2012年12月28日 17:00

86円台の円安相場になった、今年の「金」は12月28日15時日現在でグラム当たり660円、57ドルの上昇でした12年連続して上昇した「金」相場について(株)メリンダ・ダイヤモンドの「金」市況分析です。

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年初の76円71銭の円高から始まり、86円49銭の円安になったことがグラム建ての「金」価格を大きく上昇させました。ドル建ての年間のレンジは1527ドルから1796ドルの269ドルの動きで昨年の1300ドルから1900ドルと600ドルの振幅から比べて少ない値幅の動きで、大方のアナリストが予想した2000ドルには届きませんでしたが、「金」は12年間連続して年初からの上昇をしたのです。

今年の「金」は2815時日現在でグラム当たり660円、57ドルの上昇でした。

本日28日が今年の仕事納、東京工業品も納会となりますが、

25ヶ月ぶりの円安の8645銭となったお陰で今年最終日の「金」相場は上昇し、

東京工業品ほ正午現在の価格は4,62
2円、ドル建て価格GLOVEXは一オンス1662ドルです。

今年の東京工業品の価格を振り返ると以下の通りです
 
       
日付   「金」    プラチナ

始値   1/4    3962円   3525円(1/4)

高値  11/26    4648円    4568円(3/14)

安値   6/4     3885円   3456円(7/24)


終値  12/28    4622円   4277円(15時現在)


一方ドル建て価格は31日まで海外相場は建ちますが12/28現在では
 
  日付  「金」    プラチナ


始値   1/4     1605ドル   1429ドル(1/4)

高値  10/4 1796ドル 1734ドル(2/20)

安値  5/16  1527ドル   1381ドル(7/24)


終値  12/28 1662ドル   1533ドル(15時現在)

「金」でグラム当たり66
0円、ドル建てで57ドルの上昇でした。

プラチナはグラム当たり752円、ドル建てで104ドルの上昇でした。

為替が7671銭の歴史的な円高から始まり、年末に8649銭の円安になったことが

グラム建ての価格を大きく動かしたことが判ります。

ドル建ての年間のレンジは1527ドルから1796ドルの269ドルの

動きで昨年の1300ドルから1900ドルと600ドルの振幅から比べて


少ない値幅の動きで、大方のアナリストが予想した2000ドルには届きませんでしたが、

「金」は
12年間連続して年初からの上昇をしたのです。


ではこの12年で、なぜ「金」が6倍にも上がったのですか?

金価格が上昇を始めた2001年、ニューヨーク「金]は1981年から400ドル台から


200ドル台の鍋底を20年這って、1トロイオンス255ドル台を付けるなど低迷が続いていた。


それが4年後の05年12月に500ドルを超し、その3年後の08年3月には1000ドルを突破。


11年9月には過去最高値の1923.7ドルを付けた 。


20年低迷していた「金」相場が急展開したのは、


(1)大きくは長く続いた右肩下がり相場から「金]鉱山会社は生産金をヘッジ売りしていたのが、


相場上昇から空売りを買い戻す反対売買が相場を切り上げて来ました。 

ヘッジ売りとは将来採掘する「金」をあてこんで、手元にない「金」を事前に空売りする取引だが、

「金」相場の下落基調が続いたため、値下がりする前に収益を確定しておく狙いがあったのです。


ところが、「金」相場が上昇し始め、事前に売った価格より将来掘り出した時に


時価で売ったほうが有利になるのが確実になった。


各社は一斉にヘッジ売りの買い戻しに動いたわけです。


例えばカナダの鉱山会社バリックは2001年に276ドルで先売りをしていた「金」を


800ドルから1150ドルで買戻しをし、巨額の損失を出したが、


鉱山からの産出金を市場価格で売るようになり、その英断は評価されている。


この動きは10年近く続き、合計約3000トン近くが買い戻されたと言われるが、


3000トンは宝飾や工業用の実需と、地金、コインを買う投資家の一年間の金総需要


の合計とほぼ同数で、ここ10年間の総需要平均と同数量となる。


トレンド転換の第二は


(2)「金」の現物に投資する上場投資信託(ETF)の登場でしたことです。その代表的な

SPDRゴールド・シェアズがオーストラリア証券取引所に上場したのが2003年でした。

その後追随する商品が相次ぎ、現在の金現物型ETFの残高は約2500トンになり、


最大手のSPDRの残高は1350トンに増えている。


ロンドンの銀行の地価金庫に注文を受けた現物の「金」を買い付けて保管し、


顧客には証券を手渡すシステムで、それまで「金」投資のネックになっていた現物の


保管の手間とコストが省けるため、年金や大学の財団、個人投資家まで


幅広い資金の「金」市場への流入につながった。


その中でも大手ヘッジファンドのジョン
ポールソンの保有残高なども話題になっている。

そして、トレンド転換の第三は、


(3)最近目立つのは新興国の中央銀行が外貨準備として「金」を保有する動きです。


ブラジル、ロシア、韓国などが経済成長に伴って増えた外貨準備の一部を「金」に振り替えている。


代表的な通貨である米ドルが「大幅な金融緩和の結果、

価値の希薄化が進みかねない懸念やユーロ経済圏の懸念などが、


利息を生まないながらも安全資産としての「金」への資金分散が広がったことだ。


10年頃までは世界の中央銀行は金利を生まない「金」を売却して


米国債などに置き換える動きが顕著に進み、WGC(ワールドゴールドカウンシル)のまとめでは


世界の中央銀行の金の買越量は2011年は457トンと見られており、


2012年は450トンから500トンが予想されている。


大口投資家、中央政府などのの買い手が現れたことなどが買い安心感につながり、


先物市場には短期間で売買するファンドなどの資金が流入。


相場が一段と高騰する循環が生まれたのでした。


このように「金」市場において伝統的な「売り手」だった中央銀行が、

2010年に21年ぶりの「買い手」に転じたことが大きな話題になったことは記憶に新しい。


年間産出金が2,800トン前後の金需給において、400トン前後の「売り手」が


同じ規模の「買い手」に転換したことが、


需給面から「金」相場の上昇の大きく寄与したことは間違いない


さて2013年の「金」相場はどうなるのでしょうか?

次回にレポート致します。


(レポートは弊社の独自の調査。分析によるもので売り買いを

お薦めするものではありません。ご判断は各自でお願い致します)


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(株)メリンダ・ダイヤモンド 担当 平田栄介 片岡沙弥

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(株)メリンダ・ダイヤモンド会社概要

会社名 株式会社メリンダダイヤモンド

設立1988.7.15

代表者小野寺 靖

資本金9,000万円

本社住所〒110-0005 東京都台東区上野5-22-4リューツウ本店ビル2F

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営業時間月曜~金曜10:00~18:00

会社の目的 宝石、貴金属及びその製品に関する製造、 販売及び輸出入業

免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証

メリンダ・ダイヤモンドの歴史

1973年宝石卸売業を創業

1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐

1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始

DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの 会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする

1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THに NY自社ビルを置く

 同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始

1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置

2004年 御徒町駅南口前に移転

社長のブログ http://wind.ap.teacup.com/uminoko/

小野寺靖著「プロが伝授するダイヤモンドの賢い売り方・買い方】をご希望の方にお送りします


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商号
株式会社メリンダ・ダイヤモンド(カブシキガイシャメリンダ・ダイヤモンド)
代表者
小野寺靖(オノデラヤスシ)
所在地
〒110-0005
東京都台東区上野5-22-4 リューツウビル二階
TEL
03-3836-2635
業種
小売・流通
上場先
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従業員数
10名未満
会社HP
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IR情報
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