2019年01月18日 17:00

アーティスト・伊島薫の写真展「あぶな絵 -針と糸、そしてけむり-」を東京・目黒区「目黒場」にて開催。塗り壁用の素材にプリントされた、幻惑される襖絵感覚の写真16点を公開。

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合資会社サブライム(東京都目黒区、代表社員 : 吉田広二)と京都場(一般社団法人 京都二条国際文化芸術交流会 / 京都府京都市中京区)は、2019年2月2日(土)から3月3日(日)まで、アーティスト・伊島薫の写真展「あぶな絵 -針と糸、そしてけむり-」を東京・目黒区「目黒場」にて開催します。


〈針と糸、煙をまとう女性〉

女優に黒いストッキングを被せて「変顔」を連写のように撮影した「新美人論1」、女優やモデル、ミュージシャンらに有名ブランドをまとわせ「死」の光景を撮影した「死体シリーズ」。そして、女性の身体のディテールまで超高画質のカメラ機材で迫り、左右約10メートルの大作に仕上げた「あなたは美しい」など、伊島薫のアートワークは国内外で常に異端視されてきたものばかりです。
「あぶな絵」もその名のとおり、見るものを困惑させるような危険な妄想を具現化した世界であり、彼の真骨頂ともいえる作品です。女性のきめ細かで成熟した柔肌の表面と構図を写し取ったヌード写真群でありながら、奇妙なことに、それらには無数の針と糸と灸が絡んでいます。数えきれないほどの針が全身に突き立っている。あるいは、テグス糸が顔、乳房や尻、四肢まできつく締めつけている。熱い灸が全身にトゲトゲしく盛られ煙をふわりと舞い上がらせている。単純なエロティシズムの世界ではありせん。視点を変えれば、皮膚に針と糸、煙をまとっただけのファッション写真シリーズともいえる、不思議な構想のもとに生まれた図像です。

〈塗り壁用特殊紙へのプリント技術〉

この「あぶな絵」のシリーズ16枚は、長くオクラ入りになっていた”幻の作品”でした。公開への転機となったのは、老舗の壁材メーカーのオーナーが伊島と「あぶな絵」に惚れ込み、斬新な印刷手法を提案してくれたこと。それは、建築物で使用する塗り壁用のざらざらした素材に工業用インクジェットプリントで吹き付けるというもので、長辺約120センチの大きな画面で制作しても、表面のザラザラした感触が、逆に写真の肌の透明感を引き立たせ、ヒリヒリした先鋭的なイメージを柔らかく中和させつつ、伊島の意図をより受け入れられやすくしています。
完成した「あぶな絵」ファーストエディションは、2018年9月に京都市・二条のオルタナティブスペース「京都場」で初公開され、まるで豪華な襖絵のような絶景として高い評価を集めました。
本展は、その内容をいよいよ東京で披露するもの。日本写真界の異端である伊島薫でしかできない着想と、それを刷る支持体のユニークさが掛け合わされた、全く新しいジャンルのアートワークをじっくりとご鑑賞いただける機会です。
【開催概要】
タイトル : 伊島 薫「あぶな絵 -針と糸、そしてけむり-」
会期 : 2019年2月2日(土)~ 3月3日(日)
主催・企画 : 京都場(一般社団法人 京都二条国際文化芸術交流会)・合資会社サブライム
http://kyoto-ba.jp

【会場】
目黒場
〒150-0022 東京都目黒区目黒1-23-15-3F
TEL.090-8343-6226
開場時間:14:00~20:00 会期中無休
http://kyoto-ba.jp

【アーティストについて】
伊島 薫(いじまかおる)アーティスト
1954年、京都生まれ。80年代から東京を拠点として、広告写真やファッション写真の分野で活躍を続けつつ、作品制作を精力的に行う。おもな写真集に「新美人論I桐島かれん」「眠る 松雪泰子」「最後に見た風景」など。1994年からは自ら編集長となり雑誌「zyappu」を発行した。99年より欧米で個展、グループ展での作品発表が相次ぎ、各地の美術館、ギャラリーで高い評価を受けている。
http://www.izimakaoru.jp

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

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会社概要

商号
合資会社サブライム(ゴウシガイシャサブライム)
代表者
吉田 広二(ヨシダ コウジ)
所在地
〒153-0042
東京都目黒区青葉台1-6-53 青葉台マンションB3号室
TEL
050-3555-6703
業種
新聞・放送・出版・広告・印刷
上場先
未上場
従業員数
10名未満

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