2013年05月22日 15:30

東北地方の開花　誤差3日以内と高精度　～さくらで元気プロジェクト2013　さくらの開花・見頃予想　成績発表～

民間の気象会社株式会社ライフビジネスウェザー（本社：東京都中央区、代表取締役：石川勝敏　以下、LBW）は、「さくらで元気プロジェクト2013」として、多くのさくらで元気パートナー様・さくらで元気応援団の皆様とともに、東北や日本の元気を応援して参りました。このたび、2月6日より発表して参りましたさくら（ソメイヨシノ）の開花・見頃予想について、東北から九州の成績をまとめました。

私たちは「東北のさくらをみんなで見に行こう！」「さくらで元気を届けよう！」をコンセプトに、「さくらで元気プロジェクト2013」として、多くのさくらで元気パートナー様・さくらで元気応援団の皆様とともに、東北や日本の元気を応援して参りました。このたび、2月6日より発表して参りましたさくら（ソメイヨシノ）の開花・見頃予想について、東北から九州の成績をまとめました。

〇さくらで元気プロジェクト2013について

さくらで元気プロジェクト2013は、「東北のさくらをみんなで見に行こう！」「さくらで元気を届けよう！」というコンセプトのもと、さくら情報を使って、さくらで元気パートナー様※1・さくらで元気応援団※2の皆様とともに、全国各地から東北へ、元気と東北復興の祈りを届けることを目的としたプロジェクトです。

※1さくらで元気パートナーとは？
本プロジェクトのさくら開花・見頃予想をテレビ・雑誌・新聞・サイネージ・WEB・モバイル・アプリなどで広く配信し、東北復興を応援頂ける企業・個人様のこと。
※2さくらで元気応援団とは？
さくら開花・見頃予想をみて、東北・日本各地のさくらを楽しみ、東北復興・日本の元気を応援頂ける皆様、Twitterの「さくらで元気LiVE！」のフォロワーの皆様のこと。

■開花・見頃予想発表地点
2013年の予想発表地点は、2012年に発表を行っていた東北のさくらの名所43地点、全国各都道府県の標本木47地点に、全国さくらの名所100選からピックアップした49地点を加えた合計139地点。

■LBW独自のさくら開花・見頃予想方法
さくらの開花日・満開日の過去データと気温との関係を分析し、開花・見頃予想モデルを構築しているのが特徴です。これにより、地域ごとのさくらの特性が分かり、精度のよい予想を実現しています。

〇2013年さくらの開花・見頃予想成績（要旨）
今シーズンは全国的に冬の寒さが厳しかったものの、3月に入ると季節がいっきに進み、東京で史上最も早い夏日を観測するなど、各地で記録的な高温となりました。
東日本・西日本のさくらは、冬の寒さで休眠打破がしっかり行われていたこと、3月の記録的な高温の影響で急速に生長したことにより、平年よりも5日から10日も早く開花。3月13日には福岡と宮崎で、日本の史上2番目という早さで桜が開花し、さくら前線は稀にみる早さでスタートしました。
ところが、4月に入ると全国的に冬のような寒さが戻り、北海道や本州の標高の高い所ではゴールデンウィークに入っても雪が降るなど、北日本を中心に記録的な冷え込みが続きました。この影響でさくら前線はスピードダウン。東北北部や北海道の開花は平年よりも数日から10日ほど遅れ、旭川（エゾヤマザクラ）の開花は、観測史上最も遅い記録となりました。

東北地方につきましては、開花の3ヶ月前から高い精度で予想をすることができました。一方、東・西日本につきましては、3月の異常な暖かさの影響で、開花・満開は予想よりも早かった所が多くなりました。

〇東北のさくら開花・見頃予想　成績　“誤差3日以内の高精度”

今年の東北地方は、 4月下旬に記録的な遅さで名残雪を観測するなど、厳しい寒の戻りに見舞われました。
このため、さくらの開花は、仙台や福島など東北南部で平年よりやや早かったものの、東北北部では平年よりも5日ほど遅くなり、今年は長期間お花見が楽しめた所も多くなりました。

本プロジェクトのメインである東北地方の開花予想につきましては、2月6日の第1回発表より、平均誤差3日以内という高い精度で予想をすることができました。とくに東北北部の精度が高く、東北南部でも3月13日の第6回発表以降は、誤差2日未満となりました。
これは、北日本では、3月の高温の影響が、東日本や西日本と比べると小さかったこと、その後の異常低温の影響を早期から見積もることが出来た、ということが挙げられます。

表　　東北6地点の開花予想日の成績
　　　　日数がプラスの値は実際の開花日より遅かった、マイナス値は早かったことを表しています

〇東日本・西日本の開花・見頃予想　成績　“過去にない異常高温にやや苦戦・・・”
今年は、各地で記録的に早い開花となり、東京や鳥取、九州各地では観測史上1位の記録を更新しました。
予想開花日は、2月中は誤差が大きかったものの、3月に入ってからは誤差3日前後でした。さくら前線がスタートした3月13日の第6回発表では、平均で2.7日遅く予想していました。
この原因のひとつは、3月上旬中旬の記録的な高温を予想しきれなかったこと、もうひとつは、過去に例がないほどの異常な高温に、予測式が対応出来なかったことが挙げられます。

〇今後にむけて
今年の開花予想では、低温の影響を正確に見積もることができた一方で、高温の影響に関しては、課題の残る結果となりました。来年に向けて、さらに精度の高い開花予想を実現すべく、計算式の改善、気温の予測精度向上に努めて参ります。

最後に、「さくらで元気プロジェクト2013」にご賛同頂いた「さくらで元気パートナー」の皆様、本当にありがとうございました。サイネージやアプリでご活用頂いたり、販促物に取り入れて頂いたりと、ことしも弊社の予想を上回る幅広いさくら情報の展開ができたと思っております。
また、今年新たにはじめたTwitter「さくらで元気Live！」のフォロワー「さくらで元気応援団」の皆様にも感謝申し上げます。開花が近づくにつれ、さくら情報を活用してお花見を楽しもうという皆様の気持ちが伝わって参ります。

来年も、さくら情報で日本全国に、東北に元気を届けられるよう、企画・運用して参ります。