<プレマガ広報インタビュー>ワイエスフード株式会社 南 百合子さん

プレスリリースマガジン編集部

九州筑豊ラーメン「山小屋」「ばさらか」などをチェーン展開するワイエスフード株式会社 管理本部 広報課の南 百合子さんに、広報の取り組みについてお話を伺いました。

さまざまな部署で経験を積み広報担当に抜擢

―貴社の事業内容について教えてください。

弊社は、2024年5月で設立30周年を迎え、主にラーメンチェーン事業として「九州筑豊ラーメン山小屋」グループを国内に81店舗、海外に25店舗ほど展開しています。

また「山小屋からの贈り物」という公式オンラインショップを運営しており、店舗の味を再現した”中華麺”と”焼豚”をご自宅でも美味しくお召し上がりいただけるお取り寄せ商品を販売しています。

―ありがとうございます。南さんの略歴と広報担当となった経緯を教えてください。

私は、新卒で入社し総務人事課に配属されました。入社当初から上場を目指していたので、新入社員ではありましたが沢山の仕事を任せてもらえましたね。

入社から3年後の2010年には、新設したお客様相談室の主任に任命され、お客様からいただくご意見やアンケート分析の業務に携わりました。
その後、お客様相談室と総務人事を兼務しながら、営業部でイベントの企画やサポートを行うなど様々な部署で色々な仕事を経験し、前任の広報担当が退職するタイミングで声が掛かり広報も兼任。2023年から管理本部に広報課が新設されたのを機に、広報課の課長に就任し現在に至ります。

山小屋からの贈り物」~九州筑豊ラーメン~ 本場福岡の工場より製造直販
”お店の味をそのままに”をコンセプトに、店舗で実際に使われている自社工場製造の”中華麺”と”焼豚”をご自宅でも美味しくお召し上がりいただけるお取り寄せ商品を販売しています。その中でも、人気No.1の商品は「焼豚高菜生ラーメンとんこつ6食セット」です。「山小屋ラーメン」のラーメンがそのまま再現できる逸品となっています。最大の特徴は、ブロックのままの焼豚です。スライスすることなくお届けする事で、凝縮された旨味を逃がすことなくお楽しみいただけます。ご家族やご友人と、お中元・お歳暮などのご贈答としてもお使いいただけますので、ぜひご利用ください。
 

これまでの経験は広報としての宝

―総務人事、お客様相談室、営業部に広報と数多くのお仕事を経験されてきたんですね!現在の広報体制、広報の業務内容について教えてください。

現在、広報の業務を担当しているのは私1人です。
広報としては、プレスリリースの作成・配信、メディアからの取材対応、飲食業界や競合他社の情報を集め社内に共有するというのが主な業務内容ですね。

最近、社内の各部署からSNSの運用に携わってくれるメンバーを集めたプロジェクトチームを立ち上げたばかりなので、今後は各部署が打ち出していきたい情報や、自社工場での製造工程、麺や具材、タレなどの素材の良さやこだわりをSNSでも情報発信していきたいと思っています。

―1人でSNSを含めた広報業務すべてを担当するのは限界がありますよね。プレスリリースの書き方はどのように学ばれたのか、またプレスリリースを作成する上で気をつけているポイントなどがあれば教えてください。

前任からの引継ぎ期間が1ヶ月くらいしかなく、前任の担当者も1人で広報を担当していて、前任以外に広報に精通している者が社内にいなかったため、始めは参考書や他社が配信しているプレスリリースを参考に、プレスリリースの書き方を学びました(笑)

プレスリリースを書く際は、端的で分かりやすい文章にまとめるという点と、掲載する写真もメニュー表に載せるような写真ではなく、食欲をそそるようなシズル感のある写真を撮影して載せるというのを意識していますね。

あとは、2023年12月にゴーゴーカレーグループ様と「九州筑豊ラーメン山小屋×ゴーゴーカレー 小倉コロナワールド店」をオープンしたのですが、このように最近は他社様と共同で取り組む機会も増えています。情報の正確さはもちろん、誤解を与えない表現や文章というのを特に意識していて、共同プレスリリースの場合は相手側の確認もあり、自社だけでプレスリリースを配信するよりも極端に言えば倍時間がかかるので、情報の解禁日から逆算して動いていくという点も気をつけています。

―共同プレスリリースというのは、他社もあってのことなのでより慎重になる必要がありますよね。南さんはこれまで色々な業務を担当されてきましたが、広報にはどのように役立っていますか?

総務人事課では会社全体を知ることができ、広報になった時点で社内の人たちがどこでどのような業務に取り組んでいるのかを把握できていたので、とても助かりましたね。
お客様相談室ではお客様の生の声を聞くことで、弊社のブランドイメージや課題、またどういった点を評価していただいているのかということを知ることができ、営業部でのサポート業務も店舗で働く人たちの思い、毎日どういう風に営業しているのかを認識できたので、これまでの経験は本当に広報として宝だなと実感しています。

コラボ店舗の情報発信をきっかけにラジオへ出演

―広報は社内と社外を繋ぐ側面もありますし、これまでのご経験が活かされるポジションですね!広報としての成功事例、または広報として良かったと感じたことがあれば教えてください。

阪神淡路大震災、東日本大震災などの災害時に、被災地へラーメン屋台のキッチンカーを出して支援を行っていたのですが、2016年の熊本地震の際には自治体と協力するだけではなく、自治体の方たちとの取り組みを多くの方たちに知ってもらうことで「支援をしようと思うきっかけになれば」と思い、メディアの方たちに連絡し自治体の方たちを集めて出陣式を開催したんです。

当時はまだ広報を他の業務と兼業していたということもあり、まだまだメディアの方たちへのコンタクトがあまり取れていなかったのですが、私たちの想いに賛同いただいた新聞社やTV局など数多くのメディアの方たちに来ていただき、お昼の番組でニュースとしても取り上げていただくことができました。

この取り組みはPRとは異なりますが、自社のHPに載せているだけではここまで多くの人たちに届かなかったと思います。御礼や励ましの声をお手紙としていただき、メディアの影響力をあらためて実感するとともに、広報として「こういう形でも社会に貢献することができるんだ」というのを強く感じた出来事の1つでしたね。

―素晴らしい取り組みですね!今後注力していきたい広報業務はありますか?

先ほどお話ししたSNSでの情報発信もそうですが、1番はメディアリレーションの強化ですね。
ゴーゴーカレーグループ様とのコラボ店舗オープンの際、メディアの方たちに招待状を出し、ささやかなオープニングセレモニーを実施したのですが、それをきっかけにラジオ出演のお話をいただき、2024年1月にRKBラジオの『Weekend Live あんたっちゃぶる』でお取り寄せラーメンを紹介させていただきました。

コラボ店舗の取り組みをきっかけに、また別の形でメディアに取り上げていただくことができ「このような形でもご縁が広がっていくんだな」というのを実際に体験できたので、今後はより一層メディアの方たちとの繋がりを大切にし、積極的に広報活動に取り組んでいきたいと思っています。

ありがとうございます。最後にこれから広報を目指す方に何かメッセージがあればお願いします。

私自身がそうだったということもありますが、これまで全然違う職種、業務内容を担当されていた方でも、結果的にその経験は全て広報という職種でも活かせると思っています。
広報として悩むことも多いと思いますが、それが糧となり活かせる場面が必ず来るので、積極的にチャレンジすることが大切だと感じています。
私も広報担当として様々なことに楽しんで取り組んでいきたいと思っているので、これから広報担当を目指す方にも、ぜひ楽しんで色々なことにチャレンジしてもらえたら嬉しいです!

―お忙しいところ、色々なお話を聞かせていただきありがとうございました!

インタビュー企業

会社名:ワイエスフード株式会社
事業内容:筑豊ラーメン直営店等の経営、筑豊ラーメンのフランチャイズチェーン加盟店募集及び加盟店の指導業務、食材・麺類、ソースの製造及び販売など
設立:1994年5月
URL:https://ys-food.jp/

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プレスリリースマガジン編集部 by ドリームニュース
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