2021年09月07日 11:00

2021年7月の市場動向、外食・中食売上は2019年同月比19.9%減、出前(デリバリー)は2019年同月比181%増

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外食・中食市場情報サービス『CREST(R)*1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2021年7月の動向分析レポートを2021年9月7日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021年7月の外食・中食市場は、2019年7月比で売上が19.9%減少し、前月比7.7ポイント増でした。全業態計イートイン売上は7月に同42.7%減で、前月比8.3ポイント増でした。出前は、7月の売上が2019年同月比で181%増と大幅に伸長しました。



外食・中食市場の2021年7月は、売上19.9%減(2019年同月比)
外食・中食市場全体の2021年7月の2019年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が19.9%減少、客数(食機会数)が13.0%減少しました。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模41.9%減でした。2020年10月には8.9%減まで回復したものの、その後の感染拡大で再び悪化しました。2021年は1月26.3%減、2月24.4%減、3月21.9%減、4月23.7%減、5月26.3%減、6月は27.6%減で、2020年6月以降で最も悪化したものの、7月は19.9%(いずれも2019年同月比)と、前月に比べて7.7ポイント改善しました。7月は第4回緊急事態宣言が発令されたものの、沖縄と東京のみだったこと、前年同月は学校の夏休み短縮やレジャーの自粛や閉鎖により夏休み需要は見込めませんでしたが、今年は、学校は通常通り夏休みがあり、レジャー施設や海水浴場などの閉鎖がない地域も多かったこと、7/1-7/11は東京都でも酒類提供可能(人数や時間の制限付き)だったこと、酒類の提供可能な地域や時間も通常営業となった地域もあったことが要因となりました。

全業態計イートインは42.7%減で、前月より8.3ポイント増
業態別・利用形態別の7月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは42.7%減で、前月より8.3ポイント増。業態別では、FF+セルフカフェのイートインは同33%減、ファミレスのイートインは同36%減、居酒屋のイートインは同73%減、その他のフルサービスレストランのイートインは同43%減でした。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで同65%増と、17カ月連続の2桁成長となりました。

出前(デリバリー)は181%増で、コロナ渦2番目の大きな伸び
外食業態計(レストラン計)の売上2019年同月比を利用形態ごとにみてみると(図表3)、出前(デリバリー)の大幅増が続いており、2020年4月は28%増、5月は204%増、6月は104%増、7月は75%増、8月は23%増、9月は44%増、10月は39%増、11月は68%増、12月46%増、2021年1月は81%増、2月132%増、3月46%増、4月49%増、5月は159%増、6月は95%増、そして7月は181%(いずれも2019年同月比)と、2020年2月以降で最高の2020年5月に次いで2番目の大幅増でした。

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「第5波では、これまでのレベルをはるかに超える感染者増大と、緊急事態宣言対象地域の拡大で、市場は後退、市場回復への期待が遠のいた状態です。USでは、ワクチン2回接種率が6月末に47%で新規感染者が激減し、4-6月に外食中食利用者率がコロナ前と同レベルに一旦回復したものの、デルタ株拡大で、マスクなど規制が復活しました。ワクチン接種がいち早く進んで感染者が一旦ほとんどなくなったイスラエルでも感染が再拡大しています。
ワクチン接種のみで感染終息はせず、コロナ前と同じ生活へ戻るめどは立たないため、ニューノーマルに対応することが改めて必要なフェーズになりつつあります。今後もコロナ禍における多くのトレンドは継続が見込まれます。デリバリー、テイクアウト、1人喫食、キャッシュレス、テレワーク需要などについては、引き続き対応・強化することで、アフターコロナまで見据えた施策となると考えられます」。

※本分析の詳細をもっと知りたい方へ
「外食・中食マーケットトレンドセミナー 2021年第2四半期(4-6月)+7月編」9月15日開催
本分析を含めた外食・中食市場全体及び主要業態(ファストフード+セルフカフェ、ファミリーレストラン、居酒屋、コンビニ、スーパー)の2021年4-6月の分析に、最新の7月の動向分析を加え、3-4回目の緊急事態宣言/まん延防止等重点措置の影響と今後の展望について分析・解説する無料ウェブセミナーを、2021年9月15日(水)午後3時より開催します。
詳細・申込は、以下のウェブページをご覧ください。https://www.npdjapan.com/information/info_seminar2021q2/



*1 CREST(R)
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL:
http://www.npdjapan.com/service/food.html



■本件に関するお問い合せ先
エヌピーディー・ジャパン株式会社
担当:東(あずま)さやか
〒108-0074 東京都港区高輪3-23-17 品川センタービル
TEL : 03-5798-7663
Email : npdjapan.info@npd.com

■会社概要
会社名 エヌピーディー・ジャパン株式会社
英名 NPD Japan Ltd.
設立年月日 2003年 4月 31日
所在地 〒108-0074 東京都 港区高輪 3-23-17品川センタービル
TEL (03) 5798 - 7663
資本金 80,000,000円
株主 The NPD Group Inc. (100%)
代表者 クリストス・クリストフォロー
所属団体 一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

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会社概要

商号
エヌピーディー・ジャパン株式会社(エヌピーディー・ジャパンカブシキガイシャ)
代表者
クリストス・クリストフォロー(クリストス・クリストフォロー)
所在地
〒108-0023
東京都港区芝浦3-6-5  Biz Feel 田町 2F
TEL
03-5798-7663
業種
リサーチ
上場先
未上場
会社HP
http://www.npdjapan.com/

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