EMVCo、GlobalPlatform、Visa、Mastercard、Amex、PBoC(中国人民銀行)など世界規模の認証に必要となるアプリケーションでの使用にも適しています。STM32 MCUを用いたOEM生産では、リストバンド、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス向けの新設計を迅速に実装できるようになります。これにより、非接触型ペイメント端末で商品代金を支払う、メトロカードのようなスマートカードをエミュレートする、あるいはホテルの客室へのキーレスエントリのようなアクセス制御機能を実行する、などの利用が可能になります。

NFC拡張ボードの卓越したRF機能は、AS39230に取り込まれたNFC信号を増幅するアクティブ型負荷変調方式によるものです。これはスマートカードに使われるパッシブ型負荷変調方式のほぼ10倍の信号強度を生み出します。同時に、AS39230ベース・システムの消費電力は、リスニング・モードにおける平均電流を15uAまで低減でき、従来のNFCソリューションよりバッテリの消耗がはるかに少なくなっています。

STマイクロエレクトロニクス社、セキュア・マイクロコントローラ事業部 、ローラン・デゴーク(Laurent Degauque)氏は次のように述べています。「セキュアNFC拡張ボードのRF機能は極めて優れ、部品点数も極めて少ないため、STM32 MCUユーザーは驚くほど簡単に実装できます。このボードは、一連のNFCアプリケーション向けSTファームウェアに対応し、新しいNFC設計の実装を成功させるための非常に素早く確実な方法を提供してくれます」

ams、ワイヤレスコネクティビティ部門担当マーケティングディレクター、マーク・ディクソンは次のように述べています。「NFC開発システムのように、100mm2ほどの大きさしかないアンテナで完璧に確実に動作したり、さらには製品の金属ケースをアンテナとして利用することができたりするものは、他に見あたりません。Nucleo NFCボードのAS39230では、それが可能なのです。だからこそ、スペースや性能が制約されるアンテナを備えた製品のデザイン市場にとって、このボードが最高の選択となるのです」

このセキュアNFC拡張ボードは現在STマイクロエレクトロニクス社で販売しています。
AS39230 NFC AFEは現在amsにて量産中です。ユニット価格は当社までお問い合わせください。
AS39230のサンプルのご請求および技術情報の詳細に関してはこちらをご覧ください。www.ams.com/NFC-HF-Booster/AS39230
ST社のセキュアMCUについての詳しい情報はこちらをご覧ください。www.st.com/securewearable

ams広報担当:神谷
Tel: 03-5269-1038 Email: ams@jspin.co.jp

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