2020年06月10日 11:00

今堀拓也がフランスのKLANG!エレクトロニクス国際作曲コンクール1位を受賞! 音楽評論家の西耕一が緊急インタビュー!

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スリーシェルズは、音楽評論家の西耕一によるインタビューを6月10日に公開した。
今堀拓也がフランスのKLANG!エレクトロニクス国際作曲コンクール1位を受賞したことによる緊急インタビューである。

コロナ禍で活気を失っていた音楽界に、明るいニュースが舞い込んだ。フランスで行われた「KLANG!エレクトロニクス国際作曲コンクール」で今堀拓也が1位受賞を果たしたことである。コンクールは、フランス国立モンペリエ・オペラ管弦楽団とサウンドアーツ・メゾンの主催(https://klangacousmonium.wordpress.com/)による。
コンクール詳細ページは(https://klangacousmonium.wordpress.com/concours-international-de-composition-electroacoustique-klang/
コンクールの審査は、6月6日にビデオ会議で行われ、6人の審査員によって、今堀拓也の作品「結晶作用」(エレクトロニクスとオーケストラのための)が1位に選ばれた。
2014年から毎年開催される由緒正しきコンクールの1位。しかも、第7回目で日本人初の1位ということであり、早速にインタビューを行った(インタビューは西耕一)。

◆この度はコンクール第1位と、さらにオーケストラ側からの「特別賞」を頂いたそうで、おめでとうございます。

今堀:ありがとうございます。特別賞のほうは、これまでは入賞者以外へ贈られたそうですが、今回は私の作品を気にいってくださったそうで頂けたようです。

◆2014年から続くコンクールで、今年で7回目。日本人初の第1位(アジア人としても初)とは快挙ですね。

今堀:とても幸運でした。エレクトロニクスとオーケストラという編成のコンクールは珍しく、このスタイルの創作を探求しいる私にとって、これまで諦めずに継続してきた自分仕事が認められたのは嬉しかったです。

◆作品への講評は今堀さんには伝わっていますか?

今堀:審査員からの講評としては「とても美しいエクリチュール。エレクトロアコースティックのパートは入念であり、優れた仕事です。」との連絡を頂きました。

◆受賞作品が演奏されるのは楽しみですね。

今堀:再来年にモンペリエ国立オペラ管弦楽団で演奏されるのですが、「音になる」というだけでも私にとっては嬉しいことです。また、フランス国立放送で、ヨーロッパ全域に向けて放送もされます。ネット放送もあるので日本でも聞くことができるはずです。

◆受賞作品についてどのようなことを意図されたのでしょうか?

今堀:タイトルの『結晶作用』は、塩鉱の中で時間をかけて小枝にびっしりと塩の結晶がつく、それを恋の芽生えに例えたスタンダールの「恋愛論」 からの引用です。この詩的なイメージだけでなく、塩の結晶が形作る立方体の堆積という視覚的なイメージも曲の重要な要素として使いました。

◆この作品で目指したことはどのようなことでしょうか?

今堀:もともとこの曲は、2014年に私が留学していたスイスのジュネーヴ音楽院の修了試験曲のために作曲したもので、16人アンサンブルとライブエレクトロニクスための曲でした。

このコンクールに出すことを決めたとき、2014年から6年を経た私の研究の成果を出すことができるはずだと考えて、新たに3管編成オーケストラに書き直しました。
この作品で、自分としても新たな一歩を踏み出すことが出来たと思います。

◆今回の作品での「ライヴエレクトロニクス」とはどのようなことをされているのでしょうか?

今堀:ライブエレクトロニクスとは、生演奏の楽器の音をマイクで拾い、それをコンピュータで瞬時に加工し、ほぼ同時に別の音に変換してスピーカーで生演奏と同時に鳴らす演奏形態の音楽です。

例えばピアノやハープの音を加工して弦楽器のような伸ばした音としてエコーのようにかぶせて演奏することがあります(グラニュラーシンセシス(粒状化合成)という技術)。

テレビのインタビューなどでプライバシーを保持するために声の音質を変調させようなこともライブエレクトロニクスの一種で、器楽にも使われます(リングモジュレーションという技術)。

現代の音楽では、シュトックハウゼンや武満徹の作品にも使われていて、すでに半世紀以上の歴史を持つ分野です。

私の作品『結晶作用』では、物理モデル音響合成といって、弦楽器、膜鳴楽器、体鳴楽器といった仮想の物体の振動をコンピュータ内で計算する技法を持って作曲されている部分があり、実際の生演奏でどのように鳴り響くか楽しみです。

◆最近の活動と今後の予定は?

今堀:昨年2月にオーケストラ曲「綺麗に咲く千の花とともに」が、スイスのバーゼル作曲コンクールで3位に入賞しました。

また自分のライフワークとして、この数年間作曲してきた「ピアノ協奏曲第2番」(3管編成オーケストラとピアノソロ)を最近完成させましたが、まだ演奏予定は決まっていません。

これまでオーケストラの大作を続けて書いてきたので、心機一転して小さな編成の短い曲も書いていきたいと考えています。そこで新たな表現を開拓できるかもしれないと楽しみです。

また、2017年より、日本の音楽界を作ってきた先輩作曲家たちの作品を復元するコンサートに関わっています。その「復元作業」を通じて、オーケストラ・トリプティークという意欲的なオーケストラと共同作業をさせていただいており、この活動は自分を作ってきた日本の音楽界全体への貢献・奉仕としてもやりがいをもっています。
このような活動を通して、音楽家としてできることを考えつつ創作を続けていきたいです。

(インタビュー:2020年6月9日東京にて、西耕一が取材・構成)

インタビュー記事はスリーシェルズ内にて公開されている。
https://www.3s-cd.net/2020-06-10-no-8/

プロフィール
今堀拓也(いまほりたくや)
1978年横浜生まれ。
2014年、スイス・ジュネーヴ州立高等音楽院修了および2017年イタリア国立ローマ・アカデミア・サンタチェチーリア修了。ミカエル・ジャレル、イヴァン・フェデーレ他に作曲を師事。
2001年、ガウデアムス賞(オランダ)受賞。
2018年、オーストリア共和国文化庁ウィーン芸術レジデンス招聘作曲家。
2019年、バーゼル作曲コンクール(スイス)第3位受賞。
同年、イタリア共和国マッタレッラ大統領よりゴッフレード・ペトラッシ奨学金を受賞。
2020年、KLANG!国際作曲コンクール(フランス)で第1位およびモンペリエ国立オペラ管弦楽団特別賞を受賞。

今堀拓也オフィシャルサイト http://takuyaimahori.strikingly.com/

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