2015年03月17日 10:00

「誤配」という概念を鍵に近代文学の名作を解く。『なぜ『三四郎』は悲恋に終わるのか』(集英社新書)、3月17日(火)発売!

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夏目漱石『三四郎』『それから』、田山花袋『蒲団』、森鴎外『雁』、川端康成『雪国』、三島由紀夫『春の雪』…近代文学の名作の多くが「悲恋小説」なのはなぜなのか。哲学者ジャック・デリダが用いた「誤配」という概念を鍵にして、近代文学とは何かを浮かび上がらせる、画期的な文学論。

はじめに、近代の恋愛小説を読むのになぜ「誤配」という概念が
求められるのかを説明しておこう。
この本で言う「誤配」の意味は第一章に書いておいたが、ごく簡単に言えば、
「彼女/彼が自分の正しい恋人ではないのではないか」という疑念のことである。
この感覚が恋愛小説を読むのに有効に機能するのは、近代文学の性質に関わる。
(「まえがき」より)

【目次】
第一章 悲恋小説作家・夏目漱石 / 第二章 田山花袋『蒲団』 / 第三章 森鴎外『雁』
第四章 武者小路実篤『友情』 / 第五章 志賀直哉『暗夜行路』 / 第六章 谷崎潤一郎『痴人の愛』
第七章 川端康成『雪国』 / 第八章 石原慎太郎『太陽の季節』 
第九章 柴田翔『されどわれらが日々――』  / 第十章 三島由紀夫『春の雪』
『なぜ『三四郎』は悲恋に終わるのか -「誤配」で読み解く近代文学』
著者 石原千秋
定価:本体720円+税 ISBN 978-4-08-720776-7
http://shinsho.shueisha.co.jp/

【著者プロフィール】
石原千秋(いしはら ちあき)
1955年東京都生まれ。専門は日本近代文学研究。成城大学大学院博士課程を経て、1983年東横学園女子短期大学助教授。1993年成城大学文芸学部教授。2003年より早稲田大学教育・総合科学学術院教授。『「こころ」で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)『漱石と三人の読者』(講談社現代新書)『読者はどこにいるのか』(河出ブックス)『謎とき村上春樹』(光文社新書)『教養としての大学受験国語』(ちくま新書)など著書多数。

【お問い合わせ】集英社 広報部 03-3230-6314

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会社概要

商号
株式会社 集英社(カブシキガイシャ シュウエイシャ)
業種
新聞・放送・出版・広告・印刷
上場先
未上場
従業員数
5000名未満
会社HP
http://www.shueisha.co.jp/

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