企業アカウント運用の基礎知識~代表的なSNSツール5選~

プレスリリースマガジン編集部

SNSとは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、インターネットを介して情報発信やユーザー同士の繋がりを持つことができるWeb上のサービスを指します。近年、私達の生活に溶け込んだSNSの存在ですが、それぞれの特性についてどのくらい理解できているでしょうか。企業アカウントとしての運用をされている方・検討している方に向けて、今一度各SNSの特性をまとめました。正しく理解し運用することで、企業のイメージアップに繋げましょう。

X(エックス)

X(※旧Twitter(ツイッター)から2023年7月に名称変更)はpostという「つぶやき」を世界に発信できるSNSで、基本的には短文でのテキスト投稿型ツールです。アカウントを作成すれば、140字以内(有料ユーザーは10,000字以内)の「つぶやき」を、スマホ等で簡単に投稿・拡散ができます。 世界で約3億人、日本でも約4500万人のアクティブユーザーがいるため(2023年時点)、非常に人気なSNSツールです。

Xの企業アカウントを持つメリットとしては、「アクティブユーザーの多さ=拡散されやすい」点が挙げられます。日本のXユーザー率は世界トップクラスのため、投稿が拡散されればされるほど多くの一般消費者にリーチを狙うことができます。

デメリットは、誰でも簡単に発信できる良さがある反面、一度失言をしてしまうとすぐに炎上しやすいという点があります。一般的に普及しているSNSツールだからこそ、企業アカウントとしての発言にも特に気を配る必要があります。個人のSNSとは違い、「会社の顔」として発信しているという意識を常に持つことが、企業の「炎上」を招かないコツといえるでしょう。

運用例

新商品発売やイベント・キャンペーン開催告知など・・・主に一般消費者向け情報をいち早く発信し拡散、ユーザーの関心を惹きつける

Facebook(フェイスブック)

Facebookは実名での登録が可能で匿名性が低い、珍しい特徴を持つツールです。写真やテキストだけでなく動画、テキストリンクなど投稿のフォーマットもバラエティに富んでいるため情報を伝えやすいのが特徴的です。また投稿可能な文字数も60,000字と、他のSNSよりも格段と多くなっています。

Facebookは比較的ユーザーの年齢層が高く、アクティブユーザーは40代が多いとされているため、企業アカウントの利用によって経営者など上層部にアプローチできる点がメリットです。匿名性の低さや投稿の情報量の多さ等からオフィシャル感を持たせることができ、ビジネスシーンでも多用ています。

反対にデメリットとして挙げられる点では、Twitterなど他SNSと比較すると瞬発的な拡散力は低いため、計画を立てて長期的に運用していく必要があります。

運用例

企業のCSR活動の発信・・・実際の写真や動画を交えて投稿し、経営層へ企業の社会貢献性をアピール

Instagram(インスタグラム)

Instagramは画像や動画の共有に特化したSNSで、アプリ内で画像の編集や加工が簡単に行えます。投稿に「#(ハッシュタグ)」をつけて投稿・検索をする使い方が一般的です。10代~20代に人気のSNSで、「映え」という流行語が生まれたのも同世代によるInstagramの流行からです。操作もシンプルで簡単なため、SNSを使用したことがない初心者の方でもスムーズに慣れていくことができます。

ユーザー層に寄せた「お洒落な写真・きれいな写真」を投稿することで、ビジュアル的に企業のブランド力を高めていくことができるというメリットを持つ一方で、Instagramはシェア機能が無いため、Facebook同様、拡散力に欠けることがデメリットといえるでしょう。他SNSとの連携が可能なため、併用での運用が効果的です。

運用例

店舗・オフィスのビジュアル紹介・・・店舗やオフィス内の写真を複数枚で投稿し、プレスリリース等の文書では補えない部分の直感的なイメージをもたせる

TikTok(ティックトック)

メインユーザーのほとんどが10代~20代である若年層向けSNSのTikTokは、短い秒数の動画投稿が主流です。TikTokで流行した楽曲が音楽ヒットチャートを独占するなど、「若者の流行」を生み出すコンテンツとしても注目されています。若年層向けサービスを提供している企業に適したSNSツールです。

また次々に動画が流れてくるシステムから、企業アカウントも一般投稿と馴染みやすく、目につく機会を多くもつことができる点もメリットのひとつです。そのためTikTokは比較的注目を浴びやすいコンテンツとされていて、社内イベントや企画を発信することで「楽しそう」などと親近感をもたせたブランディングが可能です。

しかしTwitterと同じく、拡散されやすいということは「炎上」しやすいということでもあるため投稿には気を配らないといけません。また、商用ライセンスのない楽曲を使用することは企業としての信頼度を落とすこととなってしまいますので、十分な注意が必要です。

運用例

職場紹介や社員インタビューなど採用動画の発信・・・TikTokのユーザー層に寄せたカジュアルな編集で投稿し、10~20代からのインプレッションを誘う

YouTube(ユーチューブ)

動画投稿サイトのYouTubeもSNSの一種です。他のSNSと比べて年齢層が幅広く、ユーザー数も世界的に多いSNSです。エンタメや教育・ゲーム・スポーツなどそのジャンルは多岐にわたります。幅広い属性の視聴者に訴求することができ、またモバイル端末だけでなくTVでも視聴することができる点も、他のSNSとは違った特徴を持っています。最近では、会社紹介動画やお役立ち情報を企業アカウントから配信している企業も増えてきています。

YouTube企業アカウントのメリットとしては、動画を配信しチャンネル登録をしてもらうことで関連動画や次の動画を見てもらう「企業のファン」を獲得しやすいということ、また他企業や著名人とコラボすることによって再生回数に繋げ、顧客獲得を狙ったマーケティングができるといった点が挙げられます。

但し、動画作成には制作コストがかかる点と、常に企画を練っておくアイデア性が必要な点は他SNSの手軽さと大きく異なる側面であり、デメリットといえるでしょう。

運用例

商品・サービス紹介動画の定期発信・・・企業独自の企画を作り、定期的に配信することで商品やサービスに関心をもたせ、安定した購入を見込める顧客獲得に繋げる

まとめ

今回は代表的な5つのSNSについて簡単にまとめてみましたが、いかがでしょうか。各SNSによって特性は異なり、そのメリットやデメリットもさまざまです。企業の業種や社風によっても、マッチするSNSの種類は変わってきます。今回紹介したもの以外にも沢山のSNSツールがありますが、まずは代表的なSNSから運用を初めて、自社に合うツールを見つけるのも手です。それぞれ特性を正しく理解し、効果的なSNS運用にチャレンジしてみてください。

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