The International Finance Forum (IFF)

2023年05月08日 10:30

IFFとHKMA、香港で「多国間主義とグローバリゼーション」に関する第1回ハイレベル会議を開催

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香港、2023年5月8日 /PRNewswire/ -- 世界が金融分野のリスク増大と分断化に直面する中、国際金融フォーラム(IFF)は、香港金融学院および香港金融管理局(HKMA)とともに、多国間主義とグローバリゼーションに関する主要会議を金曜日に主催しました。 IFF20周年記念の国際会議シリーズの一環として、同会議では政界の重要人物や金融当局、学者、金融セクターの幹部を招集しました。参加者は二つのセッションで、国際協力の強化、金融政策、そして戦略的競争時代における香港と大湾区の課題と可能性などのテーマについて議論しました。 また、IFFは会議期間中に香港センターを立ち上げました。




香港特別行政区(HKSAR)の李家超(ジョン・リー)行政長官、IFF共同議長兼国連総会議長評議会のハン・スンス議長、HKSARの陳茂波(ポール・チャン)財政長官が挨拶を行いました。




グローバルコミュニケーションの強化というミッションの一環として、第1回IFF香港会議は、地政学的リスク、世界債務危機、インフレ、断片化のリスク、主要な金融センターとしての香港のユニークな位置づけと大湾区の可能性など、世界の主要課題を取り上げ、成功を収めました。 講演者やパネリストは、グローバルな課題を解決するためには、世界的な協力と多国間主義が重要であるという点で合意しました。 また、同会議では、香港が世界の金融センターおよび世界のオフショア人民元ビジネスのハブとしての地位を強化することを呼びかけました。

午後の最初のパネルディスカッションでは、プリンストン大学のハロルド・ジェイムズ教授、IFF理事でニュージーランド元首相のジェニー・シップリー氏およびIFF副会長で南豊集団(Nan Fung Group)最高経営責任者(CEO)のAntony Leung氏が加わり、分断化のリスクの高まりを背景に、多国間主義やグローバリゼーションについて語り合いました。

第2回パネルディスカッション「アジア、香港、大湾区の展望と役割」では、広州市政府副市長のLai Zhihong氏が開会の挨拶を行いました。 香港金融管理局のYue Wai-man総裁、IFF理事兼CEO兼中銀国際Li Tong氏およびIFF学術委員会メンバーの Song Min氏は、香港が世界の課題にいかに対応して世界有数の金融ハブとしての役割を強化するのか、そして大湾区がどのように地域の金融およびデジタルハブとして台頭していくのか、意見を交わしました。 パネルディスカッションは、IFF副会長のLin Jianhai氏がモデレーターを務めました。

冒頭の挨拶でハン氏は、戦後の平和と繁栄を支えたのは多国間主義とグローバリゼーションであると述べ、さらにこう続けています。 「しかし現在、我々は人類史の重大な岐路に立たされており、多国間主義とグローバリゼーションの急速な弱体化を経験しています。」

香港特別行政区のジョン・リー行政長官は、予め録音された会議への挨拶の中で、多国間主義とグローバリゼーションは香港に根付く文化の一部であり、香港の成功は「多才さと回復力」に基づいていると述べました。

さらに、同氏は「香港は一流の国際金融センターであり、大陸と世界をつなぐかけがえのない存在です。つまり金融分野における国際対話と多国間協力の促進というIFFの使命を果たすための理想的な拠点なのです」と述べています。

ポール・チャン財政長官は会議の冒頭で、高金利と持続的なインフレを特徴とする脆弱な世界経済の下、世界が協力することが極めて重要であると強調しました。

「世界が100年に一度の急激な変化にさらされている今、世界が必要とするのは、人々が恩恵を受けることのできる、より包括的で弾力的な開発です。 だからこそ、わが国はハイレベルな双方向の開放に取り組み、真の多国間主義を実践しているのです」と同氏は述べ、こう続けました。

「香港は、自由貿易、貿易障壁の削減に断固として取り組んでおり、財、資本、人の自由な流れを確保します。」

Lai副市長は、広州が香港、マカオと緊密に連携し、大湾区における相互の金融市場アクセスを促進してきたことを取り上げました。 同氏は、広州と香港の金融協力を強化し、グレーターベイエリアのグローバルな金融の役割をさらに高めることが重要であると強調しています。

ポール・チャン氏は、グリーンファイナンスにおける香港の強みと、世界のグリーン開発への貢献に関する取り組みを強調しました。 「世界がカーボンニュートラルに向けて前進し、ESGを優先事項に据える中、グリーンファイナンスの分野で香港が提供できることは多数あります。」 チャン氏はこう続けます。 「昨年、香港で発行または手配されたグリーンデットは、800億米ドルを超えています。 国際グリーンボンドの発行額では、アジアでトップです。」

IFFのLin副会長は次のように述べています。「IMFの最新の地域経済見通し(IMF Regional Economic Outlook)が示唆するように、世界成長率の約70%にアジアが寄与、30%以上に中国が寄与すると予想されています。今年は中国の再開が地域全体の成長を押し上げるでしょう。 金融の中心地である香港は、中国とアジアの繁栄をさらに推し進める上で、中国本土と世界を繋ぐ独自の立場にあります。」

編集者への注記:

国際金融フォーラム(IFF)について

国際金融フォーラム(IFF)は、独立した非営利・非政府の国際組織です。中国、米国、欧州連合、新興国など20以上の国と地域および国連、世界銀行、国際通貨基金(IMF)などの国際機関のリーダーたちによって2003年10月に設立されました。 IFFは、対話・コミュニケーションおよび多国間協力のための長年のハイレベルなプラットフォームであり、F20(ファイナンス20)に格上げされました。

香港金融管理局(HKMA)について

HKMAは、香港特別行政区(HKSAR)政府に不可欠な存在です。 日々の業務においてHKMAは、金融庁に付与された、または金融庁に委任された関連する法的権限の範囲内で、高度な自律性を持って運営されています。 この自律性は、高度な説明責任と透明性によって補完されています。

香港の中央銀行として、HKMAは高水準のコーポレート・ガバナンスに取り組んでいます。これは、HKMAがその法定任務を遂行する上で、国民の信頼と信用を維持し保護するためには、優れたガバナンスが不可欠であるという考えに基づいています。 このコミットメントを達成するために、HKMAは高度な説明責任を伴う明確なガバナンス構造を確立しています。リスク管理を行い、あらゆるレベルの職員の行動と日々の業務が所定の基準に合致していることを保証するために強固な管理を実施するほか、透明性とアクセス性を追求し、ステークホルダーと緊密に連絡を取るという方針を採用しています。

香港金融学院(AoF)について

金融業界は、ますますグローバル化し、テクノロジー主導の時代になっています。 金融業界内の異なるセクター間や、金融業界と非金融業界の間の従来の境界線は、ますます曖昧になっています。 香港の国際金融センターとしての地位を維持するためには、グローバルで学際的な視野を持つ人材の登用と応用研究能力の強化により、専門的な人材プールをアップグレードする力が不可欠です。 AoFは、こうした側面から持続的にソフト・パワーを強化するために設立されたものです。

AoFは、香港金融管理局、証券先物取引委員会、保険局、強制積立基金制度管理局の全面的な協力のもと設立されています。 また、学術界、産業界、専門家、規制当局の強みを結集し、ファイナンシャルリーダーシップの育成と研究協力の推進を図っています。 AoFの使命は、ファイナンシャルリーダーシップを開発するための卓越したセンターとして、また応用研究を含む金融・財政研究の知識の宝庫として機能することです。

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