2018年09月11日 14:30

「ソイオイルマイスター」を祝う表彰イベントを開催 ~93名のソイオイルマイスターが新たに誕生、米国大豆生産者も来日・祝福~【USSEC基調講演】サステナビリティと高オレイン酸大豆で需要喚起

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アメリカ大豆輸出協会(USSEC、本部:米国ミズーリ州チェスタフィールド市、日本事務所:東京都港区、日本代表: 西村允之)は8月24日、「第2回ソイオイルマイスター検定」(2018年5月実施)の合格者を表彰する「ソイオイルマイスター2018 表彰式典」を東京アメリカンクラブ(東京都港区)で開催しました。
今年度、新たに「ソイオイルマイスター」として認定された合格者は93名(受検者:158名)で、式典当日には40名のソイオイルマイスターが参加。ソイオイルマイスターを代表し、山下圭一さん(大手食品メーカー勤務)、上野宗之さん(油脂検査団体勤務)の2名に認定証が授与され、来日したケンタッキー州、テキサス州、ジョージア州、アラバマ州の大豆生産者とともに合格を祝いました。また、USSEC北アジア地域ディレクター、ポール・バークが米国大豆の最新トレンドとして、「サステナビリティと高オレイン酸大豆」をテーマに基調講演を行いました。
本検定は2017年に開始した、大豆の種子から抽出される代表的な植物油「大豆油」に焦点を当てた、食品業界関係者向け(一般消費者も受検可)の試験プログラムです。多様な植物油が市場や食卓に広がる中、大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できるほか、原料である大豆の知識、その他植物油の知識も合わせて習得できる点が特徴です。大豆油をはじめ、日本で消費される大豆加工食品の多くに米国産大豆が使用されていることから、ソイオイルマイスターは、日米における食のパートナーシップの重要なアンバサダー役として期待されています。
■結果講評(USSEC日本HUディレクター 立石雅子)
「今年は東京と大阪の2都市で開催しました。第1回より38名増の158名が受検申込を行い、平均点は87点でした。受検者属性は、油脂業界が3割、加工油脂メーカー、商社が1割ずつ。そのほか油問屋、クッキングスクール、大学、外食、豆腐マイスターなど様々な方が受検されました。サステナビリティに関する出題は公式テキスト記載の情報だけでは理解を深めることが難しく、苦労されたようです。この機会に米国大豆のサステナビリティへの取り組みについて理解を深めていただければと思います」

■祝辞(全米大豆基金財団 副会長(ケンタッキー州大豆生産者)キース・タップ 氏)
「今年のソイオイルマイスターに合格された皆様、誠におめでとうございます。皆さんには、日本のお客様、消費者の皆さんにソイオイルの様々な長所を伝えるアンバサダーになっていただきます。今後、皆さんとともにソイオイルの未来を創っていくことを愉しみにしています」

■祝辞(アメリカ大使館 アメリカ農産物貿易事務所 所長 モーガン・パーキンズ 氏)
「2018年ソイオイルマイスター合格者の皆様、この度はおめでとうございます。日本の食生活は昔と比べて変化しつつあると言われていますが、依然大豆食品は人気を保持しており、大豆は日本食に幅広く原料として使われています。ソイオイルのブランドイメージは今後日本においてプラスのイメージを持ち続けると信じています。ソイオイルマイスターの皆さんの力を借りて、ソイオイルの活用、そしてソイオイル市場をさらに伸ばしていくことを心より期待しています」

■祝辞(アメリカ大豆協会 ディレクター(テキサス州大豆生産者)ウェイド・コーワン 氏)
「この度は、合格おめでとうございます。私たちは世界で最も安全でサステナブルで、ベストな品質の大豆を提供してまいりました。米国では家族経営の大豆農家が多く、また何世代も渡って大豆農家を営んでいます。私自身、8世代目の大豆農家です。我々は日本の皆さん、世界の皆さんに対して、大豆を通じて食糧の安全保障を提供することを約束します。栄養のいきわたった世の中が、幸せで平和な世の中に繋がると考えています」

■祝辞(日本植物油協会 専務理事 齊藤昭 氏)
「世界の植物油市場は、パーム油、大豆油、菜種油の三大油脂で約8割を占めていますが、日本においては大豆油の利用が低迷しています。戦後の日本の食生活、長寿を支えてきたのが米国産の大豆、大豆油です。大豆油には不飽和で必須脂肪酸でオメガ6のリノール酸が豊富で、オメガ3のα-リノレン酸も十分含まれており価格形成力もあります。今、大豆油の復権に向けた大きな転換点だと考えています。そのためにソイオイルマイスターの皆さんの力をお借りしたいと考えて思います」
■基調講演(USSEC北アジア地域代表 ポール・バーク)
「サステナビリティと高オレイン酸大豆について」

現在、世界中でサステナビリティが話題となる中、各国でその考え方や定義は異なります。米国には80年以上にわたり農業保全の歴史があります。良いサステナビリティプログラムには、(1)生物多様性を伸ばす生産活動(湿地や草地、森林を維持する生産)、(2)土壌の肥沃性を向上させる生産活動、(2)一般市民、労働者に対しても健康と福祉を提供すること、(4)生産活動を継続的に改善し、これら3つの要素を強化していくこと、の4つの原則が必要です。そこで、USSECではこれら原則と米国農務省の法規制を元に、「大豆サステナビリティ認証プロトコル(SSAP)」を2013年に開発し、欧州配合飼料製造者連盟や、ザ・コンシューマ・グッズ・フォーラムなどからも高い評価を得ています。例えば、大豆の作付面積の70%で不耕起栽培を行なったり、94%で輪作を行うことで土壌の肥沃性を向上させています。耕地面積を削減した土地を森林に転換していますが、米国では耕作地を減らしながらも大豆の生産量を増やしており、森林面積も30年前と比べて増えています。現在、米国の輸出する大豆の25%がSSAP認証を受け、ロゴを付けて出荷されています。また、SSAPは今年の6月、2020年東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会より調達プロセスの承認を受けており、オリンピック村などで使用されることが期待されています。

高オレイン酸大豆(油)「Plenish(R)」は、大手種子メーカーCorteva Agriscience社(旧Du Pont Pioneer社、ジョンストン)が開発、米国の大豆農家が栽培を始め、世界へ出荷をしつつある新しい商品です。脂肪酸組成でオリーブ油と同等、従来大豆の3~4倍のオレイン酸含有量(75%)を持ち健康面でのメリットがあるほか、酸化安定性に優れ、揚げ物を揚げる際、大豆油の入れ替え期間が従来の2倍に延ばすことができるため、外食産業や食品加工業の皆さんにとって嬉しい商品です。焼き菓子や製パンの寿命延長にも貢献します。もちろん、原料大豆もサステナブルな農法で提供され環境にも良い商品です。高オレイン酸大豆の作付け面積は、米国で作られる大豆の約20%まで増やせると考えています。目標としては、健康的な高オレイン酸大豆、大豆油を経済的なメリットを出しながら日本の食品業界の皆様へ魅力的な価格で提供したいと考えており、近い将来、実現できると考えています。

サステナビリティの側面、高オレイン酸大豆の高機能性によって、ソイオイルに対する需要の再活性化、イメージアップにつながるのではないかと考えています。ソイオイルマイスターの皆さんには、ソイオイルの再活性化に向けてご協力いただけることを期待します。
ソイオイルマイスター検定について

【主な試験内容】
大豆油の特徴について/大豆油の機能性について/大豆油の健康効能について/大豆の利点について/大豆油を上手に使うコツ/サステナビリティについて など

【出題形式】
選択問題、マークシート形式(問題数:50問、制限時間:60分)

【WEBサイト】
URL:www.ussoybean.jp/soyoilmaster/


アメリカ大豆輸出協会について
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界80ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、昨年60周年目を迎えました。現在日本オフィスは中国、韓国、台湾の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティをテーマにした情報発信に力を入れています。

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • 飲食、料理

会社概要

商号
アメリカ大豆輸出協会(アメリカダイズユシュツキョウカイ)
代表者
西村 允之 (ニシムラ ミツユキ)
所在地
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-2-20 第3虎の門電気ビル11階
TEL
03-6205-4971
業種
団体・連合会・官公庁・自治体
上場先
未上場
会社HP
http://ussoybean.jp/

運営会社 プライバシーポリシー情報削除ガイドラインサイトのご利用についてサイトマップお問い合わせ

© 2007-2024 GlobalIndex Co.,Ltd. All Rights Reserved.