2022年09月28日 10:30

薬剤師がAmazonの処方薬のネット販売を脅威に感じる理由「企業規模」「服薬指導が不十分」を抑えて1位になったのは?

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合同会社スマスタ(https://smast.co.jp/)が運営する薬剤師向け転職情報メディア<ハッピーファーマシスト>(https://smast.co.jp/happypharmacist/)は、薬剤師100名に対し、Amazonなどプラットフォームが処方薬販売に参入することや、オンライン調剤への考えをアンケート調査を行いました。

新型コロナウイルス流行をきっかけにオンライン診療・調剤への注目が高まる中、Amazonが処方薬販売を検討しています。

現場の薬剤師の声を元に、プラットフォームの処方薬販売の影響や医療のオンライン化についてまとめました。

※アンケートの回答は読みやすいように一部改変しています。

詳細URL:https://smast.co.jp/happypharmacist/prescription-drugs-sold-online

■調査概要
・調査方法:インターネットによる調査
・調査対象:薬剤師100人
・調査期間:2022年9月13日~9月19日
・調査エリア:全国

■調査結果サマリー
・Amazonの処方薬のネット販売に脅威に感じる薬剤師は40%
・Amazonの処方薬ネット販売を脅威に感じる理由の1位は「従来の薬局・薬剤師の需要が減るから」で55%
・Amazonの処方薬ネット販売を脅威に感じない理由の1位は「従来の薬局と棲みわけ可能だから」で31.7%
・オンライン服薬指導・処方薬ネット販売に興味のある薬剤師は87%
・薬剤師としてオンライン服薬指導や処方薬ネット販売に参入したい理由の1位は「今後オンライン対応がメイン・必須となるから」で39.1%
・薬剤師としてオンライン服薬指導や処方薬ネット販売に参入したくない理由の1位は「対面でないと服薬指導は難しいから」で30.8%

■ Amazonの処方薬のネット販売。薬剤師にとって脅威?
まずは、いち薬剤師としてAmazonの処方薬販売に対して感じることを伺いました。

結果はこちら。
はい  40%
いいえ  60%

Amazonの処方薬ネット販売を脅威に感じる理由
1位 薬局・薬剤師の需要が減るから 22%
2位 Amazonの企業力に敵わないから 10%
3位 服薬指導が不十分になるから 4%
その他 4%

「選ばれた薬局はよいが、選ばれなかった薬局は死活問題になる。自分が患者の立場なら絶対にオンラインで完結する方を選ぶ。」

「amazonは既に全国各地への配送網を持っており、そのスピード感やノウハウをほかの調剤薬局で提供することはかなり難しいと思います。処方薬のネット販売を利用しようと思った場合、第一選択となりうるのではないでしょうか。」

「ネット販売の実績とブランド力があり、自宅まで配達してもらえる利便性から若者を中心に支持されそう。自宅までの配達はADL低下した高齢者にもマッチするし、高齢者患者のキーパーソンとなる事が多い子供世代はアマゾンに慣れ親しんでいると思われる為、高齢者にも子供世代の手続き代行を経て普及しそう。」

▼分析
Amazonが処方薬の販売に参入すると、従来式の薬局に処方箋を持ち込む患者さんが減少すると予想されます。

それにより薬局・薬剤師の需要は落ち込み、倒産や雇用が減少するかもしれません。

オンライン対応は今後生き残れる薬局の条件として欠かせませんが、中小薬局が努力してもAmazonの企業力には敵わない可能性が高いです。

Amazonの処方薬ネット販売を脅威に感じない理由
1位 従来の薬局と棲みわけ可能だから 31.7%
2位 患者さんの利便性が高いから 30.0%
3位 時代背景を考えて自然な流れだから 28.3%
その他 10.0%

「ネット販売を望む客と実店舗での販売を望む客とでは、そもそも客層が違うので、脅威にはなりえない。既存の薬局と住み分けできると思う。」

「amazonなどのプラットフォーマーが一括で在庫管理をすることで、欠品のリスクが軽減され、患者利便性の向上につながると思われるため。」

「これからの時代に合っていると思う。薬剤師側としては対物から対面へと変化させていくことを目標としているが、利用者側からしたらオンラインでできる方が気楽だと思う。薬剤師としても対面で起こるトラブルを防げるので自己防衛としていいと思う。」

▼分析
Amazonが浸透しないから脅威と思わないと感じる薬剤師よりも、ネット販売を好意的に捉えているため脅威と感じないと答えた薬剤師の方が多い結果です。

70代以上の方はネットを使わない人も多いですが、今の50~60代は普通にスマホやネット通販を使う人も多いですね。

Amazonを普通に使える世代が大半になったときは、ネットでの処方箋受け取りが主流となるかもしれません。

□ Amazon以外のプラットフォーマー参入は?脅威となる?
Amazonの処方薬販売参入に脅威を感じる25%の薬剤師が、Amazonの企業力を理由として挙げました。

海外企業であるAmazonに限らず、国内の大手プラットフォーマーなど様々な企業が処方薬販売に参入することについての意見は以下です。

「中小の薬局が数多く参入していけば、その分脅威になってしまう。今後プラットフォーマー同士が競争化していけば、さらに必要性が増えそうだから。」

「本当ならAmazon一括ではなく、薬局自身が自由にプラットフォームを選びそこと提携するのが良いと思う。Amazonはデカすぎるので何をされるかわからない恐怖感がある。(例えば契約料金など)」

▼分析
処方薬のネット販売をAmazonのみが引き受けるのではなく、様々なプラットフォーマーが参入する方が薬局側の利益に繋がるでしょう。
プラットフォーマーと提携できない薬局の倒産も防げます。

Amazon参入を皮切りとして、信頼して使用できるプラットフォーマー参入が期待されます。

■ オンライン服薬指導・処方薬ネット販売。薬剤師の興味は?
次に、Amazonの仲介に限らず、オンライン服薬指導や処方薬ネット販売に参入したいか伺いました。

結果はこちら。

はい  87%
いいえ 13%

□ オンライン服薬指導や処方薬ネット販売に参入したい理由
1位 今後オンライン対応がメイン・必須となるから 39.1%
2位 リモートワークが可能になるから 28.7%
3位 利便性が高いから 23.0%
4位 スキルアップに繋がるから 6.9%
その他 2.3%

「薬局業界での生き残りをかけて今後避けては通れないサービスの一環になると考えられるし、設備投資ができない会社は淘汰していくと思うから。」

「オンライン服薬指導については既に当社では導入済みかつ活用中。直接来局する患者と時間が被った場合の待ち時間の増加など、人数の少ない店舗での課題は見られるものの、利用者にとっては良いシステムだと思うため。」

「伸び代の大きな将来性のある領域なので、ぜひ関わっていきたい。オンラインの業務が増えることは、リモートワークの推進など薬剤師の働き方改革にもつながると思う。」

「病院での話ですが、オンラインでの服薬指導を行えるようになれば、感染しやすい状態である外来の化学療法を行なっている患者等に対面せず話せるのは利点だと思うからです。今は調剤薬局でのお話のみですが、診療がオンラインでできる以上、病院の薬剤師が行う服薬指導もオンラインでできると思います。」

▼分析
今後はさらにオンライン化が進むと考えられるため、オンライン対応は避けられないと感じる薬剤師が多い結果です。

オンライン化が進めば、主に医療現場で働く薬剤師にもリモートワークができる可能性が見えてきますね。
コロナで自宅療養中や、子育て中の薬剤師も働きやすくなります。

□ オンライン服薬指導や処方薬ネット販売に参入したくない理由
1位 対面でないと服薬指導は難しいから 30.8%
2位 窓口業務と並行して行うのが難しいから 23.1%
3位 クレームに繋がる可能性があるから 15.4%
その他 30.8%

「対面してこそ患者様の体調を直で感じることができ、そこから指導につながることもある。実際にやってみないとわからないこともあるとは思うが、これが現状思うことである。」

「単純に業務が増えて対応しきれない。対面の患者様と並行して行うのは難しい。薬局ごとに対応できる時間や枚数の上限を設定できたり、薬の在庫の有無で、受付可・不可など、薬局側の対応も柔軟にできるなら参入してみたい。」

▼分析
対面に比べて、患者さんとの関係が希薄になる懸念があるオンライン服薬指導。

相談しやすい雰囲気作りや対面服薬指導が必要な患者さんの見極めなど、課題は多いと考えられます。

また地域連携薬局導入などで仕事量が増えている薬剤師に、オンライン化でさらなる負荷がかからないようにする必要もありますね。

Amazonなどプラットフォーマーと、薬剤師がお互い助け合える環境作りが理想です。

■所感
医療のオンライン化は利便性が高いですが、服薬指導の質の低下など懸念すべき点も多くあります。

ですが適切にオンラインを利用することで、在宅など対面での対応が必要な患者さんへのケアが充実する可能性もあるでしょう。

リモートワークが可能になるなど、薬剤師側の働き方改革にも繋がります。

今後は様々な形での服薬指導を想定し対応することが、薬局の生き残りに重要と言えそうです。

記事タイトル:薬剤師がAmazonの処方薬のネット販売を脅威に感じる理由「企業規模」「服薬指導が不十分」を抑えて1位になったのは?
記事URL:https://smast.co.jp/happypharmacist/prescription-drugs-sold-online

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■会社概要
会社名: 合同会社スマスタ
所在地: 愛知県犬山市犬山北別祖97-5
代表:鈴木唯史
設立:2020年3月9日
事業内容:Webコンテンツ制作
URL:https://smast.co.jp/
電話:0568-50-2690
お問い合わせ先:info@smast.co.jp

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会社概要

商号
合同会社スマスタ(ゴウドウカイシャスマスタ)
代表者
鈴木唯史(スズキタダシ)
所在地
〒484-0081
愛知県犬山市犬山北別祖97-5 
TEL
0568-50-2690
業種
その他IT関連
上場先
未上場
従業員数
10名未満
会社HP
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