2013年04月10日 14:00

記録的な早咲きは冬の寒さと春の異常高温が関係 ~さくらに影響を与えた今シーズンの気候を徹底解説~

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民間の気象会社株式会社ライフビジネスウェザー(本社:東京都中央区、代表取締役:石川勝敏 以下、LBW)は、4月10日、東日本・西日本の桜が記録的な早咲きだった理由を分析しました。秋~冬の気温が全国的に低く、休眠打破が促された事、更に3月が異常な暖かさとなり、花芽の生長が急速に促された事の2つが挙げられます。開花満開は予想より早かった所が多く、昨年に比べて、直前まで予想の成績を上げられませんでした。

○LBW独自のさくら予測モデル
LBWで行っているさくらの開花・見頃予想は、さくらの開花日・満開日の過去データと気温との関係を分析し、開花・見頃予想モデルを構築しているのが特徴です。これにより、地域ごとのさくらの特性を予想に反映することができます。

○東日本・西日本 開花日満開日の振り返り
今年のさくらは、各地で記録的に早い開花となり、東京や鳥取、九州各地では観測史上1位の早い記録となりました。満開日につきましても、九州各地や、横浜、銚子、和歌山、鳥取などで、史上1位の早さになりました
○東日本・西日本の平均気温の平年差(東・西日本気象官署、5日移動平均)
12月から3月末にかけての東日本・西日本の気温偏差を示したグラフ。線グラフが上へ行くほど平年より気温が高く、下へ行くほど平年より気温が低い傾向に。
○早咲きの原因は・・・ズバリ2つ!
早咲きの要因は、2つあります。1つ目は、12月から2月にかけての気温が全国的に低かったことです。上のグラフでは、12月から2月にかけて、気温が平年を下回っている(グラフが寒色へ向かっている)割合が多くなっています。この寒さで休眠打破がしっかり行われていたため、今年のさくらは、花を咲かせる準備が万全でした。

2つ目は、3月の気温が異常に高かったこと。東京で史上最も早い夏日を観測するなど、各地で記録的な高温となり、横浜や名古屋、静岡、高知、宮崎など東・西日本の合計26の観測地点で、3月の平均気温の高い方からの1位を更新しました。

冬の寒さで休眠打破がしっかり行われていたさくらのつぼみは、3月の記録的な高温の影響で急速に生長。東日本・西日本のさくらは、稀にみる早さで開花しました。
さくらの開花・見頃予想をスタートした2月頃は、3月も低温傾向が続くと予測していたため、各地の早咲きを正確に捉えることができませんでした。
○東日本・西日本の検証結果 ~早咲き予想しきれず~
弊社が36日に発表した第4回発表では、平均で3.5日開花日を遅く予想していました。
原因のひとつは、3月上旬中旬の記録的な高温を予想しきれなかったこと。もうひとつは、過去に例がないほどの異常な高温に、統計をもとに作った予測式が対応出来なかったことが挙げられます。
これからの東北・北海道の開花・見頃予想では、精度のよい予測が提供できるよう努力して参ります。



<お問い合わせ先>
株式会社ライフビジネスウェザー
さくらで元気プロジェクト2013実行委員会 櫻本・高橋・佐藤
E-mail: contact@lbw.jp TEL:03-3668-6142  FAX03-3668-6145

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商号
株式会社ライフビジネスウェザー(カブシキガイシャライフビジネスウェザー)
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東京都中央区日本橋堀留町1-10-14 いちご人形町ビル2F
TEL
03-3668-6141
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コンテンツ
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未上場
従業員数
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会社HP
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