2025年11月19日 09:00

「孤立しない社会」をマップサービスでつくる。ファービヨンド(新宿区)が東京兄弟姉妹の会50周年を契機に、精神疾患を抱える人の家族会・きょうだい会を地図で可視化する取り組みを開始

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家族と支援者がつながれる社会をデジタルインフラで支える「コミュニティマップ」を提供開始

外出支援のトイレマップアプリや、医療連携を支える病院マップアプリなど、生活の基盤を可視化してきたファービヨンドが、新たに精神疾患を抱える人の家族が抱える孤立の解消へ踏み出します。全国にある家族会・きょうだい会の情報を地図上に整理し、「心のつながり支援」へ向けた基盤を整備していきます。


発達障害や統合失調症など精神疾患を抱える人の課題は年々増加しています。国が精神科病院から地域移行を進める中、当事者を支える家族、とりわけ「きょうだい」世代は、偏見や情報不足のなかで大きな負担と孤立を抱えています。

全国には、
・精神疾患のある人の「きょうだい」が語り合う場として知られる 「東京兄弟姉妹の会」
・「新宿区精神障害者家族会(新宿フレンズ)」
など長年にわたり支援を提供してきた家族会・きょうだい会が数多く存在します。

しかし現状では、「家族会の存在を知らなかった」「きょうだいとして、どこにつながればよいか分からない」という声が多く支援が必要な人に情報が十分に届いていません。

マップシリーズで社会を支えるファービヨンドが自助会の可視化に着手するワケ

ファービヨンドは、身体障害や病気を抱える方の外出を支える 「トイレ情報共有マップくん」、医療アクセスの不安を減らす 「病院マップアプリ」 を提供してきました。こうした取り組みを通じて見えてきたのは、支援やサービスが存在しているのに届かないという構造的な課題です。

そこで今回、家族会・きょうだい会などの自助グループを誰でも無料で掲載できる「コミュニティマップサービス」の提供を開始します。

主催者が地図上に情報を登録するだけで、支援が必要な人へ最短の導線でつながることができ、孤立の予防につながる基盤を整える試みです。


Peace Toilet Japanとの協働から生まれた気づき


本取り組みの背景には、ファービヨンドが参画する Peace Toilet Japan プロジェクトの存在があります。
同プロジェクトは、大阪・関西万博において「いのち・平和・人権」をテーマに出展し、誰もが安心して外出できる社会の実現を目指してきました。

その活動で協働しているのが、きょうだい当事者であり、東京兄弟姉妹の会代表・小野寺梨紗氏です。

小野寺氏との対話を通じて、
・家族会が社会の中で十分に認知されていないこと
・支援につながる手がかりが見えにくいこと
・精神疾患の家族が孤立しやすい構造があること
などの課題が明確になりました。

身体の不安を支えるトイレマップ、医療の不安を和らげる病院マップに続き、情報につながれない不安を解消するための地図が必要であるという結論に至ったことが、今回のプロジェクトの出発点となりました。


■ 今後の展開
(1)きょうだい会との連携強化
東京兄弟姉妹の会50周年の節目に合わせ、全国のきょうだい会と協働モデルを構築し、地図上での発信や参加促進を支援します。

(2)自治体との協働による家族支援インフラの構築
地域福祉政策・障害者支援施策と連動し、地図を活用した「地域支援資源の見える化」を推進します。

(3)Peace Toilet Japanとの連携展開
外出支援(トイレマップ)・医療支援(病院マップ)・家族支援(コミュニティマップ)を三位一体で展開し、誰もが安心して暮らせる社会を万博プロジェクト以降も継続して実現していきます。


東京兄弟姉妹の会 代表 小野寺梨紗コメント

東京兄弟姉妹の会は今年で50周年を迎えますが、その認知度はいまだ高くありません。
「支援があると知らずに苦しむ家族がいる」という現実を、当事者として長年実感してきました。
今回、ファービヨンド社が自助会の存在を地図で見える化し、支援につながる導線を社会に整えてくださることに心から感謝しています。見えにくい困りごとの可視化というファービヨンド社の哲学が、当事者家族の孤立を防ぐ取り組みへつながることは私たちにとっても大きな希望です。当事者家族が「ひとりではない」と感じられる社会の実現に向け、今回の取り組みがその第一歩となることを願っています。

東京兄弟姉妹の会について
ホームページをご確認ください
https://tokyokyoudaisimai.com/


ファービヨンド代表 上野淳コメント
「精神疾患を抱える人の家族が、どれほど大きな不安や孤立を抱えているのか」私はこれまで深く知りませんでした。だからこそ支援を見える形にすることが必要だと考えました。ファービヨンドの地図技術を活かし、支援につながる最初の一歩をつくることが、企業として果たすべき社会的責任であると強く感じています。

ファービヨンドは、必要な情報が必要とする人に届くよう、これからも マップで その仕組みを粘り強く形にしていきます。見えない困りごとを、見える支えへ変える。ファービヨンドの挑戦は、これからも続きます。

ファービヨンド社 マップアプリ公式ホームページ
https://far-beyond.biz/maps_official/

コミニティマップサービス
https://web.snsmapapp.work/

【会社概要】
合同会社ファービヨンド(FARBEYOND LLC)
所在地:東京都新宿区
代表社員:上野 淳
公式サイト:https://far-beyond.biz/
事業内容:地図アプリ・地域情報プラットフォームの開発・運営


※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • 医療、福祉

会社概要

商号
合同会社ファービヨンド(ゴウドウガイシャファービヨンド)
代表者
上野 淳(ウエノ アツシ)
所在地
〒160-0022
東京都新宿区東京都新宿区新宿5丁目4−1 
TEL
03-6457-7645
業種
通信・インターネット
上場先
未上場
従業員数
10名未満
会社HP
https://far-beyond.biz/

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