2019年12月02日 16:00

「2019 SOY OIL MASTER AWARD」開催報告 ~多くの米国大豆関係者も来日し、新たなソイオイルマイスター誕生を祝福~日本発のプログラムが韓国・台湾へ展開、米国本国への逆輸入も企画中

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アメリカ大豆輸出協会(USSEC、本部:米国ミズーリ州チェスタフィールド市、日本事務所:東京都港区)は11月19日、「第3回ソイオイルマイスター検定」(2019年6月実施)の合格者を表彰する「2019 SOY OIL MASTER AWARD」をJPタワー ホール&カンファレンス(KITTE内)(東京都千代田区)で開催しました。

第3回の検定では105名が合格し、ソイオイルマイスターとして認定。ソイオイルマイスターは累計で278名となりました。式典には新たなソイオイルマイスターの半数以上が参加し、米国から来日した大豆農家、農務省関係者も見守る中、代表者1名に認定証が授与され、最後に「SMILE SOY」の掛け声のもと、参加者全員で記念撮影を行いました。
祝辞では本検定プログラムに賛同いただいている日本中国料理協会から同協会副会長で「Wakiya一笑美茶樓」オーナーシェフ、脇屋友詞氏が登壇し、自身の経験を振り返りながら中国料理と大豆油の関係、大豆油の魅力について語りました。USSECからは北アジア代表、ロズ・リークが挨拶し、「本検定プログラムが日本での成功を機に、すでに韓国では2018年から、台湾では2019年から展開し、米国本国への逆輸入についても検討している」と、今後の抱負を語りました。表彰式典の後には懇親会が行なわれ、エービーシースタイル(東京都千代田区、ABCクッキングスタジオ グループ会社)が考案した大豆油を使用したレシピ3種(グリーンソイガスパチョ、豆腐とサーモンのヘルシーソイパテ、サーモンとミックスビーンズのサラダ)のほか、様々な大豆料理が提供され、ソイオイルマイスター、業界関係者による交流、歓談に花を添えました。

なお、2020年度の第4回ソイオイルマイスター検定は、2020年4月に開催を予定しています。
■主催者あいさつ(USSEC 北アジア代表 ロズ・リーク)
「この度、合格されたソイオイルマイスターの皆さん、おめでとうございます。本日は米国から大豆農家、農務省関係者、関連団体など10名の方が参加しています。この検定プログラムも2017年に日本で始まり3年目となりました。私たちはこの取り組みを誇りに思っています。実は、日本での成功を機に、韓国では2018年から、台湾では2019年から展開しています。そして、今後米国でも“逆輸入”という形で展開を検討しています」

■結果講評(USSEC日本事務所 食品ディレクター 立石雅子)
「第3回の検定には、126名が受験申し込みをし、113名が受験しました。昨年より受験者数は減少しましたが、過去最高の105名のソイオイルマイスターが誕生しました。受験者属性は、搾油メーカーが2割、加工油脂メーカー、食品メーカーが2割、食品バイヤー、商社が1割、そのほか豆腐マイスターも受験し、食品業界が6割を占めました。また、レストラン、製薬、メディア、IT、金融、省庁、農業のほか、学生、主婦の方の受験もありました。今回、検定公式ホームページの新企画として、ソイオイルマイスターによる米国研修レポートや合格者コラムの掲載を開始しましたので、ぜひご覧ください」

■祝辞(全米大豆基金財団 ディレクター ナンシー・カヴァザンジャン 氏)
「私はウィスコンシン州の大豆農家の一員です。我々はUSSECとともに米国大豆および大豆油の海外市場を開拓するために、マーケティング、普及活動をを行っています。ソイオイルマイスター制度は、米国大豆の素晴らしい品質、持続可能性の基づいて生産されていることを深く理解いただき、皆さんおよび皆さんの顧客や周辺にソイオイルに対する認識、行動を変えていただき、様々な食品に活用していただきたいという思いで実施しています。米国全土のソイオイル関係者を代表して感謝の意を述べたいと思います」

■祝辞(アメリカ大豆協会 会長 デヴィー・スティーブンズ 氏)
「私はケンタッキー州・クリントン郡出身の大豆農家の一員。数ある大豆の中でも米国大豆を選択していただき、誠にありがとうございます。米国大豆を大豆油や豆腐、納豆、豆乳など、様々な形で召し上がっているかと思います。一つだけ理解していただきたい点は、米国農家は必ず安心・安全、持続可能で、信頼できる大豆を皆様に供給し続けることです。改めまして、この度ソイオイルマイスターに認定された皆様、おめでとうございます」

■祝辞(アメリカ大使館 農産物貿易事務所 副所長 バレット・バンパス 氏)
「ソイオイルマイスターの皆さんには米国ソイオイルの品質の素晴らしさ、特徴を日本の食品業界にいる誰よりも理解していると考えています。大豆は日本ではとても人気のある伝統食材で様々な食品に使用されています。そういう下地があるので、日本においてソイオイルのイメージもより向上して市場が拡大することを期待しています」

■祝辞(日本植物油協会 専務理事 齊藤昭 氏)
「世界的にパーム油、大豆油、菜種油、オリーブ油といった植物油の需要が増えています。生活のエネルギー供給源として不飽和脂肪酸が普及し、現在植物油の生産量は世界で2億トンに達っしています。戦後、日本の食生活は米国大豆に支えられ、現在の長寿高齢世代は大豆油で育ちました。しかし、現在日本では、主流ではなくなりつつあります。植物油協会としてはオメガ6のリノール酸を中心にオメガ3、オメガ9とバランスのとれた脂肪酸組成を持ち、コクとうま味のある大豆油の復権は重要と考えており、ぜひソイオイルマイスターの皆さんにはその一役を担っていただけたらと考えています」

■祝辞(日本中国料理協会 副会長 脇屋友詞 氏)
「私がこの世界に入ったのは昭和48年(1973年)で、中国料理における油は100%ラードの時代で、見習は先輩料理人が来るまでに固まっているラードを沸かして用意したものです。それから5年後、オーナーの方針で健康面からラードと大豆油を半々で使用するようになり、そのさらに2、3年後には大豆油を100%使用するようになり、ラードの用途はネギ油や加工油の仕上げにだけ少し使われるように変わっていきました。これにより中国料理は脂っこいという固定観点が払拭されました。今、消費者はオイルの使用に敏感になっています。オイルを使うことでコク、風味が増すことについて理解が深まっています。もっと大豆油の良さが世界中に知れわたることを願っています」
ソイオイルマイスター検定について
「ソイオイルマイスター検定」は2017年にスタートした、大豆の種子から抽出される代表的な植物油「大豆油」に焦点を当てた、食品業界関係者向け(一般消費者も受験可)の試験プログラムです。多様な植物油が市場や食卓に広がる中、大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できるほか、原料である大豆の知識、その他植物油の知識も合わせて習得できる点が特徴です。大豆油をはじめ、日本で消費される大豆加工食品の多くに米国産大豆が使用されていることから、ソイオイルマイスターは、日米における食のパートナーシップの重要なアンバサダー役として期待されています。

主な試験内容 大豆油の特徴について/大豆油の機能性について
大豆油の健康効能について/大豆の利点について
大豆油を上手に使うコツ/サステナビリティについて など
出題形式 選択問題、マークシート形式(問題数:50問、制限時間:60分)
WEBサイト URL:www.ussoybean.jp/soyoilmaster/


アメリカ大豆輸出協会について
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界80ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (東京都港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、昨年60周年目を迎えました。現在日本オフィスは中国、韓国、台湾の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティをテーマにした情報発信に力を入れています。

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会社概要

商号
アメリカ大豆輸出協会(アメリカダイズユシュツキョウカイ)
代表者
西村 允之 (ニシムラ ミツユキ)
所在地
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-2-20 第3虎の門電気ビル11階
TEL
03-6205-4971
業種
団体・連合会・官公庁・自治体
上場先
未上場
会社HP
http://ussoybean.jp/

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