プレスリリースの究め

今回は、実際にメディアの方に聞いた【メディアが「おっ?このプレスリリース気になるな」と思うポイントVOL.2】をご紹介します。前回ご紹介した、メディアが「おっ?このプレスリリース気になるな」と思うポイントVOL.1も合わせてご覧ください。
世の中の流行を捉えた『時事性』

世の中の流行や時事ネタに関連することは、メディアだけでなく全ての人が気になる話題ではないでしょうか。コロナ禍で家にいる時間が増えたため、おうち時間を有効に活用できるアイテムやバーチャルリアリティを活用したサービス、またコロナ対策アイテムや時事ネタに関連するサービスなど今だからこそのものがあるはずです。
例えば、今や大人気ヒットとなったテレビアニメ「鬼滅の刃」。町中に「鬼滅の刃」コラボグッズが溢れる中、とある町職員のSNS投稿が話題となりました。町公式のインスタグラムで「#鬼滅の刃」のハッシュタグをつけて、日本刀のイベント「奥出雲たたら展2020」で展示されている日本刀を紹介したところ「鬼滅の刃」の主人公の刀に似ていると話題になりメディアでも取り上げられた結果、来場者が急増したのです。プレスリリースとは異なりますが、時事性とSNSの凄さを知った出来事でした。
限定物などの『希少性』

ここでしか手に入らない限定品や数量限定品と聞くとなぜだか無性に欲しくなってしまいますよね。プレスリリースでも珍しいものや限定品などは、ニュースになりやすい要素の1つです。
ギャップや驚きを与える『特異性』と通ずるところがありますが「1粒1万円の梅干し」や「限定100本のウイスキー」「100年に一人の美少女」などと聞くと気になってしまいませんか? どれだけ希少価値が高くレアなのかを謳えれば、大きなアドバンテージとなること間違いなしです。
感動ストーリーのような『人間性』

プレスリリースのネタで新商品を発売するというネタは王道ですが、それだけだと記事にして欲しいのだろうなという考えが透けて見えてしまい、メディアの目にはプレスリリースではなく広告として映ってしまうそうです。(大手WEBメディア編集長談)
そのため、商品開発した中で苦労した人間臭い感動ストーリー(=人間性)があるとまた違って見えるとのこと。
下の2つでより気になるのはどちらですか?
【1】くちどけとビターな苦みが特徴。カカオ配合率95%の大人な味わいの本格チョコレートを新発売した。
【2】20歳で日本からガーナに移住した「カカオハンター」がカカオ豆を厳選。カカオ配合率95%の本格チョコレートを新発売した。
なんとなく【2】の方が気になってしまいませんか?
毎年24時間テレビを感動の押し付けだと揶揄する声が聞かれますが、ここ20年ほどは平均視聴率約16%と中々の数字をたたき出しています。なんだかんだ言ってもやっぱりみんなドラマに弱いのね。だって人間だもの。
さて今回はここまで。
次回は、メディアが「おっ?このプレスリリース気になるな」と思うポイント番外編です。